自閉っ子 と トラブル解決法 3 の続きです。
★くんは5歳。自閉症の子ではありません。
未熟児で生まれた後遺症から
まだ言葉のない世界で生きています。
人懐っこく好奇心の強い性質で、身振りでなら
「ちょうだい」「こっちにきて」など自分の意志を伝えることができます。
ユーフォーキャッチャーのようなからくりのあるおもちゃで遊ぶ時、どの順序で操作したらいいかや
玉の大きさの違いによって穴に入ったり入らなかったりすることを承知しています。
★くんは身体の機能の問題で幼い時期に
声を発することに困難を抱えていました。
そのため、身体の問題はなくなったとされる今となっても
コミュニュケーション能力が言葉の発達と結びつきにくいところがあるようです。
今後も、言葉の育ちを応援しつつも
文字を教えるなどして
他の方法で会話する方法を探っていきたいと考えています。
手話やベビーサインを取り入れるのもいいのかもしれません。
そこで、遊びの合間に★くんの絵カードや形を見分ける力や記号への関心を
少しずつ調べていました。★くんのお母さんの話では、
★くんはまだ電車のような好きな数点以外は、
イラストとして描かれているものを見分けるのは難しいようです。
写真なら、理解しているし
興味も示すようです。
わたしは、紙に「あ」と「つ」の文字を書いてから、
「つ」の字を指さして、指で「つ」の形を作って、
「つんつんつんのつー」と言いながら、★くんの手をつつく真似をしました。
が、★くんは目新しいおもちゃを探しに行くのに忙しくて、
書かれた文字を見ることも、つつかれていることを面白がって笑うこともありませんでした。
★くんのお母さんのお話やそうしたうまくいかなかった場面から、★くんにこれから
文字を教えていく上で、
「どのようなことをしていったらいいのか」という課題や教える上での注意点などが
見えてきます。
次回に続きます。