発達に凹凸のある小1の★くん、小2の☆くんのレッスンです。
ふたりとも国語の読解問題につまずきがみられるというお話をうかがって、
『トップクラス問題集の2年生』と『ちょっと難しい1000のことば』というテキストを使って
国語の学習をしました。(★くんは1年生でさまざまな面で困り感を抱えている子ですが、
知力が高いので、☆くんと同じ
2年生のワークで学んでいます)
学習の様子は後でするとして、まず今回、ふたりが作っていた工作とブロックの作品を
紹介しますね。
上の作品は☆くん作の駅の自動改札の機械です。
一方からカードを投入すると、ちゃんともう一方から出てくるようになっています。
病院の検査で空間認知力の弱さを指摘されていた★くんですが、
工作が好きになるにつれて、立体や図形を扱う問題がとても得意になってきました。
教室に着くなり、「工作がしたいから空き箱はないの?」とたずねます。
ティッシュの空き箱を入れている袋を渡すと、
あっという間に5つの箱をテープでつないで、かなり大きな自動改札機を作っていました。
(すごいティッシュの空き箱の消費量!)
数ヶ月前から★くんと☆くんのブームは自動販売機やがちゃぽんなどの内部の仕組みを
作ることなのです。
★くんは、サランラップの芯に長い紙を巻きつけて、動かす仕掛けを作ることにしました。
ちゃんとカードが出てきて大満足♪
大きなホッケー風のゲームも作って遊びました。
☆くんは、一度教室で作って以来はまっている
自動販売機作りをブロックでしていました。
押し出す仕組みで、商品が出てきます。
商品を出す時、取り出し口に手を入れなくてはならないので、ちょっと難ありなのですが、
本人は自分の作品に大満足のようでした。
それでは、記事のタイトルでもある国語の学習について
書きますね。
『ちょっと難しい1000のことば』という本は
語彙が少なかったり、自分流の言葉の使い方が多くて、耳にした言葉から類推して
「だいたいこういう意味じゃないかな?」とピンとくることがあまりない子の学習にとても役立ちます。
毎ページ5問ずつの線つなぎのクイズのように
楽しく取り組めるようになっています。
①いんぼうをたくらむ
②お母さんが先生にめんかいする。
③いちかばちかやってみよう。
といった聞いたことがありそうで、どういう意味かわかりにくいことばを、
短い解答と結び付けていきます。
A 人と会うこと。
B うまくいくか失敗するかわからないが。
C よくないことを計画すること。
★くんにこうした問題を出したところ、どれも正解することができました。
それほど言葉を知っているわけではないのでしょうが、類推するのが上手な
勘のいい子なので、五択になっている問題だと、「どれが答えに近そうか」がピンときたようです。
ただ、★くんがこの問題を解く姿を見て、文字を読む力のたどたどしさが
気にかかりました。
読み間違いや読み飛ばしが多く、たった二行の短い文でも
自分の読む力の危うさが原因で、何が書いてあったのか記憶に残っていないようでもありました。
今回の学習では、読みでつまずきかけるたびに、少し読み方のフォローをしていたので、
自分ひとりで読んで問題をすると、とたんにできる問題が減るようにも感じました。
理解力や考える力は高い子なので、
文字を読む際のつまずきを無くしていってあげれば、
今、国語でつまずいている状態から脱することができるのかもしれません。
次回に続きます。
来年もよろしくお願いします。
小一の娘が二学期に教育相談を受けることになり田中ビネーで検査して苦手なことは指摘されました。
苦手なことがどうすればよいかの情報は示されず、課題の山が出来上がったままで、今回の記事は待ちに待ってました。
読みは学校での勉強のベースなので、すべてにつまずきつまずきの山になっています。