仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

信砂川鉄橋列車転覆事故

2009年05月29日 | じもてぃーライフ
猛吹雪】(2007.03.15)のつづき。
昭和21(1946)年3月14日は朝から快晴だったようである。
しかし、昼過ぎ頃から「北西の風強く波浪又天を打ち飛雪轟々として天地を揺るがす」と『増毛町史』(昭和49年/増毛町)にあるように天候は急変し、多くの通学生等を乗せた留萌発午後3時16分増毛行の列車は1時間遅れで発車した。
阿分トンネルを過ぎると吹き溜まりのために列車は立ち往生したが、地域住民の奉仕活動によって復旧したようである。
『増毛町史』には、「元阿分彦部両民総出の除雪により、ようやくにして発進す。時に7時5分なり」と書かれている。
しかし、信砂川鉄橋に差し掛かった時、最後尾の車両が脱線し、10数メートル下の信砂川へと転落した。
「(前略)一瞬にして唖鼻の地獄と化せしも急を聞きつけたる元阿分彦部両民の救助により、客車を破壊救出したけれども即死者或いは救出後死亡する者十数名に及ぶ、殆ど中学生にして勉学半ばにしてこの難に遭う」(『増毛町史』)
と、これが【信砂川鉄橋列車転覆事故】であり、『新増毛町史』(平成18年/増毛町)執筆の際に詳しく調べてみようとしたものの、『北海道鉄道百年史/中巻』(昭和55年/日本国有鉄道北海道総局)に、わずか11行の記載がある程度で、この事故に関する記録は殆ど残されていないようだった。
同誌によれば、死亡旅客17人、負傷旅客67人。
画像は事故現場近くに建立されている慰霊碑で、撮影時、増毛発午後3時48分留萌行の列車が通過していた。
つづく

2 コメント

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続きが待ち遠しい (senkiyo)
2009-05-29 18:36:06
2年前投稿の続き~っ。
今回の続きを首を長くして待っていまーす。
(^^ゞ (仁左衛門)
2009-05-29 19:22:26
senkiyoさん、コメントありがとうございます。
46億年の地球の歴史、
35億年も続く生命の歴史を考えれば、
たかだか2年なんて
まばたきほどの時間にもなりませんよ。
なんて・・・。
お恥ずかしい・・・。
(^^ゞ