仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

六月燈の三姉妹

2017年06月02日 | ムービー
『六月燈の三姉妹』(2013年/佐々部清監督)を見た。
物語は、「鹿児島市内の真砂商店会の一角にある和菓子店の"とら屋"。中薗惠子(市毛良枝)と有馬眞平(西田聖志郎)は離婚後も同居を続け、店はそれまでと同様に営業をしていた。バツイチの長女・中薗静江(吉田羊)が店を手伝っていたが、結婚直前に婚約を破棄した三女・中薗栄(徳永えり)は駅の売店で働いている。そんな所へ、離婚調停中の次女・奈美江(吹石一恵)が帰ってきた。そして六月燈の前日、東京で税理士事務所を経営している夫・平川徹(津田寛治)が奈美江を追ってやってきて・・・」という内容。
"六月灯(ろくがつどう)"とは、旧薩摩藩領だった地域において行われる神社や寺院の祭典なのだそうだが、経営不振のとら屋は、この地元のお祭りで新作のお菓子を売り出そうと準備に忙しい。
そこへ突然やって来た徹。
これはタイミングが悪すぎるだろう。
店がある"真砂(まさご)商店会"では商店主達が集まり、手作業でお祭りの飾りつけを行っていたが、人っ子一人歩いていない実に寂しい商店街なのが悲しい。
作業の後、缶ビールでご苦労さん会をしているうちに調子が出てきて近所の居酒屋に場所を移し、商店会長(井上順)が酔った勢いで商店会の活性化策を打ち出す。
「我が商店会にアーケードを作ろう!!費用の80%が市役所からの補助金で賄われるぞ」(確かそんな台詞)
きっとかつては日本中の商店会の集まりで同じようなことが行われたのだろうが、今となってはすべて手遅れだ。
(-_-;)
さて、六月燈が行われている会場のステージではとら屋の三姉妹がキャンディーズの♪暑中お見舞い申し上げます♪を歌っている。
実に昭和感あふれるお祭りが描かれていて、面白かった。
(^_^;)
劇中では方言が使われる場面がそこそこ出てきたのだが、鹿児島県というのは現代でもそれなりに方言がきつい地域なのだろうか。