仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ユーズド・カー

2016年10月15日 | ムービー
『ユーズド・カー(原題Used Cars)』(1980年/ロバート・ゼメキス監督/アメリカ)を見た。
物語は、「アメリカ合衆国のアリゾナ州フェニックス市。ロイ・フュークス中古車販売の社長ロイ(ジャック・ウォーデン)は、通りの向かい側で実の兄ルーク・ヒュークス(ジャック・ウォーデン/二役)が経営しているニューディール中古車販売の土地が欲しかった。そこが近々公表される高速道路の建設ルートにかかるという情報を掴んだからで、莫大な額の補償金が目当てだ。兄ルークは薬を手放せないほどに心臓が弱いことから、弟ロイは兄を殺害して財産全てを相続しようと企て、自社の新入社員ミッキー(マイケル・タルボット)を客のふりをさせて送り込む。荒々しい試乗運転のせいで泡をふいて倒れたルークはそのまま他界し、ロイの計画はまんまと成功したかに思われたが、そのままでは職を失ってしまう社員ルディ・ラソー(カート・ラッセル)、ジェフ(ジェリット・グラハム)、修理士ジム(フランク・マクレー)の3人は、ルークの死を隠蔽し、自分達の好きなように営業を続けようとする。そんな時、10年間消息不明だった亡きルークの娘バーバラ(デボラ・ハーモン)が現れ、昨夜電話で父と会う約束をしていたと言うのだが・・・」という内容。
上院議員になりたいセールス担当のルディは、政党の候補者名簿に氏名を載せてもらうために必要な6万ドルにあと少し資金が足りなかったのだが、社長のルークから不足分1万ドルを翌日に借りる約束をしていた所、前夜に社長が急逝し、困ったルディは2人を仲間に引き込んで遺体を車ごと埋めてしまう。
彼は、社長の死の事実を隠して、埋め、会社を自分の好きなように運営し、フットボール中継や大統領演説のテレビ放送をジャックして自社のCMを流すという充分過ぎるほどの犯罪者であるのだが、それでもまだ彼と対立するライバル会社の社長ロイを悪人として描き続けるという訳が分からない話。
これをコメディー映画に仕立てたロバート・ゼメキス監督の人間性を疑ってしまうような展開だ。
(^_^;)
商品であるクルマの壊れたバンパーを、噛んでいたガムでくっつけて、何事もないようにそのまま販売したり、1ドル札を釣竿の針にガムでくっつけて道路の向かい側から客をおびき寄せたりという場面では、「アメリカ人にとってガムは万能なのか!?」と思わず突っ込みたくなる。
(^。^)