仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

アバウト・ア・ボーイ

2007年09月27日 | 映画サークル
『アバウト・ア・ボーイ(原題About a Boy)』(2002年/クリス・ワイツポール・ワイツ監督/アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ)を見た。
「ウィル・フリーマン(ヒュー・グラント)は、38歳の独身男。作曲家だった亡き父の印税収入で暮らしているので定職には就いていないものの生活は優雅だ。しかし、人生に意味を見出だせないでいた彼は、ナンパ目的で【シングル・ペアレントの会】に参加。それがきっかけでマーカス(ニコラス・ホルト)という少年と出会う。マーカスは情緒不安定な母親フィオナ(トニ・コレット)が心配なことから、3人目の家族が欲しくなり・・・」という物語で、マーカス風に表現すると"すべてはカモが死んだ日に始まった"のだった。
それにしても、あのパンは無いよな・・・。
(^o^)
マーカスが学校でいじめられていたり、母親が自殺未遂をしたりと展開はなかなかヘビーな部分もあるのだが、マーカス自身が弱っちくない強かな少年なので見ていてそれほど嫌な気持ちにはならない。
反対にウィルは、人と関わる度に嘘が増えていき、序盤は少しがっかりさせてくれる登場人物だった。
とっさの詭弁でピンチを凌いでいく世渡り上手というのではなく、心が育たないまま38歳になってしまった少年という感じだ。
彼はモテるらしく遊び相手に困ることは無いし、時間を自分だけのために自由に使っている。
「忙しくて働いている暇なんか無い。とても無理だ」というのには笑った。
(^◇^)
どうしようもない独身ダメ男くんの話だが、少し頷ける部分もあったり洒落た所もあったりして、何だか面白い話なのだった。