仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ストリッパー

2016年10月05日 | ムービー
『ストリッパー』(2012年/片岡修二監督)を見た。
物語は、「母親が交通事故で不慮の死をとげた時、小百合(江口ナオ)はまだ15歳だった。生活のために様々な仕事をし、18歳の時に水商売の世界に入ったが、誘われてストリッパーとなり、それからは裸ひとつで弟妹を育ててきた。弟シュンスケ(大石貴之)は高校を中退してしまったが、妹・凛子(周防ゆきこ)は大学を卒業し、大企業と呼ばれるところに勤めることができた。母親代わりの小百合にとって自慢の妹・凛子は勤務先の常務の息子・高井清彦(古藤真彦)と結婚を前提に交際をしていたが、凛子の姉がストリッパーだということを父親(山内としお)に打ち明ける前に知られてしまい、結婚を反対されてしまう。それを聞いて頭に血が上った小百合は、凛子が勤めている会社に押しかけるのだったが・・・」という内容。
唯一の楽しみが凛子の成長だなんて本当の母親のような小百合なのだが、あまりに自慢話が過ぎるものだから、踊り子仲間からはうんざりされている。
シュンスケが凛子に「遊びもしないで仕事ばっかり。夜中に姉ちゃんが俺の高校の教科書を一生懸命に読んでるところを見ちゃったんだ。きっと高校に行きたかったんだと思うよ」(確かそんな台詞)と話すエピソードがあったが、小百合には自分の人生を半ば犠牲にしてまで弟妹を育ててきたという自負があるのだろうから、自慢の妹の話をちゃんと聞いてもらえないだなんて少し可哀想な気もした。
結婚を家同士のつながりと考えている清彦の父に反対されたものの、その理由は小百合がストリッパーだということだけではなく、"前科2犯"であるということが大きな理由のようだった。
確かに"前科"は厳しいかな・・・。
(-_-;)
しかし、ストリッパーには"公然わいせつ罪"というのがついて回るものなのだろうか。
そうなると、どんどん再犯の回数が増えていくことになってしまうのだが、「冗談じゃないよ。被害者連れて来いってんだ。なんで被害者もいないのに犯罪なんだよ!!」という小百合の台詞には、そういう見方もあるのかと思って少しばかり感心してしまった。
(^_^;)
たまたま、これとほぼ同時期に『田村淳の地上波ではダメ!絶対!/アトゥシナイトSP!』というテレビ番組(BSスカパー!)で、現存する日本最古のストリップ劇場だという"浅草ロック座"と、俳優・渥美清(1928~1996年)の没後20年特集番組の際の『アナザーストーリーズ運命の分岐点/映画"男はつらいよ"~寅さん誕生、知られざる秘話』(NHK総合)等での"浅草フランス座"といったストリップの話題に触れたりしたものだから、少しばかり気になってしまったのだった。
(^_^)