東芝の2スピンドルの安価なノートPC、
Dynabook CXを購入したら、Office 2003に加えてOneNote2003なるソフトが付いてきたので、使用している。
恥ずかしながら、使ってみて初めて、OneNoteのOneという由来がわかった。
このソフトは、WORDのように一文書一ファイルというワケではなく、単一の大きなノート帳があり、その中にカテゴリ毎にさまざまなノートを入れられる。ノートはタブで管理でき、ノートの下にノート、つまりアウトラインプロセッサのように階層構造にできる。
一枚のノートは自由にどこにでも書き込める。ペンやマーカーでアンダーラインや強調することもできる。テキスト入力については、基本的にはWORDと同じであり、新味はない。だが、広いノートのどこにでも自由に書き込みできるというのは、意外に楽しく実用的だ。
とりあえずこのソフトで、今まで小説執筆のために書きためたメモ類を、整理しようと思い立った。「福音の少年シリーズ」というカテゴリを作り、長編単位でノートを作り、資料やメモをサブノートにしてみる。プロットなど変更した経過を残したいものはペンで見え消しをしてみる。
金土日と、ずーっと執筆している時に、バックグラウンドで立ち上げっぱなしで使ってみた感想だが、けっこう、いいのではないか。
学生の論文・レポート作成や文筆業以外の業種にどう役に立つか?といわれるとすぐには思いつかないが。
いま、目に付く欠点がふたつ。
一つは定規で引いたような線を簡単に引けない。わたしは、それこそマックペイントやスタジオ8(どっちも古いマックのペイントソフト)の時代から、フリーハンド(モード)から、シフトキーを押しながらマウスを横に動かすと直線になるのが当たり前という感覚を持っている。これは非常に多くのペイント系ソフトウェアが取り入れている機能でもある。
フリーハンドでメモに書き込めることを売りにするのなら、フリーハンドのペイント系ソフトの操作感は模倣してほしい。
こんな常識に近い、さして難しくはないだろう機能を実装しなかった開発陣には猛省を促したい。
もう一つは価格。このソフトは二万円以上で売ってはいけない。いいソフトウェアだとは思うが、Office2003スタンダードエディションの価格に比べて高すぎる。
個人が買えるのは下のリンクにある特別優待パッケージのみだろう(それでも割高に感じる)。
東芝は、AVノートのコスミオを含め主なノートのラインナップにこのOneNote2003をバンドルしている。この姿勢は評価できる。OneNote2003はタブレットPCでなくても便利に使えるし、ワープロしか知らないひとの文書作成の生産性を高めるツールになり得ると思う。
パソコンを買ったらOffice2003が付いてきたなんて人で、学生や、ある程度長い文章を職業で書く人には、お勧めしたい。