仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

明日に向って撃て!

2007年02月20日 | ムービー
『明日に向って撃て!(原題Butch Cassidy and The Sundance Kid)』(1969年/ジョージ・ロイ・ヒル監督/アメリカ)を見た。
これはブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)、サンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)という2人の泥棒を主人公とした物語で、彼らは19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカ合衆国に実在した人物とのことである。
しかし、実際にはこの映画の主人公のように憎みきれないキャラクターであったかどうかは疑問だ。
おそらくは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(1990年/ロバート・ゼメキス監督/アメリカ)に登場したマッドドッグ・タネン(トーマス・F・ウィルソン)のようなキャラクターではなかったのかと推測するのだ。
1970年のビルボード年間1位を獲得したという♪雨に濡れても♪(B.J.トーマス)が使われる有名な自転車のシーンなどは、登場人物のキャラクター設定を完璧に植え付けた本当に最高のシーンだったのではないかと思う。
(^_^)
時代が変わってアメリカでは銀行強盗や列車強盗がし辛くなったから、南米に行って稼ごうだなんて考えが大したことないなぁと思うが、所詮強盗とはそのようなものか。
終盤、盗んだ馬が見つかって通報されてしまうというのも顛末としては間抜けな話だ。
何だかしょぼいエピソードをここまでの内容に仕上げたのだから、やはり凄いのは脚本家の想像力であり、監督の演出力と思う。
また、この映画も"アメリカンニューシネマ"と分類される映画のひとつらしいのだが、大作とはいえない映画が面白かったということで、そのように分類されているのだろうか。
ラストシーンなど革新的だからと評価されたのだろうか。
いま一つ、"アメリカンニューシネマ"というものが分かってない。
(^_^;)