『萌の朱雀』(1997年/河瀬直美監督)を見た。
物語は、「地元を通る計画の鉄道建設工事現場で働く田原孝三(國村隼)。その孝三を主とする田原家の家族5人は、奈良県西吉野村で生活していたが、工事は建設途中のままに中断した。働く気力を失った孝三はある日、愛用の8ミリカメラを携えて出かけたまま・・・」という内容。
林業が衰退して暮らしが成り立たなくなった人達が工事現場で働くようになっていたものの、老齢化や工事中止による失業で地域から離散していく。
劇中での詳しい説明はないのだが、おそらくそういうことだろう。
家族のありきたりな日常生活と臨場感がある集会の様子、美しい山々の風景と工事途中で放棄されたトンネル。
それらの対比が何か物悲しさを感じさせ、見ていると段々寂しい気持ちになっていく。
この監督は、"第50回カンヌ国際映画祭"(1997年)で【カメラドール(新人監督賞)】を受賞したそうだが、あの緑濃い美しい風景とそこで暮らす人達の心情を見せられたヨーロッパ人は、そりゃぁ賞をあげたくなるだろう。
(^_^)
また、孝三の母・幸子(和泉幸子)の「けいさづ?」という台詞など、この女優さんが何ともいえない素朴感を醸し出していて、それもまた良いのだった。
物語は、「地元を通る計画の鉄道建設工事現場で働く田原孝三(國村隼)。その孝三を主とする田原家の家族5人は、奈良県西吉野村で生活していたが、工事は建設途中のままに中断した。働く気力を失った孝三はある日、愛用の8ミリカメラを携えて出かけたまま・・・」という内容。
林業が衰退して暮らしが成り立たなくなった人達が工事現場で働くようになっていたものの、老齢化や工事中止による失業で地域から離散していく。
劇中での詳しい説明はないのだが、おそらくそういうことだろう。
家族のありきたりな日常生活と臨場感がある集会の様子、美しい山々の風景と工事途中で放棄されたトンネル。
それらの対比が何か物悲しさを感じさせ、見ていると段々寂しい気持ちになっていく。
この監督は、"第50回カンヌ国際映画祭"(1997年)で【カメラドール(新人監督賞)】を受賞したそうだが、あの緑濃い美しい風景とそこで暮らす人達の心情を見せられたヨーロッパ人は、そりゃぁ賞をあげたくなるだろう。
(^_^)
また、孝三の母・幸子(和泉幸子)の「けいさづ?」という台詞など、この女優さんが何ともいえない素朴感を醸し出していて、それもまた良いのだった。