しばらく、更新がなく過ぎた二月も終わり。
穏やかすぎた日の連なりに、よりにもよってクルマ移動する昨日が吹雪。
一時は平年の半分ほどの70センチ台を行き来していた積雪も、一気に
1メートルを超えた。
吹雪の一日も、過ぎてみれば日差し射す上天気。
このまま、春三月ということになるか、どうか。
その、上天気に見渡せば、いつの間にやら落ちた赤屋根サイロのベレー帽。
確か、去年は三月末。
暖気続きに、ずいぶん早い脱帽式となった。
雪の積もっていない屋根を見ていると、何となくホッとする。
相変わらず？デッキのご常連は、クチバシの丈夫なこのお方。
ずいぶんと、丸まると、目元の隈取りも薄目なシメくん、食べ過ぎだよ。
如月晦日の午後も、静かに過ぎゆく。
大田舎の町はずれとはいっても、住宅地に囲まれたように残るカラマツ中心の
小さな林。
カラマツ林は60年以上の樹齢を数えるため、道路や民家に面した半分ほどを、
去年伐採した。
そんな林にも、生きものたちは通ってくる。
梢にカラスが巣を掛けたり、カラ達が枝を渡ったり、ニンゲン社会と緩衝地帯の
ような場所になっているのだろう。
（HDR画像。最後も）
なかなか近づいてくれない、エゾリス君もその“緩衝地帯”を行き来する住人。
雪の中に顔をつっこんだり、エゾマツの根元に潜り込んだり…。
ひととおり遊び回って（ニンゲンの目にはそう見える）、その林へと帰っていく。
この辺りのご近所を巡っているようだが、道路への飛び出しにはくれぐれもご注意を。
カラマツ林の縁に、種から撒いたミズナラが育って、ドングリをつけるように
なった。
左隣に伸びているのは、同じようにして居場所を見つけたオニグルミの木。
今は実を付ける季節ではないが、エゾリス君はご馳走のなる木であることに
気づいているような気がする。
確信はないが、何となく。
立春を過ぎて、日差しに力強さが増してきたと思うのは、気のせいばかりでない。
春は、光が連れてくる。
これから、吹雪・シバレは繰り返しても、雪面に反射するこのまぶしさは本物だ。
カラマツ林から顔を出す、お日様に角度が付いてきた。
春分点に近づき、黄道（太陽が辿る天空上の線）の南中高度が増してきたためだ。
そういった日々の小さな変化が、ある日ある時、次の季節を歌いだす。
今日がそうだとは言わないが、うららかな日和にそんな気になる。
午後には、気温もプラスに転がった。
（HDR画像）
陽気に誘われたのか、カラマツ林からデッキのすぐ近くまで続く足跡。
ここまで来て、キミはどこに向かったのか？
今日は、ポロヌプリも良く晴れて、白い端正な姿を見せてる。
アプローチも遠く、近づきがたいこの時期、あの山頂から見る景色は、
さぞ見事なことだろう。
昨日節分、そして今日は立春。
立つ春を待っていたように、寒波襲来。
今シーズン最低の-29.6度。
全国最低と、-30度に届かなかったのが、ユー地区住民にとっての残念。
普段は、日の出前の頃が最低気温となるが、今朝は陽が射し始めてからの7時半前に
タイトルの最低気温となった。
外に駐車させている軽自動車は、スターター回してもエンジン掛からず。
やむなく、車庫の中のセカンドカー？にお出まし願った。
デッキの柱に取り付けの寒暖計も…
氷点下29度あたり。
この日、その後どんどん気温が上昇し、昼過ぎには-5度を上回った。
ただ、シバレ気圧配置は継続しているので、明日の朝はどうなるか。
ユー地区の属するイー町の、ケーブルテレビ画面。
いつも、朝7時に一般放送を開始するまで、イー町中心市街地近くのM笠山
からの固定カメラ画像が流れている。
この時期、OH海からのリアル日の出が茶の間で見られる。
いつもなら、この海に流氷が押し寄せているのだが…。
東方海上に発達した低気圧があって、北の国東方は大荒れのようだ。
ユー地区も天気は芳しくないが、風量・積雪量とも大したことはない。
昨日も、そんなに悪い天気ではなかったが、この辺りからA川市に向かう
長距離バスが、スピードを緩めた先行車両に追突する事故があった。
巻き上げられた雪煙で、ブレーキランプが見えづらくなっていたという。
雪降り時にクルマを走らせていると、良くあることだ。
大したことがない雪降りであっても、気は抜けない。
ユー地区、昨日から10センチほどの降雪だが、どの程度かは赤屋根小屋から落ちかかる
雪の厚さを見れば実感できる。
今日から、如月二月。
軒下にまだ大分余裕があるので、小屋の雪は落ちるに任せてまだ大丈夫。
