セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

初焚き

2014-09-14 22:05:54 | 薪・ストーブ

朝方の気温も、10度を下回ってくるようになった。

昼間、デッキに一時ストックの薪棚を置き、僅かばかりの薪と焚き付けを
運び込んでおいた。

焚き初めは“ゆるゆると”が決まりなので、温度を上げすぎないようにして、
今シーズンの初焚きとなった。

やはり、鋳物のストーブ全体が暖まってから“じわっと”来る輻射熱は、この
季節にはいいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

天板に磁石でくっつけた温度計は、250度ちょっとのBestZoneを指し示している。

シーズン始めは、この程度の温度で慣らし運転を数回繰り返す。

 

 

 

 

 

 

炉内の炎をHDRで撮ると、いい感じ。

 

 

 

 

 

 

ついでに、全体も若干弱めのHDRで。

米国バーモンドの職人によって作られる、アンコールという鋳物ストーブ。

ここに据え付けられて、12回目の冬を前にしている。

毎シーズンの掃除的なメンテと、数年おきのややオーバーホール的なメンテが必要
なのが手間だが、よく働いてくれる。

 

 

 

 

 

 

こちらさんも、部屋の隅でまったりとしているように見えるのは、気のせい?

ということで、明日朝には霜注意報も出て、薪ストーブシーズンにじわっと
突入。

 

 


薪棚とビオラ

2014-06-09 20:58:44 | 薪・ストーブ

どう積んでも足りない、向こうの薪棚。

積む前から、解っていたこと。

でも、別の場所を見つけるほどでもない、この残り量。

野良仕事の基本は次策を考えておくこと…、とか言ってみる。

 

 

 

 

 

 

その次策が、半分朽ちかけた木製のパレット。

半分に切ると、丁度薪が二列積まさるほどのスペースが生まれる。

このまま積むと、横板が保ちそうにないので、上板と下板の間に煉瓦でも詰めておけば
いいか。

あれこれ考え、時間を盗むようにやるので、なかなか進まない。

でも、段取り八分なので、ここができれば終わったようなもの?

 

 

 

 

 

 

どうでもいいことつぶやいたので、最後に目休め。

パンジーと同じ系統だが、原種に近いビオラはこぼれ種でどんどん咲く。

種ができたら、また、良い場所見つけてばら撒いておこう。

 この種は、スズメも狙っているから、競争になりそうだな。

 

 


日差し高く増す

2014-02-22 21:08:14 | 薪・ストーブ

朝から晴れ上がって日差しがまぶしい。

南中時には、氷点下2度ほどまで気温が上がった。

サイロに積もった雪にできた幾重もの横筋は、春に向かっているしるし。

 

 

 

 

 

 

雪の小径の方がだんだん高くなって、小屋への入り口は下り道。

 

 

 

 

 

 

周りが高くなるので、小径も踏みつけながら高くなる。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、積もった雪を跳ね上げるので、径の高さはそれほど変わらないが、
両脇の雪は見上げるほどになっている。

それには、ちょっとした訳が…。

 

 

 

 

 

 

 

去年の秋に仕入れた薪運び機。

空気入りの幅広タイヤとはいえども、径面(みちづら)が堅くなければ沈んでしまう。

それで、薪小屋からデッキまでは雪が積もっても、踏みつけずに長柄のスノースコップで
跳ね上げ除雪。

昨シーズンまでは、大型のトートバックで何回にも分けて運んでいたので、回数も取り回しも
ずいぶん楽になった。

 

 

 

 

 

 

 

階段の蹴上げ高よりタイヤ径が僅か大きいので、この段差も何とか転がすことができる。

薪小屋から運んだ薪は、デッキ上のこの簡易式薪棚に一時ストック。

 

 

 

 

 

 

一時ストックした薪をこのテーブルに乗せておくと、部屋の中のボックスにスムーズに
運び入れることができる。

薪を運び入れる動線というのも、日常的に薪ストーブを使う大事な要素。

ちなみにこのテーブルは、エゾリスくんやカラたちへの給餌場所でもある。

 

 

 

 

 

 

と、講釈垂れている内に、一間×四間の薪小屋もずいぶん中身が疎らになってきた。

そろそろ、次シーズンか、その次のシーズン用の薪を算段しなければならない時期が
やってくる。

 

 

 

 

 

 

日差し強まり、高く、日々増してくるのを実感する。

春への階段上る…、そんなのんびりしたことを言っていると、一気に荒れ始めるのも
また、この季節。

 

 

 


初焚き

2013-10-03 21:28:26 | 薪・ストーブ

朝方、穏やかに16度以上もあった外気温が、昼を過ぎてにわかに風雨を伴った
お天気に変わり、気温もぐんぐん下がり始めた。

それで、何となく火が恋しい状況になり、本シーズン初焚きとなった。

 

 

 

 

 

 

シーズン炊き始めは、あまり炉内温度を上げずにゆるゆると、というのが
鋳物薪ストーブのお定まり。

細めの焚き付けや、火力が余り上がらない薪を使って慣らし運転をスタート。

画像がかなり赤いのは、ホワイトバランスの設定と、電球色のクリプトン電球
の所為。

あえて、白っぽい画像にならないように設定した、ということか。

 

 

 

 

 

 

久しぶりの炎の色と動き、いいもんだな。

炉内は、メンテでキレイになっているので、灰を少し溜めておかなければ
ならない。

保温・蓄熱も良くなるし、ストーブ自体の保護にもいい。

 

今日は、このあたりで火を鎮めよう。

 

 


シーズン直前“薪ス”メンテ

2013-09-29 21:14:41 | 薪・ストーブ

もう、霜が降ろうというユー地区、大事な薪ストーブのメンテに取りかかった。

炉内清掃と煙突掃除は、自分的には早い時期に終えていたのだが、いくつか
気になった部分を残していた。

触媒付きエアーコントロール式の薪ストーブは、文字どおり薪を焚く炉内への
空気供給量で熱量や燃焼時間を調節する仕組みだが、そのためには気密を
保つことが最重要となる。

特に、開閉部分や二次燃焼室の気密はガスケットで保たれており、この部分
の交換時期に来ていたのだ。

昼近くになって、ストーブ屋さんから発注していたメンテ部品が届いたので、
重い腰を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

今回の交換は、炉内奥のファイヤーバックと前面の両開きドアーのガスケット。

ファイヤーバック(左)の傷みはひどく、ほとんどボソボソの状態。
これでは、安定した燃焼は望めない。

劣化したガスケットを取り払い、ガスケットを接着していたストーブ用のセメントを
マイナスドライバーや金ブラシを使って根気よく除去する。

ドアー部分は、もうワンシーズンくらいは保ちそうだったが、この際なのでガラス
部分の清掃を兼ねて一緒に交換。

この耐熱特殊ガラス、一枚でウン万円のシロモノなので取り扱いは慎重に。

 

 

 

 

 

 

終わってしまえば、何事もなかったように鎮座する薪ストーブ。

気になる箇所はまだあるが、そこは片眼つぶって今回のメンテはこれまで。

じわっと、ストーブシーズンに入ってもらおう。

 

 

 

 

 

ここだけは、超高所作業のため2年に一度、屋根屋さんにお願いする
煙突トップ部分。

先日、雨漏り修理のついでに清掃してもらったので、心なしかピカピカ
している。

 

 

 

 

 

 

秋が深まるにつれ、日暮れの一時が輝きを増す。

マジックアワーなどと言うらしいが、春夜詩「春宵一刻値千金」の秋バージョンの
方がしっくり来る。

 

 

 

 

 

 

 

夜になって、ご近所からありがたい頂き物。

お山のクマさんの常食、山ブドウをおすそ分けしてもらった。

焼酎に漬けたりするのが多いようだが、わが家は煮込んだ後にガーゼ袋で漉して
再度砂糖と煮込んでジャムにする。

今夜の所は、房から実を外し洗浄するところまで。

山ブドウは種が大きく漉しても歩留まりが悪いので、これだけの山ブドウから小さな
ジャム瓶で2~3瓶がいいところかな。

 

薪ストーブの最終メンテと山ブドウ、関連づけて覚えておこう。

 

 

 

 

 

【翌日…】

煮出して、漉して、砂糖と香り付けのブランディ加えて、予想どおり
3瓶と少しの“山ブー”ジャムできました。

今年のは、ちょっと酸っぱいかな。

 

 


長月薪仕事

2013-09-01 21:29:51 | 薪・ストーブ

過ぎゆく季節はいつもそうだが、今年の夏も一気に終わってしまった。

長月の入りに待っていたのは、これまで怠けていた薪仕事。

当面やらなくてはならないのは、この壁面二列積みの薪を左の薪小屋に
仕舞うこと。

こちらの面含めて、小屋の壁塗装が中途で終わっているので、薪を片付け
ないと壁塗りができない。

ちょっと細めの一輪車用歩み板が気になるが…。

 

 

 

 

 

 

 

まあ、何とかなるか。

 

 

 

 

 

 

 

雨除けの覆いに使っていたトタン板をめくってみると、何やら藁状の造形物が。

 

 

 

 

 

いつの間にやら、何者かがここで巣作りしていたらしい。

卵の殻も見あたらないが、無事に巣立ったのだろうか?

 

 

 

 

 

とりあえず使用後のようなので、薪の始末もあるので空の巣には移動願う。

枯葉や藁を使って上手に丸い「しとね」を作ったのは何者?

 

 

 

 

 

 

そちらばかりに構っていられないので、乾燥薪を薪小屋に運び込む。

外側に積んだ薪の面が日焼けしているのに対して、中の薪面がフレッシュなのが
よく解る。

薪は全て「逆イチョウ葉」に積んでいるが、この積み方が一番乾燥が早いというのを
何かで見て、以後この積み方を励行している。

実際の効果効用は不明。

 

 

 

 

 

 

何カ所か水径(みずみち)が出来ていて、その末の土台に腐れが来ていた。

湿気が強い地面からの空間を確保するために、ブロックの上に三寸角の廃材を
横に敷き、その上に薪を積むのがここのやり方だが、この廃材確保が難しい。

三寸角の木材は、柱や梁に利用範囲が広いので、アンテナを広げていないと
なかなか回ってこない。

腐った部分を取り除いて新材でつなぎ、もう少しがんばってもらおう。

 

 

 

 

 

 

ここの「壁面二列積み」は薪小屋に移したが、まだまだ余裕があるので、左奥に
見える野積みの薪も小屋に入れることに。

ただ、こちらもナマコトタンから垂れた雨水が積んだ薪の一部を濡らしていたので、
再び壁下の薪置き場に並べる。

1ヶ月も置いておけば、他の薪と同じくらいに乾燥するだろう。

 

 

 

 

 

 

ということで、こちらの野積みも更地にできた。

臨時的に積んだため、薪置き場としての条件や積み方がよろしくなく、何となく
重たい薪に仕上がったのは致し方ない。

やはり、一手間掛けた薪作りが、お後の始末に少なからず影響するようだ。

 

 

 

 

 

 

小屋の壁面もすっきりして、ストーブシーズンへの準備も少し進んだ。

でも、野良仕事に終わりなく、エンドレスで次が待っている。

ここは、満開過ぎの黄花エキナケアでも見ながら、日曜仕事を終える
ことにしよう。

 



 


薪仕舞い

2013-07-28 22:43:19 | 薪・ストーブ

五月の連休から野ざらしにしていた割り薪に、やっと始末を付けた。

いろいろあってここまで延びたのだが、雨の少ない春から夏だったので、薪の
乾燥はかなり進んでいた。

多分、地面からの湿気を遮断するか、離すことができれば、薪はこんなにキレイに
積まなくても乾燥するものと思われる。

野良仕事も「美的」を追求すると、一手間、二手間増えるということか。

手前と最奥が今年の薪で、サイロの下は二冬越したビンテージ?薪。 

 

 

 

 

 

手前、何となく木くずが散らばっている辺りの一山が、壁塗りを終えた部分の小屋に
落ち着いた、ということ。

それにしても、サイロの木蔦の勢いはすごい。

 

 

 

 

 

 

二列積みなのため、ナマコ波トタンを縦に使えないので、二枚重ねの片流れにする。

うん、なかなかいい感じ。

でも、トタンの縁に木でも当てて補強しておかないと、雪の重さにやられそう。

 

 

 

 

 

 

ジューンベリーの今。

今年も、やっとこの色に出会えた。 

 

 

 

 

 

へレニウムもつぼみをたくさん付けて、準備万端。

 

 

 

 

 

 

こちらのエキナケア・パープレアも夏姿に変身中。

ユー地区に、短い真夏がやってきた。

 

 


ちょっと冷えた夜は…

2013-06-20 21:35:05 | 薪・ストーブ

外から帰ると、家の中が冷え冷えしているので、ストーブに火を入れた。

こんな時の薪ストーブからは、熱の外に何かほこほこしたものが伝わって
くる。

炎は踊り、すぐに部屋は暖かくなる。

 

 

 

 

 

 

数日前から、ヤマブキショウマの花が開き始めた。

山取してきたばかりの頃は数本の花柄を伸ばすだけだったが、抱えられぬほどの
大株に育った。

図鑑によれば、「山吹升麻。雌雄別株」とある。
花の様子から、どうやらこの庭のヤマちゃんは雄株のようだ。

ちなみに、似た種類に「サラシナショウマ」(晒菜升麻)がある。

ヤマちゃんはバラ科だが、サラちゃんはキンポウゲ科と素性が異なる。
雌雄同株だが、両性花の外に雄花も咲かせるというのがサラちゃんの特技?

園芸種で「キミキフューガ・シンプレックス Cimicifuga simplex」と名が付くのは、
サラちゃんの仲間だ。

その内に、ご紹介します。

 

初夏のストーブをテーマにしようと思って始めたが、こちらがメインぽくなって
しまった。

 


初焚き

2012-10-16 21:24:41 | 薪・ストーブ

まだ、それほど冷え込んできたわけではないが、シーズン始めの
慣らし焚きに、薪ストーブに火を入れた。

もっとも、もう一系統ある灯油の温風暖房は、しばらく前から入れて
いたので、これまで無暖房できたわけではない。

そろそろ、薪が燃えるのを見たかったこともある。

 

 

 

 

慣らし焚きは、あまり高温にはせず、一定の温度で数時間ストーブを
暖める。

この鋳物の薪ストーブは、いくつもの部分に分かれているのを、ネジや
耐熱セメントでくっつけて組まれているので、最初から急激に温度を
上げると膨張度合いが異なって継ぎ目に隙間ができたり、最悪の場合
割れることもある、と、怖いことが説明書に書かれている。

そこで、シーズン始めには、少しずつ火室を熱に慣らすための暖機運転を
励行している。

 

 

 

 

 

 

本当に冷え込んでくると、慣らし焚きももどかしくなるので、まだ、それほど
寒くない、このくらいの時に初焚きをするのが、毎年の季節行事だ。

今年も、薪ストーブのシーズンが始まった。

 

 


真夏の薪ストーブ

2012-07-30 21:13:17 | 薪・ストーブ

暑苦しいときに、暑苦しい画像で恐縮だが、ストーブを焚いたという話題ではもちろん、
ない。

年に一度のストーブメンテと煙突掃除が、この時期にずれ込んでしまっただけだ。

ここユー地区は、初夏を迎えるまで10度以下の冷たい日が続くこともあり、そんなときに、
ほわっと薪ストーブに暖を入れる贅沢をしたりするので、掃除が後回しになり、いきおい
メンテの時期が遅くなる。

 

この日は、蒸し暑い日の間に涼しい日が一日挟まったので、重い腰を上げた。

 

 

 

 

 

 

この冬に、薪を焚いた状態そのままの炉内。
灰があった方が保温が効くので、完全に除去しないためだ。

たとえは悪いが、ウサギを飼っているときに盲腸糞を巣に残すようなものか。
(違うか)

 

 

 

 

 

 

そういった訳で、まず、炉内の灰を下の灰受けに落として除去し、手前の二本の角のような
アンダイアン(薪止め)を取り外す。

この後の手順もあるので、奥の鉄板(ファイアバック)の溝に溜まっている灰も残らず取り去る。

右は、触媒装置を覆う鉄製のフードを外したところ。
奥に触媒装置の一部分である、白いセラミックボックスが見える。これを交換するとなると
ストーブ自体を分解しなければならないが、今回は掃除のみ。

 

 

 

 

 

ちなみに、ストーブの中などに残った灰を吸い取るために、この「水掃除機」を使う。

吸い取ったゴミや灰を、いったん掃除機内に入れた水を通すので、排気が家の中に還流しない
優れものだ。

ハウスダストのアレルギーがある家庭などで使われているようだが、薪ストーブを使う者にも、
かなり愛好者がいるようだ。

わが家では専用機器になっているので、お出まし願うのは年に一度。

 

 

 

 

 

メンテ用の道具も、だんだん増えてきた。

しかし、この道具入れがなければ、その、年に一度の儀式?もおぼつかない。

 

 

 

 

 

 

炉室のドアーに付いたタールを、キレイに拭き取る。

専用のクリーナーも販売されているが、炉内にある灰を濡れタオルに付けて磨いても
十分効果はある。

ただし、完全に冷えてからやらないと、ガラスが割れたりするので注意が必要だ。
(このガラス、特殊な耐熱ガラスのため目が飛び出るほどお高い)

 

 

 

 

 

ファイアバックを外すと、セラミックボックスの全貌が現れる。

右は、さらにボックスカバーを取り去り、中に鎮座するキャタリテックコンバスター(二次燃焼の
ための触媒装置)を外したところ。

 

 

これが、キャタリテックコンバスターだ。

特殊金属をメッキした網状の装置中を燃焼ガスが通ることにより、触媒作用で二次燃焼し、
よりクリーンな状態で排気することができる。
また、二次燃焼によって得られる輻射熱も、燃焼効率を高めた相乗効果だ。

煙突掃除が年に一度で済むのも、こういった装置が付いていることが大きい。

米国では、大気汚染防止のため80年代に薪ストーブの排気規制が強化されたことで
こういった触媒装置を備える薪ストーブが広く発達した。

今でも、北欧とともに米国産に優れた鋳物の薪ストーブメーカーが多いのは、
そのためだ。

 

 

 

 

 

 

途中経過。

ストーブの炉内は、ほぼキレイになった。

 

 

 

 

 

煙突を取り外すと、こんな感じ。

さすがに、触媒が付いているとはいえ、一冬焚くと煙突内に厚く煤が溜まる。

 

 

 

 

 

固定された煙突部分は、内と外に灰受けの袋を付けて、掃除用のブラシで掻き出す。

こういった手順をきっちり踏まないと、家の中は煤だらけになってしまう。

 

 

 

 

 

取り外した煙突もブラシをかけてクリーニングするが、特に「曲がり」に付いたタールは、
マイナスドライバーのような金具で、こそげ落とさないと除去できない。

タールを付けたままにすると、煙突火災の遠因にもなるので、できるだけ除くが完全には
難しい。

 

 

 

 

外の立ち上がりも、同じ手順でブラシを通す。

残るのは煙突トップだが、急勾配で高い屋根に上らなくてはならないので、
ここだけは、隔年で屋根屋さんに頼んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

かくして半日。
薪ストーブの炉内と、煙突掃除を終えることができた。

こういった作業なので、猛暑の日などを選ぶと大変な思いをしなければならない。
真夏の薪ストーブメンテは、涼しい日を選ぶことがとても重要だ。

毎年思うのだが、メンテや掃除を終えた薪ストーブと煙突は、芝刈りをした後のスッキリ感に
通ずるものがある。

後は、乾燥した薪を小屋に運び入れれば、いつ冬が来てもいい状態になるのだが、これは
秋口に本当に涼しくなってからの仕事。

 

気ままな野良?仕事にも、順番がある。

 

 


薪積み仕舞い

2011-07-31 16:39:13 | 薪・ストーブ

ここ数日涼しい日和が続いたので、一気に薪積みを終えた。
「お盆前には」と、思っていたので一安心。

 雪のある内に地元の材木屋さんに頼んであった薪が、6月に届いたものだが
ありがたいことに、小割りにしてあった。

当たり前だが、割ってある薪は、丸太や玉切り薪とは大違いということに改めて
気付かされた。

 

 

 

 

トラック二台の薪だったが、積んでみると高さと奥行き1間(約1.8m)、幅4mちょっとの
量になった。

屋根代わりに波トタンを使うので、奥行き1間弱という規格は重要だ。
この薪では、5列に積むのがジャストサイズとなった。

ざっと見たところでは、ワンシーズン以上のボリュームはありそうだ。
こういった薪がいつも手に入る訳ではないが、ありがたい。

 

 

 

ある程度乾燥した堅木のいい薪だ。
わが家のストーブには少々小振りだが、贅沢は言っていられない。

去年の薪仕舞いが、10月だったと記憶しているので、今年の早さは、
格別だ。

 

 

 

 

上段、去年の薪。
下段左は、一昨年の薪で、右は焚き付け用の端材。
薪集めには苦労するが、これで、三シーズンは大丈夫と見た。

男の甲斐性を、薪の量で量られる時代があったそうだが、このくらいでは
まだまだ?
甲斐性を示すのは、大変だ。

 

 

薪小屋には、まだ古い薪があるので、今シーズンはこれを焚いて
しまおうと思っている。

焚いた後から、新しい薪を運び入れるので、どうしても奥の方に
古い薪が溜まってしまう。

ほとんどが堅木薪なので、ぼけることはないが、何年も置いて
ワインやウイスキーのように熟成するものでもない。

 

 

 

 

今シーズンの功労者は、この半ゴム手袋だ。

数年前からホームセンターなどで出回っている、薄手の化繊生地に、
これまた薄くゴムをかけた新種のガーデングローブだ。

これまで、革手袋を使っていたが、今年は薪割りの手間がなかったので
これで積んだ。
皮手よりも安いし、案外丈夫で、皮と違って濡れても気にならない。
しかも、本来目的の庭仕事にも使えるのでお薦めだ。

手袋の甲には「グリーンフィンガー」とある。
売り場の横には、オレンジやら赤手袋が並んでいたが、「オレンジフィンガー」
「レッドフィンガー」となっていたかは、思い出せない。

「ゴールドフィンガー」は、ダブル・オー・セブンだったかな。

 

 


薪始め

2011-06-11 22:05:01 | 薪・ストーブ

今年も、薪仕事が始まった。

例年とちょっと違うのは、薪が小割りで届いたということだ。

地区の材木屋さんが一時止めていた薪を始めたというので、電話したのが
まだ雪深い2月。

専門で薪を作っているのではないので、原木の調達と人夫さんの仕事の
塩梅でできるかどうか解らないというので仮予約していた。

今年は原木が一定量調達でき、人夫さんの手間も使えたので、小割り納入と
なったようだ。

 

 

堅木の小割りでトラック2台届いたが、昨年までの原木丸太納入→玉切り→薪割り
と、比べると、その差は歴然だ。

料金に極端な差がなかったところに、田舎の材木屋さんの良心を見た。

 

 

 

 

玉切り、小割りしているということは、すぐに積めるということなので、早速本日から
積み始め。
積み方にはいろいろ流儀があるらしいが、弟子入りしたことがないので自己流で。

合理的に(理にかなった方法で)、見た目美しくというのが自己流の極意?だが、
何が理にかなって、何が美しいのかと問われれば、たちまち答えに窮する。

地べたに直接積むのはその流儀に叶わないので、材木やレンガを使ってスペースを
設ける。
この手の仕事はそういった段取りが八分、それが手間といえば、手間だ。

積み始めて、改めて気付かされたが、トラック2台分の小割り薪というのは、思いの外
嵩があるということだった。
 

 

 

 

薪積みの傍らでは、ワイルドストロベリー、ブルー何とかが花開き、チャイブスが
葱坊主を膨らませ始めた。

薪積みは、暫くかかりそうだが、これまでの手間を考えれば苦より楽が勝つ。
周りの花や草を眺めながら、じわじわと進めることにする。

 

 


薪仕事仕舞い

2010-10-24 14:43:52 | 薪・ストーブ
今年の夏は暑い日が続いたので、大汗を掻く薪仕事を
する気力がなかなか湧いてこなかった。
それで、こんな時期まで薪仕事が残ってしまった。

秋風が吹く頃になって薪割りを終えたが、薪棚には昨年
からの乾燥薪があるので、これを小屋に納めて、やっと
今年の分の始末となる。

そんなことで、この時期になった。






野ざらしの薪を棚に納めるのは、玉切りや薪割りに比べると
楽な仕事だ。
薪ストーブ本などに時折出ている「芸術的」な積み方をする
わけではないが、やはり、ちょっとは見栄えも気にする。

今回は、小屋の入り口に積んだ最後の列に薪が足らなくなった
ので、昨年のコブ薪やら、カラマツの枝を継ぎ足した。

薪とトタンが密着していないと、雪の重さで潰れるので、
列の数と列毎の高さ調整が欠かせない。
最前列には、更に材木を入れて調節をした。








薪は棚に納まったが、薪から剥がれた皮(ガンビ:シラカバの皮)
などがたくさん残る。
トタンを被せて乾燥させていたものだが、着火剤にも多すぎる。

以前は、不必要な分は焚き火で焼いていたのだが、最近はそうも
行かない。
箱に詰め込み、残りは積んで土に返す。









朝の気温も氷点下にまで下がり、霜が降るようになったので、
一気に色づいてきた。

たくさん収穫させてもらったブルーベリーは、その名に反して
真っ赤に紅葉する。
厚ぼったい葉っぱなので、日本的な紅葉の趣とはちょっと違う。






ミズナラの葉は最後に茶色くなるので、赤や黄に色づくものと
比べて地味な感じがするが、この時期だけ、緑から褐色の
グラデーションがかかっていい感じになる。

このミズナラの木は、近くの鎮守の森からドングリを拾ってきて
植えたものだ。

間引こうと思っている内、何となく姿が良くなってきたので、
そのままにしていたら、盆栽の寄せ植えみたいになって
しまった。
盆栽というには大きすぎるが…。










積んだ薪も西日が当たると輝いて見える。
積んだ者のひいき目である。







小屋の裏口横にも、二列の薪を積んだ。
今年の分は、これで全てだ。
何れも、来年か再来年の燃料となる。

今年の薪で気になったのは、玉切りが遅かったのでフケた薪が
多かったことだ。

特に、ハンノキやシラカバは、早く薪にしてしまわないと菌が
回って「フケ薪」になるので要注意。
当然、火保ちも悪い。








小屋の右側が、後で継ぎ足した薪置きスペースだ。
間口1間、奥行き4間(4坪)で、両側から搬入出ができるように
ドアを付けている。
入り口の下にあるのは、搬入に使った一輪車の歩み板だ。

ここに隙間なく詰め込むと、1シーズン半程度は大丈夫なようだ。
一番奥の薪まで行き着かないうちに、次のを積んでしまうので、
回し使いをするように工夫しなければ。









母屋のデッキには、当面の燃料を置く。
カラマツや、フケ薪や、端材などの半端物がその中心。
コブ薪などもあるが、こちらは形は悪いが火保ちは優秀だ。








そんなことで、夕方には今年の薪仕事を仕舞うことができた。

春から、丸太や薪が占領していた場所も、空いてみると
何となく手持ちぶさたに見える。



奥の一本カラマツもめっきり色づき、恒例の葉を落とし始めた。
同じ秋の続きでも、また新しいステージに入ったようだ。



焚き始め

2010-09-29 22:04:38 | 薪・ストーブ
薪ストーブを使っていると、焚き始めや焚き納め、薪仕事の
節目など、他の暖房機にはない季節の儀式めいたことに
気が向かう。

今日は、大風が吹いて冷えた日だったので、今シーズン
初めて薪ストーブに火を入れた。

実は、灯油暖房は以前から使っていたのだが、じんわりと
した暖かさが欲しくなったのだ。









焚き始めは、あまり温度を上げないで、慣らし運転する
のだが、つい最高温度まで持って行ってしまった。

そうなると、真冬ではないので、部屋の温度はまた夏に
逆戻りしてしまう。

やはり、本格焚きには、まだ早い。


原木搬入

2010-06-12 22:25:58 | 薪・ストーブ
薪ストーブの熱源(薪)となる原木が届いた。
今年は遠慮してトラック1台分。
暖冬気味と共働きで、消費量が抑えられているので、
半量にした。

そこをいい訳にするのではなく、正直に若干辛くなってきたと
言えばいいのに。(独り言)





おおよそ一シーズン弱の量のつもりだが、上手に焚けば
間に合うだろう(かな)。





去年作った薪が向こうに見えている。
薪小屋には、一年遅れで入ることになる。
木屋の裏には、ふた冬過ごしたビンテージ物があるので
順番待ちといったところか。

大きな切り口は、50年物のイタヤカエデ。
玉切りして、割って、乾燥すると、ずしりと重さのある
「粘りのある焚き方」ができる優良薪になるだろう。






空あくまで青く気温高め、こんな日はチェンソー仕事に
向かないことにして、草刈りでもしよう。
(画像は、庭のイタヤカエデの若葉)

薪は、秋までに作れば良いのだから…。
と、暑い日の理由を探す。