新小1のAちゃんは、持って帰る際に作った工作物を
「コンパクトに折りたためるか」ということをとても気にする子です。
初めのうちは、工作物を捨てずに置いておいてもらえたり、
持ち帰り時に便利だったりするから、小さいサイズにしようと思っていたようです。
が、この頃は、どのような工夫をしたら小さく折りたたんだり、
再び元の状態に戻れるか、試行錯誤しながら考えていくこと自体が
面白くてたまらないようです。
小1と小2に女の子たちのグループで、ハンバーガーショップを作った時のこと、
他の子らがトイレットペーパーの芯などを使って調理台の支えを作る中、
Aちゃんだけは厚紙を切って下の写真のような支えを作っていました。
Aちゃんの説明を聞くと、折り上がっている時は、台の差し込み用の穴に
さしておき、折りたたむ際は、はずして厚紙を寝かしてたたむようにするとのこと。
ハンバーガーショップは、ヨーグルトの容器で作ったフライヤーをはずすと、
平たい紙の状態にたためるので、
台にこうした工夫を加えると、かなりコンパクトにしまえるのです。
Aちゃんは少し前まで、ポップアップ絵本を作ったり、
絵本型のドールハウス作ったりすることに熱中していました。
ドールハウス内に折りたためる隠し部屋を作ることも面白がっていました。
そうした物作りを通して、
「折りたたむ」という技術が、Aちゃんの中で
いつでも使える知恵として定着しつつあるようです。
教室には、Aちゃん以外にも、「折りたたむ」ことに強い関心をしめす子が
何人かいて、六角形のプールのふちを折りたたむ方法やクリスマスツリー風の
木を折りたたむ方法などが探究されています。