仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ザ・バンク 堕ちた巨像

2016年12月02日 | ムービー
『ザ・バンク 堕ちた巨像(原題The International)』(2009年/トム・ティクヴァ監督/アメリカ・ドイツ・イギリス)を見た。
物語は、「ルクセンブルグに本社がある国際メガバンクIBBCの違法行為を捜査しているインターポール捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)の目の前で捜査員トーマス・シューマー(イアン・バーフィールド)が死んでしまった。当初は急性心筋梗塞と診断されたが、それは巧妙な手口で実行された殺人だと判断したサリンジャーは、共同で捜査に当たっていたニューヨーク地方検事局検事補エレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)を呼び寄せ、ドイツ連邦警察の捜査官達に事情説明をするが、ドイツ国内での活動を禁じられてしまう。間もなくして、IBBC・M&A部門統括責任者アンドレ・クレマンが不審な交通事故で死亡する。フランス・リヨンの本部に戻ったサリンジャーはクレマンの死に関する憲兵隊の予備報告書に矛盾を発見し、頭取ジョナス・スカルセン(ウルリク・トムセン)との面会を求め、IBBC本部に乗り込んだのだが・・・」という内容。
IBBCの取引相手とみられたヨーロッパ最大の武器開発メーカー社長で次期イタリア首相と目されるカルビーニ氏(ルカ・バルバレスキー)から、「IBBCは中国から途上国へ流れる武器を独占して仲介することを狙っている。武器取引での儲けはなく、紛争が生む借金を支配することを目的としている。借金を支配すればすべてが支配できるからだ」(確かそんな台詞)という情報を得るのだが、メガバンクもなかなかエグい。
しかも、中国製のミサイルが不良品だと知っているのに、金だけ払わせようとして、そりゃぁ酷いぜという感じだ。
(^_^;)
全編にわたってサリンジャーらの緻密な捜査が続くのだが、ニューヨークに舞台を移してからは、それにド派手な銃撃戦が加わってさらに事件は緊迫する。
殺し屋のコンサルタント(ブライアン・F・オバーン)を探し出す過程で、ドクター・アイザクソン(ティボー・フェルドマン)に捜査協力を求める場面は面白かったし、何かと機転が利くホイットマンは妙に格好良かった。
(^_^)
これはとても面白い作品だった。