仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ミイラ再生

2016年09月09日 | 映画サークル
ましけ映画サークル8月例会は忠○企画『ミイラ再生(原題The Mummy)』(1932年/カール・フロイント監督/アメリカ)と、仁左衛門企画『巨神兵東京に現わる 劇場版(2012年/樋口真嗣監督)の2本立て。
(^_^)
『ミイラ再生』は、「1921年のエジプト。大英博物館の調査団が掘り当てたのは、内臓が取り除かれることなく生き埋めにされたらしいミイラと、王の名により封印された箱。開封すると呪いがかかるので埋め戻すべきというミュラー博士(エドワード・ヴァン・スローン)の主張を聞き入れず、考古学者のジョセフ・ウィンプル卿(アーサー・バイロン)の助手ラルフ・ノートン(ブラムウェル・フレッチャー)は、開封するばかりか、出てきた"トトの書"を読み上げながら書き写してしまう。死者を蘇らせる呪文で生き返ってしまったミイラ・イムホテップ(ボリス・カーロフ)は、狂ったように笑い続けるノートンを残し、いずこかへと消え去ってしまった。そして、その10年後に・・・」という物語。
欲に目がくらんでしまうと"呪い"というような曖昧なものには恐れを感じなくなってしまうのだろう。
「戻ったら開けよう」と言ったウィンプル卿を待つことなく、1人で勝手に蓋を開けてしまった助手のノートンは、興奮してしまって、どうにも欲望を抑えきれなかったようだが、そのおかげで助かったのはウィンプル卿だ。
笑いながら死んでしまうだなんて何とも恐ろしい最期を迎えなくて済んだのだから。
(^_^;)
ただ、消え去ったそのミイラは10年後に人間の姿になって再び目の前に現れる。
そこから、息子のフランク・ウィンプル(デヴィッド・マナーズ)やヘレン(ジタ・ヨハン)が巻き込まれていくことになるのだが、包帯でぐるぐる巻きのミイラ男が呪いを実行していく物語なのかと思いきや、ミイラが登場したのは最初の場面だけで、あとはずっと人間の姿。
しかも、ミイラの目的は"呪い"を実行することではなく、あくまでも3700年前の自分の思いを遂げることだった。
想像していた展開とは少し違ったのだけれど、これをリメイクしたのが『ハムナプトラ/失われた砂漠の都(原題The Mummy)』(1999年/スティーブン・ソマーズ監督/アメリカ)なのだそうで、確かにそんな内容だった気もするし、何より原題が同じだ。
(^。^)
ようやくトーキー映画が作られるようになった頃だという随分と昔の作品だったけれど、物語的には現代でも充分通用する内容だと思った。