虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

感情型の子に勉強を教えるコツ

2009-03-09 13:20:21 | 子どもの個性と学習タイプ
小学生の女の子3人さんは、おそらく
外向感情型の感覚寄りの子
外向感情型の直感寄りの子
外向直感型の感情寄りの子
からなりたっています。

そこで、この3人さんに教えるときは
「わからない~!」の大合唱がはじまった時点で、
感情型の子にわかる言葉で問題を言い直してあげると
すんなり理解にいたる場合がよくあります。
(このタイプの子のわからない~は、本当にわからないのではなく、
めんどくさい~と同じ意味のようです…

感情型の子にわかる言葉って奇妙な表現ですよね。
感情型の子は、思考が劣等機能にあるので
小難しい雰囲気や
う~んと考え込んでしまう状態を
とにかく避けようとするきらいがあります。

頭の回転が速く、敏捷で、記憶力が良い子も多いし、
理解力も決して悪くはないのです。
ただ、
人間関係のことなら推測も考えをめぐらすことも、
判断力もしっかりできるのに、
頭を使いそう…なお勉強的な匂いを察知すると、
たちまち食わず嫌いにも似た頭の働きをフリーズさせてしまう
ところがあるんですね。

何度説明しても理解しようとしません…
と親御さんが困ってつれてきたお子さんに
「○ちゃんと☆ちゃんでお菓子をわけるよ。
○ちゃんはお姉ちゃんだから、いっぱいあげる。☆ちゃんの2倍。
でも☆ちゃん怒るよね~。どうしてお姉ちゃんだけいっぱいなの~ずるい~??」
と算数の問題に感情をからめると、
それまで「わからない」の一点ばりだった子が
たちまち
理解して答えをだせることがあります。

そうした子は感情型の子であることが多いです。
頭の働きが、気持ちや人間関係にかかわることなら
自然にスムーズに動くのです。

写真のような問題も、
考えもせずに「できない、わからない!」と騒いでいた
感情タイプのふたりに
一人の子の妹の名前を出して、
「●ちゃんは小さいからこれだけね」と言うと、たちまち、
「そんなんじゃ、●ちゃん文句言うよ。いっつも自分が
多い方取るんだから…」と
言いながら、すんなり答えも出せていました。

問題が解けないときも
決してIQが低いからではない感情タイプの子…
数字や図形や知識とも
人間関係のような気持ちを動かされるかかわり方が必要なように思います。
学習マンガは好きな子も多いです。
外向感情型の子はゲームや遊びで
友達とわいわい言いながら学ぶことや
英語のようにコミュニケーションを主体とした学習を好みます。
内向感情型の子は暗記量が多く
結果がはっきり目で見れる検定や資格を取るのが好きな子が多いです。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど~ (なのたんぱぱ)
2009-03-09 22:30:44
これはまた面白いお話でした。
なのたんにもちょっと感情がからむようなお話をしてみようと思います。
「感情型の子にわかる言葉」って面白い表現ですね。
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Unknown (なつゆう)
2009-03-10 14:00:03
感情型の長男に遊びを通して自信をつけさせようと模索中でした。
勉強に限らず、簡単なゲームや動きひとつでも、初めてのことはどんなに噛み砕いて説明しても「わからな~い!」「難しいもん!!」を言われ、よわっておりました。
感情を絡めて説明する・・・今から実践してみます。

こちらのホームページに出会ってから、親子の関係が日に日によくなってきています♪
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