虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

国語の学習につまずきがある子に教える時に気をつけていること 2

2012-12-31 14:38:55 | 国語

今年は30日の夕方まで教室をしていたので、

大晦日の今になって即席の大掃除やら買い出しやらでバタバタしています。

掃除の合間の気晴らしにブログを書いています~♪

 

国語の学習につまずきがある子に教える時に気をつけていること ① の続きです。

 

国語でつまずいています……という子の学習をみていると、

「できない」という状態にしても、

「できない」という理由にしても、

「できるようになる」ためにしたらいいと思われる練習にしても、

実にさまざまです。

 

親御さんから、「国語の読解問題が苦手です。解けません。」というご相談をいただいて、

子どもに読解問題を解いてもらうと、

文字を読むので精一杯で、

何が書かれているのか理解しながら読むことができていないケースがあります。

 

そうした子は、文字を塊として読むことができなくて、区切る場所を間違っているのか、

漢字が読めないのか、ひらがなを読み間違えるのか、目の動かし方がたどたどしくて、読んでいる最中に別の行にずれてしまうのか、

読めるには読めるけど意味を理解しようという気に乏しいのか、

その子の状態を正確に把握することが大事です。

 

また、読みの問題とは異なるとはいえ読解ができない原因につながる

「いやなことはやりたくない」と言い張って意地でも読もうとしない、

学習と聞いただけでパニックを起こして大騒ぎになる、

すぐに「疲れた」といって寝転がったり、どこかへ行ってしまう、といった子も

何が問題か、見極める必要があると思います。

 

「読みながら理解する」ことができていない場合、

2、3行読むたびに

「何が書いてあったかな?」

「誰がでてきたの?」

「何をしたのかな?」

「それって書いてあるね。何のことだろう?ちょっと前に戻って探してみよう。」

「おてがみ出してきたよ、ってだれかがしゃべった言葉だね。かっこがあるから。

誰が言ったのかな?」など、たずねていると、

次第に意味を頭に入れながら読むようになってきます。

 

こうした練習に適しているのが、公文式の小学ドリル(本屋さんに売っています)

の学年ごとの「文章の読解」シリーズです。

 

数行だけ抜き出した問題に、

少しだけ質問がついています。

学習が困難な子でもできるレベルです。

 

読解力にかなり問題があった子も

学年相当のドリルを半分ほどやり遂げるころには

たいてい国語のテストに苦手はなくなっています。

 

次回に続きます。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まろん)
2012-12-31 21:48:15
この記事関連の☆の母です。早速公文の文章の読解とちょっと難しい1000の言葉を購入しやらせています。先生とお話することで子どもの困っている部分をどうケアしていくといいか具体策がわかりとてもうれしく思っています。☆は言葉のセンスが全くなく、動詞をそのままの形で平気で名詞のような使い方をしたり、言葉のくぎりを無視したような文章の書き方をしたりと親としては気が遠くなりそうな心持ちですが、くじけず、あきらめず、サポートしていきたいと思います。
今年も先生にはとてもお世話になりました。虹色教室のブログとたまたま出会い、また実際にお世話になるようになって子どもも私もいろいろと成長させていただけたと思っております。ありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。
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