セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

エゾリス日和

2016-03-30 21:31:13 | いきものたち

暖気が続き、今日も日中にはプラスの12度超えの日和となった。

「プラスの」と前置きが必要なユー地区だが、この日の夕方には積雪
80センチを割り込んだ。

ユー地区の融雪が進んでも、他の豪雪地帯も進むので、全国8位は
変わらない。

 

日の出が早くなった分だけ、来店時間も早くなったお客になかなか
会えないでいた。

今朝は少し遅めのご来店、ようやくデジカメの前に立ってくれた。

 

 

 

 

 

 

雪も締まって走りやすくなって居るのだろうが、地上は危険だよ。

この間も、キツネどんが散歩していた。

 

 

 

 

 

 

ここには、エゾクロテンさんが来たこともあるのだから。

 

 

 

 

 

 

お小言聴く間に、あらよっと。

案の定、地上に降りて雪の上をどこかへと。

 

 

 

 

 

 

いつものことだが、エゾリスさんが帰った後は、ヒマワリ種の殻を
散らかし放題。

それもいつの間にか、春の風が飛ばしていった。

 

 


光の春

2016-03-27 21:22:27 | ぐるりのこと

いつの間にか、北の国での本格的な春の始まりとなる「春分」も過ぎ
てしまった。

七十二候では、春分次候で「桜始開(桜はじめて開く)」。

雪深いこの地ではまだまだ先のことだが、桜の便りは南から届いて
来る。

せめて春を探すとなると、それは光。

一段と高く強い光が、この地にもやがて桜の季節がやってくるのを
思い起こさせてくれる。

 

久しぶりの定点撮影はHDRで。

 

 

 

 

 

 

タブレットにある、別のアプリで処理するとこんなHDR風の画作りも。

タイトルのHDR画像は、デジカメの機能として付いているもので、味加減
によって画の雰囲気もがらりと変わることが解る。

 

 

 

 

 

 

ユー地区の積雪も、現時点では88センチ。

多いのか少ないのかは見方によるが、これでも全国8番目の積雪と
なる。

 

 

 

 

 

 

西空にお日様が回ってきても、沈むにはまだタップリ間があるのを
感じさせてくれる。

北の春は、光が連れてくるというのは真実と思える。

 

 


春風エゾリス

2016-03-14 22:55:10 | いきものたち

いつもと変わらぬ定点風景だが、ようやく積雪も120センチ台となった。

朝方のシバレも、日が高くなったせいか和らいで感じる。

 

 

 

 

 

 

最近は、来店間隔が長く予想が難しくなってきた。

気づくとカリカリやっている、という感じ。

 

 

 

 

 

 

暖かな春風を耳毛と尾っぽに受けて、のんきそう。

 

 

 

 

 

 

このお客は、食餌の最中にどこかにいなくなり、また帰ってくるヘンな
クセがある。

この日も…

 

 

 

 

 

 

どこかへ中座して、戻ってきた。

食べ残しがあったのを思い出したか。

 

 

 

 

 

 

まあ、そのあたりは気兼ねなく。

気兼ねしてないか。

 

 

 

 

 

 

朝のデッキ飯店から、一気に夕暮れ時。

お日様の落ちる場所も、だんだん西に移ってきた。

秋も、春も、お彼岸が近づくと、この消防の望楼のあたりに没する
ようになる。

時計やカレンダーや、情報に溢れる今の世は、かえって季節の
自然の動きに疎くなっているのかも知れない。

 

 


ハシブトガラの嘴

2016-03-10 21:41:06 | いきものたち

弥生三月も、はや10日。

今朝は氷点下13度ほどのプチシバレだったこともあり、堅雪に
なったようだ。

気温が弛んだり、冬の雨が降った後にシバレが来ると、雪面が
堅くなって上を歩いても抜からない。

これを「堅雪(かたゆき)」と呼んでいる。

堅雪になる頃には、ネコヤナギも芽吹いているので、雪の上を
歩いてお目当てのヤナギの木まで取りに行ったものだ。

ネコヤナギにも種類があって、枝が赤っぽくて粒の大きなお気に
入りの木は多くはなかった。

その木の下まで来ても、「ねこんこん」がたくさん付くのは、はるか
梢の上の枝。

多くは持ち帰れなかった。

 

 

 

 

 

 

デッキ飯店は相変わらず繁盛。

常連のハシブトガラさんには、よく似たコガラがいるが、見分けが難
しい。

バンディング(霞網による野鳥調査)をしている友人によると、確かに
二種類いる、とのことなので、この辺りに両種は混在しているものと
思われる。

 

 

 

 

 

 

ここからの受け売りだけれど、ハシブトとコガラの違い。

【ハシブトガラ】
1、名の通り嘴が太く、上嘴基部で、やや膨らんで見える場合もあり、嘴合わせ目が白っぽく見える
2、頭と、喉の部分の黒部分に光沢がある
3、足は太めで、ささくれだって見える
4、平地の疎林や都市部の公園(一番北海道では身近な一般的なカラ類)
5、次列風切縁の白色部分は目立たない
6、尾の先は角張る(先端がすり減ると不明瞭になるので要注意)
7、コガラと違い、自ら、巣穴を掘らず、樹洞や、キツツキ類の古巣を使う
8、地鳴きは「チチ、ジェージェー」で、コガラよりもやや高い鋭い声だが、聞き分けは困難
9、さえずりは、フィーフィー、チィチィなど、リズム感がある

【コガラ】
1、嘴がハシブトガラよりも細く直線的に尖り、嘴合わせ目が白っぽく見えない
2、頭と、喉の部分の黒部分に光沢が無い
3、足は細く、ささくれて見えない
4、常緑針葉樹林や、針葉混合林に多い
5、次列風切縁の白色部分が目立つ
6、尾の先は丸い(先端がすり減ると不明瞭になるので要注意)
7、自ら、雌雄協力し、枯れ木に穴を掘って営巣
8、地鳴きは「チチ、ジェージェー」で、コガラよりもやや甘く鼻にかかるような声だが、聞き分けは困難
9、さえずりは「チチョー、チチョー、ヒツー、ヒツー、ツチーツチーなど、単調で抑揚に乏しい
  北海道のコガラは、本州産の声とは違い、サハリン産亜種の声に似る

 

もっぱら使わせてもらっている見分け方は、1.嘴の合わせ目の白っぽさ 2.頭のベレー帽の光沢 3.尾の先の形 4.足のささくれだち など。

 

 

 

 

  

ハシブトガラとコガラの、嘴の違いがわかるだろうか?
(コガラの比較画像は、こちらの画像8を拡大利用させていただいた)

 

 

 

 

 

 

 

ここに来ているほとんどは、ハシブトさんと思われる。

コガラの画像を見ると、嘴が真っ黒で、姿全体が白っぽい印象が
強い。

 

 

 

 

 

 

そうなると、いつの日かコガラくんが寄ってくれることを期待してしまう。

いえ、ハシブトさんがキライということではないので、誤解なきよう。

 

 

 

 

 

 

日の出も早くなって、朝7時には山の端の上まで昇っている。

夕刻の画像ではないが、この時期「日脚伸ぶ」の印象が強い。

 

 


シジュウカラの囀り

2016-03-09 21:44:10 | いきものたち

三月に入って、雪や吹雪はあるものの、めっきり春めいてきた。

積雪は1.3メートルとタップリだが、光や風や空気が違う。

そして野鳥達の囀りまでも。

 

 

 

 

 

 

新聞の夕刊に興味深い記事が載っていた。

この記事によると、いつも聞き慣れているシジュウカラの、ピーツピや
地鳴きのジジジジには言葉の単語のような意味があり、組み合わせる
ことで「文」になることを発見したとある。

野鳥や野生動物には、警戒の鳴き声などがあることは知られているが、
二つ以上の鳴き声を組み合わせることで、より明確な意味を持つことを
実証したことが「発見」ということらしい。

おもしろいことを研究している人もいるんだな。

 

 

 

 

 

 

この記事を読んだあとでは、いままで何となく聴いていたカラ達の囀りが、
急に騒がしいものになってきた。

バードコールなどでの鳥寄せも、根拠があったことになる?

 

 

 

 

 

 

春らしくなった日差しの中で、カラ達の囀りも弾んでいるように
聞こえた。

 

 

 

 

 

 

久しぶりに、HDR画像で定点撮影。

雪は多いが、数日の暖かさと今日のヒカタ風で、何となく「角」が
取れてきた感じ。

 

 


お久しぶり

2016-03-06 21:13:50 | いきものたち

啓蟄も一日過ぎて、日中気温が上がった。

といっても、最低気温は-10度以下。

日中、プラス気温になることは無かったが、昼前に雨が降り出した。

 

その雨の前、デッキ飯店に久しぶりのエゾリス・チビトト。

前の来店は前月の中旬だから、半月以上のお見限り。

これまでは、空けても数日だったので、飛び出して輪禍!という最悪
パターンも予想していた。

 

 

 

 

 

 

でも、よく見ると以前来ていたチビトトよりも、やや小さく見える。

キミは、新顔さん?

となると、やっぱり気になる常連チビトト。

 

 

 

 

 

 

キミに聞いても答えるはずもなく。

まあ、元気だったら常連さんにヨロシク言っておいて。

 

 

 

 

 

 

給餌が終わり帰り径を見ていると、前のような枝渡りではなく、雪面を
走って林へと向かった。

やっぱり、いつもの行動パターンとは違うようだ。

 

 

 

 

 

 

いつものことだが、チビトトが帰った後はこのとおり。

ヒマワリ種の殻が散乱している。

チビトト以外では、ミヤマカケス、シメの両君くらいか。

 

カラ達は、ここで殻を割って啄むことはほとんど無く、近くの枝に
咥えて飛んでから、足で器用に押さえて啄む。

だから、殻はテーブルに残らない。

 

 

 

 

 

 

 

〔前日3月5日のテーブル上〕

実は、昨日の朝にもこんな風に殻が残されていたので、もしやと
思っての今日の顔見せだった。

 

さて、新顔、常連は問わないけれど、またの以降のご来店を期待。

この雨が続くようなら、明日はチリチリ耳毛・シッポかな?

 

 


シバレ節句

2016-03-03 21:57:07 | 雪・シバレ

弥生三月、雛の節句。

気温下がって、朝7時前に氷点下26.4度は全国最低。

一時は1.8メートルあった積雪も1.5メートルまで嵩減りしたが、
いまだに全国のトップテンに入っている。

この積雪量で十指に入るということは、やはり少雪シーズンだ。

 

日差しは高くなってきたが、これだけ雪が多いと春近い感じは
まだしない。

シバレて晴れた朝、赤屋根に朝日が当たりはじめた。

 

 

 

 

 

 

いつものパターンだが、日差しが良いので少し近接アップしてみた。

上から、シジュウカラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、ヒガラのカラ連合。

 

 

 

 

デッキの柱で順番待ちするシジュウカラさんの姿が良かったので
一枚追加。

 

 

 

 

 

 

午(ひる)を過ぎると、木立の影が伸び始める。

 

 

 

 

 

 

シラカバの下を見ると、カラ達と思われる足跡がびっしり。

自分たちが落としたヒマワリの種の殻を見つけて、歩き回ったようだ。

 

すでに、外気温は氷点下20度近い。

雛の節句を過ぎたと言っても、明日はまたシバレの朝を迎えそうだ。