虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

一万人の脳画像を解析した結果わかった「わが子の隠れた才能を見抜く方法」 1

2008-11-15 13:23:14 | IQ 小学校受験
プレジデントFamily の2008年12月号に、

「一万人の脳画像を解析した結果を公表」
頭の良し悪しはどこで決まるか

という興味深い特集がくんであって、
さっそく購入してきました。(本に関しては、財布のひもがゆるいです~)

脳をさまざまな部分に区切って番号をつけた「脳番地」なる
図が載っていました。

4番、6番 運動系脳番地
3番    感覚系脳番地
39番、40番 超前頭野
9番、10番、11番  超前頭野
44番、45番 言語系脳番地
41番、42番 聴覚系脳番地
20番、37番、38番  超側頭野
17番、18番、19番  視覚系脳番地

幼児がぺらぺらおしゃべりしたり、字を覚えたり足し算ができたりすると、
周囲は「頭が良い子」と期待してしまいますが、
学校での成績では一喜一憂させられる事が多いようです。

本当に賢い子は「迂回脳」を持っているのだそうで、
それは計算力だけ、言語脳だけを鍛えるのでは
育っていかないようです。

暗算が得意なら前頭野の10番や右脳頭頂部の6番、
思考系脳番地の39,40番などが発達しているそうです。
美術や音楽が得意な子は、
視覚や聴覚といった感覚系の脳番地にくわえ、感情系の脳番地が発達しているそうです。

「脳の学校」代表 加藤俊徳先生は、↓のようにおっしゃっています。

個々の番地だけが発達している子は、テストの点が良くても心配です。
むしろ、いろいろな番地が上手くつながって、脳全体で
考えられる子のほうが
賢いと私は考えます。そして子どもの脳の育成にとって
最も大事なことは、なるべくいろいろな脳番地を
迂回して使えるようにすることだと思います。

本当に頭の回転の速い人、脳がうまく使える人は、
決まった答がない場合にも、
自分なりの答を見つけ出します。
言語系脳番地だけではなく、指を折ったり絵を描いたりして、
運動系や視覚系にシフトしたり、
感覚系や記憶系に飛ばして、発想を自由に広げることができる。
行き詰ったときに、いろいろな番地を迂回しながら、知識や体験を照らして、
自分の答を探し出せる。
それが「迂回脳」です。

虹色教室では、絵を描く、工作する、積み木を組む、身体で表現する、
実験する、ゲームする、ごっこ遊びをする、劇をする、暗唱する、記憶遊びをする、文章を創作する、科学館や博物館に行く、劇や音楽会に行く、ワークに取り組む、数学的パズルに取り組む、外国語に親しむ、料理をする、電子工作、検定、読書
など、子どもたちがが喜んで取り組めそうなさまざまなチャレンジを
用意して、それらが子どもにとって心地よい体験となるように
支援しています。
障害がある子も障害がない子も、同じようにそうしたさまざまな体験を通して
成長します。
学校の成績だけにしか興味のない親御さんには、
子どもの興味や関心にそって、体験の幅を広げていく教育は、
遠回りに思えるかもしれません。
しかし、本当の意味で賢い子を育てようと思うと、そうした遠回りこそが、一番の近道なのかもしれません。

それで、タイトルの「わが子の隠れた才能を見抜く方法」 …ですが、
長くなってしまったので、次回に紹介させていただきますね。

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4 コメント

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なるほど (なのたんぱぱ)
2008-11-15 14:14:59
いつも先生のブログを読むと「なるほど~」とうなってしまいます。
本当に賢い子の定義は何となくわかりました。
脳にアドレスをつけてくぎるのは面白いですね。
将来は脳をスキャンすると向いてる職業なんて分かったりして???

いろんなことを体験して遠回りするのが一番なんですね^^
返信する
よく分かります! (みい子ヽ(*’-^*)。)
2008-11-15 16:18:04
なおみ先生のブログを読ませて頂いてると、
このお話はよーーーく分かります。
ただ、実践が伴わないんですが・・・(^ ^ A;)
なおみ先生の教室がもう少し近ければ~~~って
無理な事ばっかり願わずに、
しっかり工夫して遊びに取り入れなきゃですね(^ ^ ;)
返信する
Unknown (いけいけ)
2008-11-15 20:31:10
迂回脳の良さ分かるような気がします。
私は一直線で繋がっちゃってるので、問題→答えだけを探してしまします。
こんな私に育てられると坊ちゃんも同じになっちゃう・・(汗)
坊ちゃんの番地を増やすための学習を一緒にすれば、私も少しずつ迂回することが出来るかな(笑)
本を買わなくても先生の所で分かりやすく説明してくれるので、助かりま~す♪
返信する
Unknown (ちびまる子)
2008-11-16 15:09:08
「迂回脳」ですね。色々な分野をバランスよく成長させた方がよいのですね。参考になります。
こういう情報は大切ですよね。

我が家では先日、娘が自宅でガリレオ検定に挑戦しました。理解している分野とそうでない分野がわかりました。まだ、引き算や数の違いの概念がわかっていませんでした。それに、自宅でやるといつものように弟も参加したくて途中でけんかになりそうでした。兄弟でよい刺激になればと思います。結果が楽しみです。


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