仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ショコラ

2010年08月28日 | ムービー
『ショコラ(原題Chocolat)』(2000年/ラッセ・ハルストレム監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1959年、フランス。北風と共に小さな田舎町にやって来たヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)とアヌーク(ヴィクトワール・ティヴィソル)の親子。厳格に宗教の教義を守ろうとする村長レノ伯爵(アルフレッド・モリーナ)の妨害を受けながらも、チョコレート・ショップを営業するヴィアンヌだが・・・」という内容。
舞台はとんでもない田舎らしく、どのくらい田舎かというのは、「見てはいけないものを見てしまった時は、見て見ぬふりをすることです」というナレーションから推測できる。
大都会と超田舎は、ある意味通じる所があるのだ。
(^_^;)
仁左衛門的には、自分の意見を発言してこその人生だろうと思うのだが、「まず周囲の様子を覗き見て、次に疑問を言葉に出して賛同を得られるか確かめ、そして、誰か実際にそれをやっている身近な人の姿を確かめてから自分も後に続く」という人間を少なからず目にしているので、リアル日本の"田舎"と表現される場所もそんなものだよなぁと幾分納得してこれを見始めたのだった。
また、この映画に登場する村長は村の平穏を守るため、"大きな見せしめ"を必要とした。
大きな問題を見つけ、それを解決すれば、問題意識を共有できた村民達の気持ちはひとつになるし、解決した自分への評価も上がるというわけだ。
何とも迷惑な指導者だが、おそらくこういった人間も現実社会に多く存在することだろう。
ヒロインの相手としてジョニー・デップ(ルー役)が出演していたが、これは美味しい役どころだ。
(^_^)