調べ学習のヒントになるかと思うので、少し続きを書きますね。
息子といっしょに調べ学習をする時、私たちは、
本を見て表にまとめるのではなくて、
最初に「表の枠」を作って、
あとから本を調べながら整理していきました。
そうすると、表に空白ができて、きれいに仕上げることは、できません。
いくら調べても、資料がないことも多いからです。
しかし、その空白が好奇心を刺激し、
たくさんの本に接する機会を作ってくれました。
もしこれが、すぐれた資料を
ただ整理し、要約する形でまとめていたら、
調べが、わくわくする体験にならなかったのではないでしょうか?
はじめに、インドの象棋(しょう棋は、インドで生まれたそう。ただ、日本では
象に乗って戦う習慣がないので、当て字の将がつかわれたのだとか…。)
チェス
中国象棋
日本の将棋
のマスの数、図、ルール、ルーツ、特徴について、
表にまとめました。
そこで、息子が驚いたのは、9×9マスは、
日本人が考えたとばかり思っていたのに、
子ども用の中国象棋で7×9マスの写真を見つけたことでした。
息子との会話の中で、
東洋的な考え方から、マスに奇数のアイデアがもたらされたのではないか?
という新しい仮説が生まれました。
東洋の過去の「家」制度からいっても、
チェスのように女王が戦場に出てくるゲームは受け入れられなかったのでしょうか?
つまり、チェスのようなゲームから、
女王が除かれて 奇数になったのか…?
そう考えるうち、何時代に将棋や囲碁が日本に入ってきて、
どのように遊ばれていたかを調べないと、
こんがらがってきました。
そこで、息子は、はじめて「歴史年表作り」にチャレンジしました。
そうして進んだ調べ学習は、
さいころのなぞに取り掛かり始めたとき
最高にわくわくするものになりました。
当時の息子の作文です。
「さいころのすごいなぞ」 4年○組○○○○
図書館でとりよせてもらった本は大人向けの専門の本だった。
けれどびっくりするような写真がいっぱい載っていて、ぼくは夢中になった。
一番驚いたのは、紀元前8世紀のアッシリアのさいころ。
他の資料では、ずっと、後になっても、
ぼうの形や動物の骨のさいころを使っているのに、
なぜかこんな昔に立方体のさいころが。
おまけに絵のさいころじゃなくて、今とおなじ玉の数を
あらわしている。
写真をじっと見ていたら、横の面に大きな穴のようなものが見える。
なんだろう。
「この数なんだろう。」とお母さんが行ったので、
ぼくは急いで自分のさいころを持ってきて、
面と面をくらべてみた。
4のはずだ。
でも、穴はひとつみたいだけど。
「昔のサイコロは、今とおなじ玉の位置とは限らないよ。」と
お姉ちゃんが言った。
ぼくは、さいころのなぞを考えるのが、おもしろくておもしろくて、
こういうことを調べる学者さんになりたい、
と思ったくらいだった。
でも前からなりたかったゲームをつくる人になる夢も捨てがたい
ので、「将来はゲームをつくる人になって、
参考のために、そのなぞを調べたりする人になりたい。」と言った。
うちの息子は、何をするにも、たらたらぐずぐすする性格で、
宿題に取り掛かるのも、明日の準備をするのも、とにかく
あとまわし…。
ねころがってゲームの攻略本を何時間も眺めていたり、
休みになると食事に帰るのも忘れて遊びほうけていたりしました。
1つくらいが習い事をさせたいと思っていたのですが、小学校の6年間、
頑固に拒絶して、何もせず…。
それでも、こうした作業をいっしょにしてみると、
そうした子の中に広がるイマジネーション溢れる世界に触れたような
心地がしました。
それぞれの子に、それぞれの個性…わが子もその通りです。
調べ学習にチャレンジ♪と「会話」の話 3 に続きます。
あいも個性を大事にしつつ楽しく子育てが目標☆
また怪獣をつれて遊びにいきます♪
あいでした☆
また遊びに来てね。
いろんなことに興味を持って家族で深く調べていくのは楽しそうですね!
なのたん家もそんな家族になれるといいな^^
リンクの件教えてくださってありがとうございます。