加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

【えいが】ハリウッド映画「GODZILLA」(2014)を観て思ったこと。

2014年07月26日 21時12分21秒 | 音楽・映画のこと
久しぶりに映画化されたゴジラを観てきた。
「ダークナイト」や「パシフィックリム」のリジェンダリー・ピクチャーズ製作の「GODZILLA」である。

この映画の日本側(東宝側)の代表というべきエグセクティブ・プロデューサーの坂野 義光さんが愛媛県出身ということで、新居浜のシネコンのあるイオンモールでトークショーをはじめとするイベントも行われたので行ってきた。



写真の真ん中に座っておられるのが坂野さんである。黒澤明のいくつかの作品の助監督を経て、あの怪作「ゴジラ対ヘドラ」の監督もなさった方。今回のハリウッド版というかリジェンダリー版「GODZILLA」はもともとこの板野さんがIMAXで40分程度のゴジラの3Dムービーを作ろうと出資者を求めていたことがきっかけだそうな。
それがあるハリウッドのプロデューサーにより、超大作の長編映画として作られることになったとか。

トークショーではこの新作GODZILLAの裏話や、カルト的な人気を誇る「ゴジラ対ヘドラ」制作の裏話など聞けて、とてもおもしろかった。

さて、このトークショーの前に、ぼくはこの新作映画を日本語吹き替えで観ていた。

で。ここからが感想。

「ゴジラ映画」としては1998年の「GODZILLA」とは比べようも無い。ほんとうにお金をかけて作られた「きちんとしたゴジラ」が観られるのは保証できる。これは予告編通り。1998年版に失望した大多数のゴジラファンはこれだけでも劇場に足を運ぶ価値はあると断言できます。ホントですよ。

ただ、映画としては、100点満点中60点だと思う。

映画評論家みたいにいろいろと欠点をあげつらうことは避けたいのだけど、「暇つぶしにポップコーンでもほおばりながら観る映画」としては、つまり一種の見世物としては、評判の悪い1998年版の方が、むしろ楽しかったな。

100メートルの怪獣が暴れ回るんですよ、というバカな設定なのに、みょうに生真面目に映画撮っちゃったって感じ。
かといって深いものがあるわけでもなく、渡辺謙さんの扮する博士も、主人公の父と子の関係も、家族との関係も、さらっとテンプレートをなぞった感じだし、初期のスピルバーグを思わせる、なかなか本体を映さない「じらし」手法もちょっとくどい。

いろいろ書きましたがしかし、ハリウッドでゴジラがこんなふうに復活した意義はとても大きい。

先行して公開されている北米や中国では大ヒットなので、当然続編が作られるだろうけど※、大いに期待できる、と思います。

※息子などは「同じ映画会社だから『ゴジラ対イエーガー(パシフィック・リム)』ができるんじゃない」などと言っていますが(笑)

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