仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!

2016年08月04日 | ムービー
『劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!』(2008年/古賀豪監督)を見た。
物語は、「鏡の中に引きずり込まれそうになるという怪奇現象に遭遇した風祭華(小林沙苗/声)は、幼い頃に祖母(江森浩子/声)から教わった通りに"妖怪ポスト"を探し、ゲゲゲの鬼太郎(高山みなみ/声)に助けを乞う手紙を出した。手紙を受け取った鬼太郎は目玉おやじ(田の中勇/声)、子泣き爺(龍田直樹/声)、一反もめん(八奈見乗児/声)、ねこ娘(今野宏美/声)らと共に人間界に出掛けたのだが、一足遅く、華は妖怪・鏡爺(石塚運昇/声)にさらわれてしまっていた。鬼太郎よりも先に依頼を受けていたというねずみ男(高木渉/声)と共に、その依頼主の日比野マヤ(半場友恵/声)を訪ねた鬼太郎達だったが、ねずみ男の裏切りもあり、鬼太郎は鏡の中の世界に閉じ込められ、他の仲間は日本各地にばらばらになってしまう」という内容。
これは水木しげる原作『ゲゲゲの鬼太郎』の初めてのアニメ化(1968年)から40周年という記念の年に、初の劇場版長編映画として製作された作品なのだそうで、この鬼太郎はなんと5回目のアニメ化なのだそうである。
本編に先立つ『ゲゲゲまつりだ!!五大鬼太郎』には、(1968年1月~1969年3月)第1期鬼太郎(野沢雅子/声)、(1971年10月~1972年9月)第2期鬼太郎(野沢雅子/声)、(1985年10月~1988年2月)第3期鬼太郎(戸田恵子/声)、(1996年1月~1998年3月)第4期鬼太郎(松岡洋子/声)、(2007年4月~2009年3月)第5期鬼太郎(高山みなみ/声)がそろって登場したのだが、第1期はモノクロだったし、どの鬼太郎も微妙に感じが違っていて面白かった。
2010年代になってからはまだアニメ化されていないようなのだが、そろそろ新シリーズが始まるのだろうか。
(^_^)
さて、この物語に登場するねずみ男は少し格好良すぎる。
依頼主に良く思われたいと思っているからなのだろうが、鬼太郎を裏切る割には助けようともするし、自分を操っているはずのへび神やヤトノカミ(小杉十郎太/声)に対しても最後まで屈することがない。
それに対して、鏡爺は少し可哀想な妖怪だった。
元々はへび神から人間を守る存在だったようだが、そのへび神にたぶらかされてしまった。
純粋な心ゆえに、目的を達成するために手段を選ばなかったということなのだろう。
水木しげるの鬼太郎の物語は、その時々の世相や時代に踊らされる人の心の世界などを的確に描き、警鐘を鳴らしているような気がして好きだ。
これも良い物語だった。