仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

俺はまだ本気出してないだけ

2013年06月19日 | ムービー
ユナイテッド・シネマ札幌で、『俺はまだ本気出してないだけ』(2013年/福田雄一監督)を見た。
物語は、「バツイチの42歳・大黒シズオ(堤真一)は、一人娘の高校生・鈴子(橋本愛)、父親・志郎(石橋蓮司)との3人暮らし。"本当の自分を探す"と突然会社を退職して1ヶ月あまり経っていたが、ファーストフード店で20歳ほども年下の店長にアルバイトとして使われ、家では毎日テレビゲームをしてだらだらと過ごしていた。そして、ある日突然、"俺、漫画家になるわ"と宣言し、出版社への原稿持込を続けるのだが・・・」という内容で、青野春秋氏の同名漫画作品が原作。
何ともいい加減、何とも適当な主人公で、父親に話があると言われても「今、大事な試合中だから」とテレビゲームを止めようとしないし、娘には金を借り、幼馴染の宮田修(生瀬勝久)を誘い出してはただ酒にありついている始末。
"自分には運がないだけ"と信じて疑わない、もう本当にどうしようもない42歳だった。
自分の中の葛藤を描く場面等はそこそこに面白く、キャストもなかなか良い感じではあったものの、少し残念だったのは、濱田岳(出版社の編集者・村上政樹役)と佐藤二朗(占い師役)の活躍が少なかった所か。
劇場公開2日目でも映画館の席はガラガラだったので、これはどうも興行的には成功できなさそうだ。
この脱力感いっぱいの中年男の物語を楽しめる年齢層というのはとても狭いだろう。
そこそこ面白かったけれど、いろいろ残念な作品だった。
(^_^;)

サイドウェイズ

2009年11月19日 | ムービー
『サイドウェイズ』(2009年/チェリン・グラック監督/日本・アメリカ)を見た。
物語は、「ロサンゼルスでレストランの店長をしている上原大介(生瀬勝久)と、彼の結婚式に出席するため20年ぶりに日本からやって来た親友・斉藤道雄(小日向文世)は、カリフォルニアのワイナリーを巡るドライブに出かける。途中、留学生時代の知人宅に立ち寄った2人は、家庭教師の生徒だった田中麻有子(鈴木京香)が目的地のワインショップで働いていることを知らされ、訪ねてみるのだった。そこで知り合った麻有子の友人ミナ・パーカー(菊地凛子)と急接近する大介を見て心配する道雄。しかし、彼の一番の心配事は・・・」という内容で、これは、『サイドウェイ(原題Sideways)』(2004年/アレクサンダー・ペイン監督/アメリカ)のリメイク作品である。
ハリウッド作品ではないものの撮影場所はすべてアメリカだし、製作スタッフも(監督をはじめ)おおむねアメリカ人という念の入りようで、主要な登場人物を日本人に置き換えながら、性格付け・職業等、4人の大まかな設定はペイン監督作品とほぼ同様になっている。
違いといえば、道雄はマイルス(ポール・ジアマッティ)ほどのワイン好きではなかったし、別れた彼女への思いを引きずってもいなく、情けなさもマイルスほどの設定ではなかった。
(^_^)
道雄が執筆している作品の題名と引っかけて♪タイム・アフター・タイム♪(シンディ・ローパー)をテーマ曲に使ったのは中々良かったが、物語の導入部分で何曲もの(1980年代の)楽曲を使ったのは余計だった。
あれらの曲は製作者の思い入れが強い曲なのだろうか。
(一般論として)再映画化や続編というのはどうしても前作と比較されてしまうし、過度な演出をしがちになると思うので、いかに役者の演技が素晴らしくても、高い評価を得るのは難しいだろう。
出演者の演技が良かっただけに、余計なことが気になってしまう。
しかしまぁ、ワインを飲みたくなる映画であることは確かだ。
(^o^)

オー・ビラージュ(2008年産)

2009年10月29日 | 美味しんぼ
先日、『サイドウェイ(原題Sideways)』(2004年/アレクサンダー・ペイン監督/アメリカ)を見ている時に、やはりワインが飲みたくなってきて、遅い時間ではあったものの【オー・ビラージュ/2008年産】の"赤"を開けた。
北海道小平町産のブドウを原料とした、この【オー・ビラージュ2008年産(赤・白・ロゼ)3本セット】は、仁左衛門等の"一口オーナー"に(2006年から)5年にわたって送られてくるもので、今年も10月1日に小平町役場から自宅に届けられていたのだ。
(^_^)
映画の登場人物のようにグラスに思いっきり鼻を突っ込んだり、口の中でぐちゅぐちゅしたりはしなかったが、ワインを題材にした映画を見ながら、今年も美味しくいただいたのだった。
ところで、この『サイドウェイ(原題Sideways)』という映画が、チェリン・グラックという監督によってリメイクされ、なんと明後日(10月31日)から上映されるということを昨日になって知った。
(^_^;)
小日向文世、生瀬勝久、鈴木京香、菊地凛子といった出演者らしいが、そちらのほうもぜひ見てみたいものである。