四国に台風が近づいてきてますね~。忙しくなると思いますので、予定より早い更新です。
kindle本を作るのに夢中になってて、「加地尚武のThe House of Stories」の更新がひさしぶりのような気がします。
タイトルのとおり、同サイトでずっと公開している「錬金術師ゲンドウ」という二次創作小説(ファンフィクション)ですが、それをひな形にして七冊もの文庫本を出版しているのに、なぜずっと無料で公開しているのか、という質問をいただいたことがあります。
これは、わたし自身にとっては重要な意味があって、「福音の少年」シリーズと「錬金術師ゲンドウ」は完全に別モノなのです。キャラの名前が違うとかではなく、いまさらネタバレでもないので書いてしまいますが、いわゆる「ブリティッシュの手紙」が「福音の少年」シリーズにはないのです。
この部分の削除によって、「福音の少年」はそののちも続くシリーズになったし、「錬金術師ゲンドウ」は続編のない、尻尾を咥えたウロボロスの蛇のように閉じた円環構造のまま、というふうに作者としては考えています。
この辺は短い文章で伝えがたいのですが、とにかく分けて公開することに意義を見いだしていた、と思ってください。
その上で、「錬金術師ゲンドウ」(略して「練ゲン」)はパソコン通信時代からかれこれ二十年公開してますが、なんと、誤字脱字を放置しております! 言い換えると二十年間存在する誤字脱字がある!
本を書いている人間として、これはあり得ません。ぜひ直したいと思っていましたが、「パソコン通信時代」の名残の行の終わりに改行コードを入れる形式も、スマホタブレット時代にそぐわないと思っていました。
ここまでが前置き。最近前置きが長い。
「錬金術師ゲンドウ」の新装版を作成したいと思います。
縦書き、可変レイアウトの電子書籍フォーマット二種(kindle用 kobo用)、および文庫本サイズのPDFの、計三種類を、「加地尚武のThe House of Stories」の「錬金術師ゲンドウ」のコーナーで配布したいと考えています。
で、すでに作業を進めているのですが、六月から時代小説やらつい先日売り始めた軽い本やらで、なかなか進んでいません。ですが、九月末をめどに全編一挙に配布したいと思っています。
いまさら需要があるのかどうか知りませんが、今後、文筆家として生きていくためのケジメとして取り組んでいます。
以上ご報告まで。
新装版、か。
何もかも皆、懐かしい。
その動機となったのは、数日前に出たこの記事。
https://wired.jp/2019/09/01/recursive-language-and-imagination/
「ことば」は「神」であったのか。
人間が「人間」になったのは、「ことば」の力によってであったのか。
記憶は魔法となって、眠れぬ夜の目覚めに、私をここに導きました。
では、ご縁があれば再び。