妙齢乙女の純情つれづれ

妙齢って本当は若いお嬢さん。身も心も乙女☆で純情一直線な…でも微妙なお年頃のアタクシが“恋愛・結婚”について思うコト。

…なのに。

2017-08-19 12:02:01 | 日記
・・・なのに。

『・・・なのに』を捨てたい。
彼と会った。
彼の残り香を纏う私は、幸せなはずである時間なのに。

幸せとともに、なぜか、チクチクと。
心が痛い。
なぜ、彼は・・・いつも手放しで喜べる幸せをくれないのだろう。
なぜか、いつも「・・・なのに」という感情が付きまとう。

今回は。
私は万難を排して、一秒でも長く一緒にいたいのに。
彼は時間を遅らせた。
やむを得ない事情、とのことだけれど・・・愛されている自信が皆無で。
不安で一杯の私は・・・「私は一秒でも長く会いたいのに・・・彼はそうじゃないのだ」と落ち込む。
そして、不安と絶望はどんどん一人歩きして、「彼は他の人との出会い」を求めて、
私との約束をずらそうとしているのだ・・・と疑心暗鬼。
・・・いろいろ、証跡が出てきて、どうやら取り越し苦労だった・・・と安心するまで気もそぞろ。

そして、一緒に過ごせて・・・幸せの絶頂なのに・・・
彼は他の人と旅行に出かけた話をする。
「私との旅行なんて・・・考えてもくれていないだろうに。
彼は他の誰かと・・・旅行に行きたい、と思うのか」
そんな絶望に支配されて・・・彼の言葉がうわすべって、耳に入らない。
彼が何かを言っている。
でも私の頭と心は・・・「私は誘ってもくれないのに、誰かと・・・そんなところに行くんだ」と。
絶望に打ちひしがれる。
今回、誰とでかけたのかは知らない。
でも、前回はてっきり女性との旅だと嘆いて、嘆いて、嘆きつくして…結果、家族旅行だったっけ。
今回こそ、わからない。
わからないけれど、真実はひとつ。
彼は、「その人とは旅行に行きたい。」のだ。
彼は、「別に私とは旅行に行きたくない。」のだ。
それが真実だ。
それが男性であろうと、女性であろうと、ただの友達であろうと、なんだろうと、彼はその人とは旅行に行きたいけれど、私とは行きたくない。
その事実が、また私を絶望の底に突き落とす。

微笑みながら、彼と過ごす時間の楽しさ、喜びに身を置いていても・・・その不安が、絶望が私の頭と心と胸を締め付け、苦しめる。

「私は・・・こんなに好きなのに。」
「私は・・・こんなに一秒でも長く一緒にいたいのに。」
「私は・・・あなたとどんなところへでも一緒に行きたいのに。」

なのに、なのに、なのに・・・どうして?
この連続が私を苦しめてやまない。
その根源は。
きっと、私の勝手な彼への期待。
そして、彼への信頼不足。
すなわち、彼の愛のなさ。

疑う余地もないくらい、私を愛して。
愛してくれていないと思うから、不安なの。
ねえ、私だけを見て。私を選んで。なんで?
だって、こんなに私はあなたのこと、好きなのよ。

でも、その正体はエゴでしかない。
私が勝手に彼を好いたのだ。
恋したのだ。
愛しているのだ。
その感情を彼に押し付けて。
彼から、同じ感情を行動を、引き出そうったって・・・そうはいかない。
それは、彼を変えよう、としていることだ。
彼が他の人と旅行に行きたくても、私より優先する何かがあっても。
私との時間を作ってくれて、共に過ごしてくれて。
共に過ごす時間に・・・幸せを感じるほど、楽しませてくれて。
なぜ、私を選んでくれないのか、と叫びたくなるほど・・・逆に、私の近くにいてくれること。
それらに感謝すべきなのだ。
だって、見向きもしてくれていなかったら「愛して。私だけを見て。ねえ、私を選んで」なんて思わない。
そんなの、妄想であり、ストーカーだ。
ある意味、きわどい線にいられる、置いてくれているからこそ。
私は愚かにも期待をして、裏切られ、勝手に不安を感じ、もがき苦しんでいるのだ。
いわば、それらを恋というんじゃないだろうか。

きっと、彼が文句ないほどの愛をくれて、疑う余地もないくらい、愛されている信頼に足る人だったら。
私はこんなにも彼を強烈に追い求めるだろうか。
きっと、違っただろう。
人間なんて。
恋なんて、そんなものだ。
簡単に手に入らないからこそ、想いは高まり。
会えれば極上の甘さを感じるのだ。
私は。
あれほど憧れて、恋焦がれてやまなかった「恋」に出会えている。
それを喜べばいい。
彼に感謝すればいい。
たまらなく不安で、たまらなく苦しくて、息もできないほど切ないときもあるけれど。
そして、なぜ、こんな思いを・・・させられるのか悩ましく思う気持ち。
かすかな、かすかな。諦めた方がいいのかな、という気持ち。
それらに支配されるときもあるけれど。

ぜんぶ、ひっくるめて彼なのだ。
私を不安にさせ、私に嫉妬させ、私の胸を締め付け。
私を笑わせ、私を喜ばせ、私を癒し、私に自信を与え、私を輝かせてときめかせてくれる人だから。
私は彼が大好きで…いまだに恋の真っ最中に佇めて、愛を少しずつ知ることができているのだ。
その事実に感謝しよう。
そして…時として彼にチラ見せさせられるチクチクと胸を刺す不安と絶望、嫉妬に苛まれ自爆するのはやめよう。
彼といることで、私が喜びを感じることができているうちは、私はまだ彼といるべきなのだ。
だって、愛を学び続けられるから。
自分を成長させ続けられるから。
女としての養分を摂取し続けることができるということだ。
彼を前にしている時間だけを…自分の持ち時間と捉えること。
そして…持ち時間で最大の癒しと幸せをあげられる女であること。
それが私にとっての…課題であり、願い。
彼が気付いてくれる時が来るかは知らない。
ただ、私は私にできることをするだけだ。
いつか…その時に私が彼の隣にいるのかはわからないが、自分をあんなに愛してくれていたのだ、と気付かせることができたら嬉しいな、と思う。
もはや、親のような心境(笑)…。

彼を癒し、楽しく幸せな時間を過ごしたいのに…『…なのに。』が水を差す。
私の心の中に、冷水をぶちまける。
…旅行に行ったのは男の人?それとも………
その一言が言いたくて。
その一言が言えなくて。
その一言がずっと心をナイフのようにザクザクと突き刺す。
微笑みながら、手を繋ぎながら、抱き締められながら、彼の頭を撫でながら…ずっと心をチクチクと刺し続ける。

せっかく会えて嬉しかったのに。
前もって、約束してくれて嬉しかったのに。
私のリクエストしたことを叶えてくれて嬉しかったのに。
『…なのに。』を捨てたい。
私の人生、感情から…『…なのに。』を抹消したい。

だって、『…なのに。』の裏に潜む、利己的な期待さえなければ…あの日のデートは完璧で、幸せそのものだったのだのだから。
…なのに。。。