セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

一歩動く

2013-03-30 15:56:57 | 赤屋根サイロ

赤屋根サイロ、帽子の重さと暖気に耐えきれずめでたく脱帽式。

それは、一昨日(28日)の午後のこと。

これで一歩、季節が動いた実感がしてきた。

 

 

 

 

27日のサイロ。
もはや、時間の問題だった。

 

 

 

 

 

 

それにしても、壁の傷みが進んでいる。
戦後の物資のない頃に、上半分を継ぎ足したのでブロックの質が悪い。

この手のサイロはめっきりと数を減らしている。
以前は、北の国の代表的な風景としてバターの箱などにも描かれたが、
時の流れとともに消えていくのもやむを得ない。

 

 

 

 

 

 

日差しが強い。

去年は29日、一昨年は驚異的に早い2月24日の脱帽。

 

 

 

 

 

 

カラマツ林の下からは、風雪に落とされた枯れ枝が日に日に顔を出してくる。

そのこずえに目が留まる。

 

 

 

 

去年のカラスの巣だ。

たちの悪いカラスが抱卵すると攻撃的になるので、放水で巣を落としてもらうが、
うまく逃れたものと見られる。

それとも、目立たぬようにひっそりと小ガラスを育てたのか。

 

 

 

 

 

 

近くの川は、いつの間にか黒い流れが現れて、川開けとなった。

これから雪解けとともに、どんどん水かさが増してくる。

 

 

 

 

 

 

頭を出してきたのは、ラズベリーの支柱。

この鉄棒は2メートル近くあるから、雪の厚さは推して知るべし。

 

 

 

 

 

 

今日も、煙突から淡く煙が立ち上る。

煙突自体は、毎年煤掃除を欠かさないが、このトップの部分だけは高所作業
になるので、2年毎に屋根屋さんなどに掃除を依頼する。

どうやら、かなりタール分が溜まっているようだ。

煙突が汚れるのも、一つの季節が終わりを迎えていることの一証左だ。

 

 


夕暮れから

2013-03-24 22:12:52 | ぐるりのこと

久しぶりに穏やかな週末を迎え、終えることができそうだ。

朝から薄日と曇りとが入り交じった一日だったが、午後から薄日が勝ち始め
夕暮れ時には少し強い西日が射した。

夕暮れ時から、戻りながら画像を貼ってみる。

 

 

 

 

 

 

根開きと言うには早すぎるが、シラカバの幹の回りが少し下がってきた。

雪はずいぶん締まって、上を歩いてもずぼずぼと抜かることはない。

 

 

 

 

 

 

このミズナラは、とうとうこの時期まで葉を残したままだ。

ミズナラは他にもあるが、こんな風に葉を付けたままこの時期を迎えるのは
この株だけだ。

もう、枝先には小さな芽を付けているというのに。

 

 

 

 

 

 

赤屋根サイロの帽子はそのまま。

雪の厚さは、まだ160センチを超える。

 

 

 

 

 

 

木々の影が濃くなってきた。

日差しが強まったしるしだ。

 

 

 

 

 

 

昼過ぎのぐるり。

雪はまだ多いが、質感は真冬とはずいぶんと違ってきた。

そして、雪が降っても屋根の上には長くは留まらない。

 

 

 

 

 

 

窓の近くに立つと、近くにとまって餌の催促をする。

一番良く来るのはこのハシブトガラで、ヤマガラやゴジュウカラはそれに次ぐ。
一度、ヒガラも乗ったが、なかなか警戒を解いてくれない。

全くだめなのはシジュウカラ。
遠巻きにしてはいるが、手を出している限りごく近くには寄ってこない。

最近、カラ達の重さの違いが解るようになってきた。
ハシブトガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラの順番で、ハシブトが一番軽い。

ヒガラが乗ったのは一度だけなのだが、けっこうな感触が手に残っている。

多分、ハシブトと同じくらいか、それより軽いのかも知れないが、小さい割に
「詰まっている」という印象だった。

 


雪降り彼岸

2013-03-20 21:41:19 | ぐるりのこと

春の彼岸は荒れる、というジンクスを持つユー地区辺りだが、昨日一日強風が吹いて、
今日は湿った雪が降る程度。

この日のお日様は、真東から出でて真西に沈む。
昼夜を等分することから「春分」と呼んだそうな…、本当かな?

何れにしても、お日様を拝めるようなお天気ではなかった。

 

 

 

 

 

 

サイロの帽子も、じりじりと北東側に垂れて来ている。
ここ数日「明日には落ちているかな」と、思いつつ何とか止(とど)まっている。

全国的には、「墓参り」なのだろうが、ユー地区の今頃は墓石とて雪の下。
ご先祖様には仏壇で手を合わせ、のんびりさせてもらった。

明日は、北の国の南側西側で荒れる予報が出ている。
これが、今年の「彼岸荒れ」に、なるのかも知れない。 

 


赤屋根サイロ彼岸入り

2013-03-17 14:34:00 | 赤屋根サイロ

週末ごとの吹雪・大雪・荒れ・嵐も、ようやく落ち着いてきたようだ。
暦をめくれば彼岸入り、北の国とて春は来る。

春が来ると言っても、積雪深はまだ170センチを超える。
赤屋根サイロのベレー帽もそのままだ。

そんなユー地区に、少しだけ青空が覗いた。

 

 

 

 

 

 

日が差す一瞬、風も日差しも、少しだけ和らいだ。

 

 

 

 

 

 

サイロも、西側は赤屋根トタンが現れてきた。

 

 

 

 

 

 

 

そうして、ベレー雪は大きく北東側にせり出して傾く。

この傾向毎年のことだが、今年のせり出しはいつになく大きい気がする。

 

 

 

 

 

 

画像では解りにくいが、近くの川では少しだけ水面が出てきた。

 

 

 

 

 

 

耳を澄ますと、さらさらと流れの音が伝わってくる。

氷の下で、大きなアメマスが悠々と泳ぐ様を想像する。

 

 

 

 

 

 

こちらでは、マイホームの下見に余念がない。
スズメたちは暦が無くても、季節となすべきことを識っている。

旧暦は、啓蟄の末候「菜虫(なむし)蝶と化す」とあるが、こればかりは
北の国ユー地区には通じない。

首都ではサクラの開花と紙面は伝えている。
サクラに至っては、二た月のずれがある。

追いかけ追いかけ、この地の季節も進む。

 

  


嵐は来たか!

2013-03-10 16:54:48 | 雪・シバレ

平和そうな、一本カラマツをタイトル画像にしておいて、「来たか!」
はないか。

雪は降ったが、ユー地区に限っては、大吹雪の再来は未だ無い。
これから荒れるのか、はたまた通り過ぎたのか?

ただ、オール北の国的には、公共機関の運転見合わせや、道路の
通行止めは、けっこうあるようだ。

今しばらく、警戒が必要な予報になっている。

 

 

 

 

 

 

荒れはしないが、ユー地区、一時は170センチほどに嵩が減った積雪深も、一気に
2メートルを超えてしまった。

幸い、軽い雪が静かに降ったので、吹き溜まることはなかった。

 

 

 

 

 

 

昨日掘り出した雪の上に軽い雪が積もったので、こんな感じになってしまった。

雪割りや窓の掘り出しは、春先らしい景色だが、こうなると微妙だな。

 

 

 

 

 

 

それでも、午後からの日差しは高く、木の影を見て季節を確認する。

 

 

 

 

 

 

確認はするが、玄関雁木横から出る径は、いよいよ「穴蔵からの脱出」
的な様相を呈してきた。

「週末の雪」は、もう、どのくらい続いているのだろう。
不思議のサイクルで、決まって降るのは週末で、土日は雪かきに汗を
流す事になる。

「雪は天からの手紙」と名言したのは中谷博士だが、手紙が多すぎると
受け取る方も参ってしまう。

やはり、何事、ほどほどがよろしいようで…。

 


嵐の前?

2013-03-09 21:29:16 | 雪・シバレ

巡ってきた週末、ところが、また吹雪大荒れの予報が出ている。
今日一日は、時に雪は舞ったが、それほどの荒天でもなし。

何とかの前の…、静けさ?

なお、タイトル画像は、超広角のレンズでドラマチックに処理しただけで、
一本カラマツや赤屋根サイロが倒れかかったり、おどろおどろしい空に
なった訳ではない。念のため。

 

 

 

 

 

 

物置と薪小屋の、それぞれ北側口。

反対側に、南側口があるが、今段階で両方とも雪でアウト。
出入りできるのは、こちら側だけ。

 

 

 

 

 

 

とりあえず、埋まっていた小屋北東側の窓を開ける。

薄いガラス一枚なので、必要以上に圧がかかり割れるのを防ぐためだ。

 

 

 

 

 

 

先週の猛吹雪で埋まった南側出入り口を、形だけ開ける。

こちらも木製引き戸で、上半分はガラスになっているので強度が
あまりない。

春めくまで閉め殺しにしても良かったのだが、安全のためにも開けておく。

 

 

 

 

 

 

赤屋根小屋に上った折りに、赤屋根サイロを一枚。

今シーズンは、西風が強かったらしく、北東側に垂れたベレー帽となった。

それにしても、かなり重量バランス的にはキビシそうだな。

 

さて、明日日曜日のお天気は?
予報どおり荒れるのか?

今のところ…、静かだが。

 


弥生雨

2013-03-08 21:34:15 | ぐるりのこと

暖気が数日あって、昨日は雨になった。

降り積もった雪もずぶずぶになり、赤屋根小屋の雪もずり落ちた。

でも、折からの大雪で軒先が支えてしまっている。

これは、明日の仕事だな。

 

 

 

 

 

 

玄関先は、暖気の後に少しシバレたのでテカテカになった。

いつものように灰を撒く。

新聞配達屋さんの自転車も、これで滑らないだろう。
(白い跡がその自転車のタイヤ痕)

 

 

 

 

 

 

ポロヌプリの山は久しぶりに朝日に輝いた。

手前の山のカラマツが少し赤くなってきたような気がする。

新芽がほころぶのは、まだ、もっと先のことだが、春への
変化が現れて来ているのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

サイロのベレー帽風?は、そろそろ限界が近づいてきた。

次の暖気には、耐えられそうにないな。

 

 

 

 

 

 

近頃は、手を出しただけで、こいつらは乗ってくる。

もちろん、餌を期待してのことなのだろうが、いざ来てみても何もないのに
気づくと、「あれま?」という感じで、手の中を探しだす。

首をかしげ、突っついてみて、それでようやく諦めて飛び去っていく。

ちょっと罪悪感感じるけど、その仕草がとてもいい。

 


吹雪のあと

2013-03-03 20:50:14 | 雪・シバレ

猛烈な吹雪も、一夜明けると治まっていた。

ただ、荒れ狂った雪の跡はあちこちに残っており、始末に追われる
ひな祭りの日曜日となった。

積雪深は、この吹雪で2メートルを超え最大204センチを記録した。

赤屋根サイロの雪帽子も、これ以上はもう乗らないというほど成長し
微妙なバランスを保っている。

 

 

 

 

 

 

赤屋根の小屋への入り口は完全に塞がり、これでは掘り起こそうという気力も
萎えてしまう。

入り口は、向こう側にもあるから、しばらくは片方出入り口ということにしておこう。

 

 

 

 

 

 

その、「向こう側」の口もこんな様子。

風の回りが良かったせいか、出入り口あたりの雪はそれほど多くなさそうだ。
こちらの口の横には、薪小屋もあるので、開けないわけにはいかない。

それにしても、穴蔵に入っていくような径になってしまった。

 

 

 

 

 

 

まずは、家周りを行き来できるように小径を確保。

だいたいの感じで踏み固めておくと、数時間で雪が締まってあまりぬからずに
歩けるようになる。

 

 

 

 

 

 

木デッキの中も吹き溜まっていたが、この程度まで何とか復旧。

ここは、薪を一時堆積したり、オーバルテーブルから室内に搬入したりと、内と外を
つなぐ、けっこう重宝する場所なので一番に開ける。

この辺りをうろうろしていると、カラ達が餌をねだって周りを飛び回る。
先日、試しに手を出してみたら、餌もないのに止まったので驚いた。

餌をもらえる、条件反射のようになっているのかな?

 

 

 

 

 

北の国を吹き荒れたこの吹雪で、たくさんの命が失われた…、合掌 


弥生の猛吹雪

2013-03-02 16:32:48 | 雪・シバレ

弥生三月、春らしい画像でも届けようと思うのだが…、ここユー地区は、
昨夜からの吹雪気味が、「気味」だけ取れて猛吹雪となった。

一応、朝雪かきはしたが、数時間もすると吹き溜まって元の木阿弥。
今日は、外仕事は諦めることにする。

 

 

 

 

 

 

お向かいの除雪重機も未明からフル稼働しているようだ。

でも、町の情報端末からは、国道、道(県)道の通行止めを知らせる放送が入る。
吹雪に除雪が追いつかないのだ。

 

 

 

 

 

 

雁木の中だけ、溜まった雪を掻き出した。

静止画では伝わりにくいので、ちょっと、動画を回してみる。

 

 

 

 

 

道路が止まって、北の方から送られてくる地方新聞は届かない。

こんな吹雪になると、特に海岸沿いは雪が吹き溜り通行障害を起こす。

 

 

 

 

 

 

一度、除雪が入った家の前の道路も、もはや乗用車では通行できない。

思い起こせば、去年のこの時期も大雪が降った。
何か、因縁があるのかな?

こんな日は、薪ストーブにたっぷり薪をくべて、本でも読んでいよう。

 

 

 

 

 

 

煙突尻はこんな感じだけれど、強風に引っ張られて吸い込みが効くせいか、
ストーブは良く燃えている。

 

 

 

 

 

 

 

そんな吹雪の中、コイツだけは通ってくる。

仕方がないので、雪の積もったテーブルにお駄賃を撒いてやる。

外のカラ達は、どこでどうしているのやら。