仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

カッコーの巣の上で

2008年03月13日 | ムービー
『カッコーの巣の上で(原題One Flew Over The Cuckoo's Nest)』(1975年/ミロシュ・フォアマン監督/アメリカ)を見た。
物語は、「1963年のアメリカ。収監されていたランドル・P・マクマーフィ(ジャック・ニコルソン)は農場での労働を嫌い、精神を病んだふりをして病院に移送されて来た。そこでは働かず気楽に過ごせる目算だったが、看護主任ラチェッド(ルイーズ・フレッチャー)の厳格な管理の下には、入院患者の生気を失った顔しか無いのだった。適当に過ごしたらまた監獄に戻ろうと考えていたマクマーフィだったが・・・。」という内容。
何ともお気楽でいい加減な主人公だが、他の登場人物がほとんど覇気が無い人達なことから、彼がとても人間臭くて生き生きと見えてくる。
しかし、入院患者達に覇気が無いのは病気のせいではなく、病院側の管理体制によるものだった。
皆、何に効果があるのか解らないままに(と見える)、時間になりさえすれば決まった量の薬を飲んでいる。
もちろん拒むことはできない。
テーマ曲が何とも怪しくて気味が悪かった。
マクマーフィがレクリエーション用のバスで勝手に患者達を釣りに連れ出した時、「彼はドクター・チェズウィック、彼はドクター・テイバー、彼はドクター・・・」と皆を紹介するのだが、そう言われると医者っぽく見える所が面白いのだった。
バスケットボールのゲームをしているのも、良いシーンだ。
それまでただ立っていただけのチーフ(ウィル・サンプソン)が走り始める。
また、『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年/ジェリー・ザッカー監督/アメリカ)で地下鉄の孤独なゴーストを演じていた俳優や、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年/ロバート・ゼメキス監督/アメリカ)等でDoc(ドクター・エメット・ブラウン)を演じていたクリストファー・ロイドが出演していることに気づき、思わずニヤッ。
(^^ゞ
2人共この映画ではまだ若くて痩せていて、制作年の古さをうかがわせたのだった。
これは面白い作品だった。