虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

光り輝く4歳児

2008-06-19 13:17:46 | 教育論 読者の方からのQ&A

悩み多き3歳頃をのりこえることによって、
子どもには「光輝く四歳児」と形容される姿が宿ります。

「障害児がそだつ放課後」 白石正久  かもがわ出版
という本の中で興味深い話題にぶつかりました。
といって、こうした内容の話を見聞きするのははじめてではなく、
海外の育児書などで、同様の話を目にしたことがあります。


「見て、見て」とおとなの手を引きながらテツボウに誘い、
「前まわり」を披露したり、縄跳びに挑戦してみせたり…
片足ケンケンができたり、はさみを上手に使いこなせるようになったり…

「大きい自分になりたいけれど、なれない」矛盾と悩みをのりこえて、
自信に満ちた姿が誕生してくることを↑の著者は、「光輝く四歳児」
と表現しているのですね。

教室でも、ちょっとしたことで、
ごねたり泣いたりしていた子も、
4歳が来る頃には(実際は5歳近く)
自信に満ちた輝きがそなわってきます。

2~3歳頃は、思い通りにいかなくてイライラ、かんしゃくばかり…
友だちが気になって、やけをおこしそうになる…
「頑張れ、自分!」と励ましながら、何度も何度も挑戦して、
いろんなことができるようになってくるのが、
4歳台なんですね。

お友だちとのトラブルでも、
自分に言い聞かせて、くやしさをがまんできるようになってきます。

この自分を励ましてがまんしようとする力が、
「自制心」と言われるものなのだそうです。

この自制心は、心の中で語りかけることば、
内言の発達とともに育つそうです。
(内言の発達に弱さがあると、衝動性や切れやすさにつながります。)

子どもを光り輝く姿に導いて行くこの「内言」を育てるには、
大人が子どもの困った行動を簡単に決め付けた叱り方をせずに、
「本当は、~したかったんだね。」と、
子どもが自らの心のプロセスを見つけていける
ことばに置き換えてあげることが大切なのだそうです。

例えば、衝動的に友だちを叩いちゃった子も、

本当は、仲間に入って上手に遊びたかった。
腹が立ったけど、ぐ~っとがまんして、おりこうになりたかった。

という思いが心の中で渦巻いていたはずなんです。

今回は、その葛藤に負けてしまったけれど、
次回は自分をはげまして、そうなりたい自分に近づきたい
と思っているはずです。

そうした成長しつつある心を、
そっと支えてあげれる大人たちでありたいですね
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (シュリンプ)
2008-06-19 15:33:23
「光り輝いて」いるかどうかは自信がないですが、
四歳すぎると子どもって変わりますね。

三歳まではできないことに関して
かんしゃく起こしてみたり、
八つ当たりしてみたりetcでしたが、

四歳になると思うとおり出来なくても
別のやり方を工夫してみたり、
友達に教えてもらったりと
外の世界へ働きかけている姿が
見られるようになりました。

色んな失敗を通して成長していく
子どもだからこそ
節目のポイントで
上手く子どもと関わっていきたいです。

また、素敵な本やお話教えてください。
いつも子どもと関わっていく中で助けられています。
返信する
まさに、実感! (まなりん)
2008-06-20 12:36:46
息子は4歳7ヶ月になります
この記事を読ませていただき
『あ~そうそう!!』
と変化を再確認させていただきました

2歳のころは泣き虫でおこりぽっく
とても不安定な状態に大丈夫かしら?と心配したものです

けれど、少しづつ落ち着きと自信
やる気と根気が目立って伸びてきました

『光輝く4歳児』素敵な言葉ですね
返信する
シュリンプさんへ (なおみ)
2008-06-25 22:46:35
コメントありがとうございます。4歳すてきですね。5歳も6歳も、また一段とすてきな時期です♪
返信する
まなりんさんへ (なおみ)
2008-06-25 22:48:05
コメントありがとうございます。少しずつ育ってくるところがいいんですね。この時期は毎日が完全燃焼ですね。
返信する

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