赤屋根サイロ、帽子の重さと暖気に耐えきれずめでたく脱帽式。
それは、一昨日(28日)の午後のこと。
これで一歩、季節が動いた実感がしてきた。
27日のサイロ。
もはや、時間の問題だった。
それにしても、壁の傷みが進んでいる。
戦後の物資のない頃に、上半分を継ぎ足したのでブロックの質が悪い。
この手のサイロはめっきりと数を減らしている。
以前は、北の国の代表的な風景としてバターの箱などにも描かれたが、
時の流れとともに消えていくのもやむを得ない。
日差しが強い。
カラマツ林の下からは、風雪に落とされた枯れ枝が日に日に顔を出してくる。
そのこずえに目が留まる。
去年のカラスの巣だ。
たちの悪いカラスが抱卵すると攻撃的になるので、放水で巣を落としてもらうが、
うまく逃れたものと見られる。
それとも、目立たぬようにひっそりと小ガラスを育てたのか。
近くの川は、いつの間にか黒い流れが現れて、川開けとなった。
これから雪解けとともに、どんどん水かさが増してくる。
頭を出してきたのは、ラズベリーの支柱。
この鉄棒は2メートル近くあるから、雪の厚さは推して知るべし。
今日も、煙突から淡く煙が立ち上る。
煙突自体は、毎年煤掃除を欠かさないが、このトップの部分だけは高所作業
になるので、2年毎に屋根屋さんなどに掃除を依頼する。
どうやら、かなりタール分が溜まっているようだ。
煙突が汚れるのも、一つの季節が終わりを迎えていることの一証左だ。