結晶作りをした時、小2だったAちゃん。もうすぐ小学6年生です。
お正月明けに教室に来た時、それはていねいに、
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。」と
あいさつをした後で、
「あぁ、もうすぐ虹色教室、卒業する年(普通は小4になる時には卒業ということに
しているのですが、Aちゃんは近所の子なので6年生までとお約束しています)に
なっちゃう。さみしいなぁ。わたし、中学になっても、ここに通いたいんですよ。
ここが大好きだから」と熱い口調で語ってくれました。
そして、こんな報告もしてくれました。
「先生、わたし、将来、塾の先生になろうと思っているんです。」
「Aちゃん、パティシエになる夢はもういいの?パン屋になるのと、
学校の先生になるのは……?(後、マンガ家になる夢もありましたっけ)
まぁ、Aちゃんなら、何をしても、立派にやり遂げることができるはずよ。
Aちゃんは勉強が好きだし、勉強を教えるのも大好きだから、きっとすばらしい
塾の先生になるわ」と答えると、
Aちゃんはちょっと真顔になって、
「先生のお子さんたちの子ども、先生のお孫さんたちの勉強を見させていただきますよ。
よろしくお願いします」とぺこりと頭をさげていました。
そんな先のことまで考えていたとは……「ぜひ、お願いね」と頼んでおきました。
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3年前のAちゃん↓
結晶を作る材料をいただいたので
小2のAちゃんと『尿素の結晶』を作りました。
シャンデリア状の結晶用のキットを組み立てて、
ひとつひとつのカップに水性のマジックで色を入れながら、
Aちゃんが、突然、熱意を込めた口調でこんなことを言いました。
「先生~。わたしねぇ、ここの教室にいると、もうずうっとずうっと
ここにいたくなる。
勉強とかもあるけど面白いし、そんなに嫌じゃないもん。それより、こんなふうに
いろいろなものを作ったり、実験したりするのが、すごくすごく楽しいから。
ずっとそういうことをしていたいって思うから!」
それから、小さな結晶がカップの縁にできかかっているのを見つけて、
ひとりで歓声を上げていました。