仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

カリガリ博士

2008年12月10日 | 映画サークル
昨日開催のましけ映画サークル12月例会は、忠〇企画の『カリガリ博士(原題Das Kabinett des Dr.Caligari)』(1919年/ロベルト・ヴィーネ監督/ドイツ)だった。
1919年制作とあって当然モノクロ作品で、しかも、"無声映画"。
物語は、「フランシス(フリードリッヒ・フェーエル)は友人のアラン(ハンス・ハインツ・フォン・トワルドウスキー)と一緒にカーニバルに出かけ、カリガリ(ヴェルナー・クラウス)という男が興行主の見世物小屋に入った。呼び物は、20数年間も眠り続けるチェザーレ(コンラート・ファイト)という"眠り男"がどんな質問にも答えるというもので、"自分はいつまで生きられるか?"と尋ねたアランは、"明日の朝まで"と答えられてしまう。そして、翌朝・・・」という内容。
古い映画なので画素が粗くて見ずらい画面だが、コントラストをはっきりさせるためか役者の顔は白塗りで、目の周りと鼻の下が黒く塗られている。
鼻の穴まで黒く塗ることはないと思うのだが、面白い。
また、全編に亘ってスタジオで撮影されているだろうこの映画の特徴は、セットのデザイン。
町並みや坂、階段、それぞれの家の屋根やドア、窓、さらには椅子や事務机に至るまで一つとして常識的な形の物が無い。
役場の職員は1メートルくらいの高さの椅子に座って仕事をしているし、病院のドアはいびつで手を離したら閉じてしまいそうだ。
「えっ!?そんなオチ!?」という衝撃の結末だったが、約70分という短い上映時間だったので許そう。
(^o^)
さて、終了後は"マルジュウ井とう"でキムチ鍋などをつつきながら忘年会。
自分が見た映画のチラシを収集・保存しているという忠〇氏の"映画サークルコレクション(2005年~)"を見ながら、1年間を振り返ったのだった。
(^_^)