虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

2歳児さんの工作 <「できること」「やりたいこと」から 創作へ>

2016-04-19 07:18:19 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達

 2歳7ヶ月のAちゃん。2歳になった頃からはさみが好きで、

猛烈な勢いで紙コップに切り込みを入れていました。

 

教室でもAちゃんの目につくと、高く積んでいた紙コップタワーがあっという間に

無残な残骸になっていました。

小学生のお兄ちゃんの話では、

お家でのAちゃんの活躍ぶりも相当なものだったようで、学校から帰ると、

部屋の半分がAちゃんが切り刻んだ紙で埋め尽くされていたそうです。

 

敏感期の子たちの一心不乱さにはいつも圧倒されるものがあります。

また、その時期を通った後の成長に驚かされています。

 

少し前まで全身全霊を切り刻むことに捧げていたAちゃん。

「それなあに?」とたずねても、「○○作ろうか?」と呼びかけても、

聞く耳持たずで、とにかく切ることに集中していました。

 

が、2歳半になった今日この頃、「何を作るのか」「どんなものを作りたいか」が、

Aちゃんにとって最重要マークがついた関心事となりはじめたようです。

 

Aちゃんは、大量に切り刻み続けた間にできるようになったことがいくつかあります。

紙コップを自在に切ること。ストローを切ること。

テープをテープカッターで切ることです。

Aちゃんのこの3つの技を使って、

Aちゃんが作りたがるものの工作見本を作ってみせると、

こちらが示した通りに再現して、いくつも同じものを作っていました。

上の作品は『フライパン』。

 

小さいビーズをセロテープでくるんで、お料理の具材を作るのにも熱心でした。

 

2~3手順ほどの工作を見て真似ることができるようになっていたので、

年少グループで人気があるお風呂の作り方を教えました。

 

まだ難しいかと思っていたのですが、自分で紙を折って、切り込みを入れ、

貼り合わせるところまでしていました。お風呂も量産。

 

 

作って、即、遊ぶのが、楽しくてたまらないようです。


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1 コメント

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質問 (はるまま)
2016-04-19 22:13:09
工作中に一心不乱に何かに取り組んでいる時の声掛けについて。以前先生が打ち込んでいる時は見守り、あとから一言添える事がいいとかかれていた記事があった覚えがあります。
大人からみると使いすぎに見える行為について、私はつい使いすぎだからとか今日は1つにしようと娘に声をかけてしまいそうになります。今回の切る行為については本人の納得するまでやりたいようにやらせてあげたと思うんですが、その時に行為を制限するような声はかけない方がいいのでしょうか(;^_^A?大人としては無駄遣いに拍車がかかるのでは!!と思ってしまいます。
又、工作中に雑に色を塗っている娘(私から見ると)に声を掛ける必要があるのか教えてください。例えば、ここは色がないよー。たくさんの色を使おう!といったものです。
大人の声かけの内容としては、作ったもので一緒に遊ぶ、ブロックや人形遊び、ほかの工作と組み合わせて発展させるくらいで、見た目をよくするような声掛けは控えた方がいいのでしょうか?
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