仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

風俗行ったら人生変わったwww

2017年07月20日 | ムービー
『風俗行ったら人生変わったwww』(2013年/飯塚健監督)を見た。
物語は、「29歳の遼太郎(満島真之介)は未だ童貞。証明写真を撮るだけのことにでも極度に緊張し、物事がすんなりと運ばない。そんな自分を何とか変えたいと奮起して、人生初のデリヘル体験をしようと試みたものの、万華鏡倶楽部のかよ(佐々木希)を目の前にして過呼吸を起こしてしまい、彼女に介抱されるしまつ。"天使がいた"と衝撃を受けた遼太郎は度々そのデリヘルを利用するようになるが、緊張のあまり何もできなかったことが幸いしてか、かよと連絡先を交換し、人生初めてのデートに臨むのだったが・・・」という内容。
吃音のせいでいじめにあっていたこともあってか、遼太郎は自分に自信をもてないでいたのだが、待ち合わせ場所なのに木の陰に隠れているだなんて、さすがにそれは駄目だろうと思う。
また、ピザの宅配を注文した際、大勢の友達が部屋にいるように見せかけている様子が描かれていたのだが、大きめのピザを2枚頼んだくらいのことで恥ずかしがるだなんて、何とも自意識過剰だ。
配達のお姉さん(谷村美月)が注文先のダサい男のことなどをいちいち気になんかしてないはずだ。
「見栄をはるなら意地をはれ!!」と言われていたが、もっともである。
(^。^)
一方、かよは大学入学早々に先輩の中畑光男(中村倫也)と知り合いになってしまったことをきっかけにデリヘルで働くことになってしまった"Noと言えない女性"で、少しばかり可哀想な人にも思える。
遼太郎といいかよといい、上手に他人とのコミュニケーションが取れない人というのも多いのかもしれない。
遼太郎がラッキーだったのは、ネットで知り合いになった晋作(松坂桃李)、田中(駒木根隆介)、滝田(穂のか)、佐良田(山田真歩)といった人達がリアル社会で助けになってくれたこと。
かよのほうは、麦わらおじさん(佐藤二朗)も毛糸おじさん(諏訪太郎)も、女子高生時代に知り合った故郷の人達のようで、マッタク助けにはなっていなかった。
(^_^;)
「海の厳しさを知らない淡水魚だった」というのは、遼太郎ではなく、かよのほうだったかもしれない。
ウェブ上の電子掲示板"2ちゃんねる"への書き込みが注目を集め、書籍化された同名小説(2002年/@遼太郎)が原作なようで、何とも単純な物語だった。

おと な り

2017年05月10日 | ムービー
『おと な り』(2009年/熊澤尚人監督)を見た。
物語は、「古いアパートの隣り合わせた部屋に住んでいるカメラマンの野島聡(岡田准一)と、花屋でアルバイトをしている登川七緒(麻生久美子)は共に30歳。面識のない2人だが、壁越しに聞こえてくる互いの生活音は意識していた。七緒は長年の夢であるフラワーデザイナーになる勉強のため、フランス留学を控えていたが、よく買い物をするコンビニの店員・氷室肇(岡田義徳)に告白される。一方、人気モデルで友人のSHINGO(池内博之)専属のカメラマンになることをキッカケとして引きあげてくれた荒木社長(平田満)に、風景写真を撮りたいと話していた聡は、SHINGO初主演映画のスチールカメラマンを引き受けてほしいとカナダ行きを引き止められ・・・」という内容。
コーヒー豆をひいてる音が聞こえるだなんて、壁が薄すぎるんじゃないのか?
それはこの作品を見た誰もが感じることだろう。
ただ、これを否定してしまうと物語そのものが成立しなくなってしまうので、どうしようもないのだ。
(^。^)
「半年カナダ行きを待ってくれたら、風景写真集を出せるように出版社と交渉するからさ」と言う荒木社長は、随分とやり手っぽい。
聡を気にかけてくれる同僚の平川由加里(市川実日子)は勘のよい女性なのか、随分と呑気な聡に鋭い指摘をしたり、いち早く情報を提供してくれるのだが、こういう私利私欲にかられない友人というのはとてもありがたい貴重な存在だ。
おそらく、聡は普段から随分と彼女には助けられていることだろう。
(^_^)
妙に腹が立ったのは、急に連絡が取れなくなったというSHINGOの帰りを待つため、何故か聡の家に居座ってしまう上田茜(谷村美月)という登場人物。
この女優さんは大阪出身らしいので元々関西弁を話す人なのだろうが、『深夜食堂』(2013年/松岡錠司監督)のかすみ役も『風俗行ったら人生変わったwww』(2013年/飯塚健監督)のピザ屋の役も同じようなキャラクターにしか見えなかった。
何事にもズケズケと言うキャラクターが、この女優さんのはまり役ということなのだろうか。