セゾン・ド・ユー

時々更新フォトダイアリー、北の四季とエトセトラ

芽出しの色

2013-04-29 18:20:54 | 庭・ガーデン

最初は「春の色」としようと思ったが、少し大げさなのでこうなった。

タイトル画像は多分ルピナスだと思うが、あまりにも鮮やかな色彩だった
ので、マクロレンズを取りに家に戻ってしまった。

受粉のため、花が鮮やかな色合いなのはうなずけるが、芽出しの色には
どんな理由(わけ)があるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 
 

様々な色合いの芽出し。
少し彩度を上げているが、見た感じはこちらの色合いに近い。

左上から、チューリップ、クリスマスローズ・オリエンタリス、下に来てシシウド系(多分)
と、おなじみギョウジャニンニク。

 

 

 

 

 

 

 

大きな葱坊主が付くので、多分アリウム系だと思われる。

葱坊主も良いのだが、この芽出しの色合いにはいつも感心してしまう。
葉の先っぽだけに、染まるような濃桃色。

成長するにつれて失われてしまうので、ひとときの化粧だ。

 

 

 

 

 

 

 

チオノドクサは色んな品種があるが、ごく一般的な青系統の花。

この芽出しの秀逸なところは、芽出しの時点でつぼみを従えているところ。
そんなにもあわてなくても、と思うが、何か特別な事情があるのかも知れない。

 

 

 

 

これも、ピンクのチオノドクサ系と思うが、隣のクリスマスローズの葉っぱを
突き破っての芽出し。

枯れ葉から芽を出しているのは時折目にするが、あんなにも固いクリロー
の葉っぱに穴を開けるとはチオ君恐るべし。

 

 

 

 

 

 

 

バックガーデンでもようやく雪が消えて土や芝が出てきた。

ただ、周囲のカラマツのおかげで黄金の葉っぱが一面に降るので、雪解け直後では
その境目がはっきりしない。

自分はさすがに端はわかるが、家人などが誤って踏み込む愚を起こさせないよう、
杭を立てた。

シラカバの枝を使ったので、何となくゴルフ場のOB杭みたいだ。

これでも踏み越えそうな時は、「ファー!」と警告すればいいのかな。 

 


春仕事

2013-04-27 21:08:36 | ぐるりのこと

ユー地区の積雪量も30センチを切って、家周りには芝や土も出てきた。
カラマツから落ちた枝や葉っぱなどの始末をスタートした。

いつもの、春仕事の始まりだ。

クリスマスローズコーナーでも、一斉に花芽が上がってきた。

 

 

 

 

 

よく見たら、気の早いニゲルが一輪咲いていた。

去年の葉っぱがじゃまになってくるが、今日のところ作業の優先順位は下の方。

 

 

 

 

 

 

芝や土が出てきたと行っても、まだ、こんな感じ。

でも、こうなると後は倍々で解けてゆく。

解けて地面が出てくると、どうもカラマツの枝なんかが邪魔っ気になってくる…。

 

 

 

 

 

 

 
 

今年の春の被害状況。

どうやら、ネズミたちが大活躍したようだ。
雪の重みで地面に着いたナラの木は、今回初めての食害。

その下はラズベリーだが、こちらは折れないよう寝かして越冬させるので、
広い範囲で被害を被った。

近くの球根類の根元には、ネズミ君が掘ったと思える坑が開いている。

右上は、ブルーベリーの雪囲い。
去年秋に買ったばかりの焼き支柱が何本も折れてしまった。

やはり、相当の雪の重みがかかったものと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

立木の回りは早く解けだしているので、芽出ししているものは多い。

こちらは、コントロールしながら使っているフキ畑?
家の近くに、すぐ収穫できる場所があると、何かと便利だ。

 

 

 

 

 

 

シラカバの根元には、スイセン類を植えている。
スイセンは、良く増えて強いので、廃屋の跡などに咲いているのを見ることが多い。

 

 

 

 

 

 

ティータ・ティータやチューリップの葉も緑に色づき、葉っぱらしくなってきた。

普通種の球根類は、条件がいいとどんどん増えるので、少し過密気味。
適当に間引いて移植すると良いのだろうが、いつもタイミングを逃してしまう。

 

 

 

 

 

 

雨露に濡れたチオノドクサ類。
これも良く増える。

 

 

 

 

 

 

予報どおり、夕刻からミゾレが降り始め、夜には雪に変わった。
屋根からは、ひっきりなしに落雪する音がしている。

この分だと、明日の朝は白の世界に逆戻りのようだ。

 

 


いっせいに

2013-04-21 21:08:37 | 庭・ガーデン

雪の厚さはまだ60センチ以上もあるが、雪割りをした家周りや、根開きで
早めに解けた地面からは、いっせいに球根類の芽出しが始まった。

昨日の朝も少し積もったのだが、もうそんなことは気にしていられない、
とでも言いたげな面々。

 

 

 

 

その、昨日の朝。

比較して、伸び具合が解るだろうか?

 

 

 

 

 

 

矮性スイセンのティータ・ティータ(テットアテットとも、テトテトとも…)。

ひな鳥のくちばしのように黄色く芽出すが、この芽のような色の花が咲く頃には、
茎も緑になっている。

そういえば、先の画像のチューリップ類も、芽出しの葉色は緑ではないな。

 

 

 

 

 

 

雪が消えると同時に、というか、雪の下からつぼみを付けているスノードロップ。
さすがに、発見?から一週間経って花が開いていた。

この花、小さくて下向きに咲くので、可動式の液晶画面でもないと撮りにくい。
地面ぎりぎりにデジカメを置いて、適当に撮ってみた一枚。

 

 

 

 

 

 

少し彩度を上げたが、夕刻には見事に西の空が焼けた。
値千金の春の宵といったところ。

今日は、家回りを少し雪割りし、ウロウロしているうちに暮れてしまった。
本当の春を迎える準備は、いろいろあるのだが。

 


早春賦

2013-04-20 15:59:39 | 山や森や川や渓

風は寒いが、谷には早い春が訪れていた。

いつもの小さな谷沿いの斜面を登ると、ひときわ鮮やかに咲いていた。

 

 

 

 

 

谷頭では、雪解け水がせせらぎを作り始めている。

 

 

 

 

 

 

 

小さな谷だが、その昔は一面が黄色く見えるほどのフクジュソウが咲いていたものだ…、
というのは、年寄りの話。

半分に聞いておいても、さぞ見事な眺めだったろうと思う。

 

 

 

 

 

 

南向きの斜面では、一面に、とまではいかないが、こんな小群落がまだかなりある。

エゾシカの足跡が気になるが、有毒のフクジュソウを口にすることはないようだ。

市街地から近い場所なので、この画像を見て「採りに行こう」とは思わないで欲しい。
一時は乱獲で、かなり数を減らしたのだが、最近は回復傾向にある。

 

 

 

 

 

 

 

一昨年も書いたが、この地のフクジュソウは、キタミフクジュソウという亜種になる。

一株に一輪、花びらより萼が大きい、葉の裏などに短毛が生えている…などの
特徴を持つ。

レッドデータブックでは、絶滅危惧種ということになっている。
庭で見るより、野山に咲くのが似合う早春の花だ。

 

 

 

 

 

 

 

今年は、かなり早めに来たつもりだったが、花は少し汚れていて、既に数日前から
咲いていたようだ。

来年は、もう少し時期を早めて来ることにしよう。

 

 

 

 

 

 

足場を気にしながらフクジュソウを撮っていたら、いつものやつも芽出ししていることに
気づいた。

 

 

 

 

 

 

「いつものやつ」、ギョウジャニンニクだ。
この辺りでは、この時期、単に「ネギ」といえば通じてしまう。

フクジュソウの咲く頃、こいつも芽出しを始めていることを覚えておこう。

今日は、何となく採る気にはならなかった。

「花の御利益?」といえば、そうなのかも知れない。

 


もしや…

2013-04-14 15:05:18 | 庭・ガーデン

昨日、周囲の木々の根開きが進んでいる画像をアップしたが、それを見ていて、
「もしや」と庭へ出た。

「やはり」だった。

毎春、雪が解けるのと競うように花を付けるスノードロップが開いていた。

 

 

 

 

 

 

 

このシラカバの根元にも、ぽつりぽつりと小さな花が見える。

スノードロップはとびきりの早春花だからと思い、数年前にいち早く根開きする木の
根本に植えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

そう思って周囲を見回すと、こちらにも、あちらにも。
球根植物というのは、根に力を蓄えている所為か、雪や寒さを恐れず芽出しする。

それにしても、ここにもヒマワリ種の殻。
カラ類の食べカスは、思いの外広範囲に散らばっているようだ。

 

 

 

 

 

 

正面の窓下も。

昨日は、ここに雪が掛かっていたが、急激な雪解けにチューリップの芽が出ていた。

 

 

 

 

 

 

球根類が、雪が解けてから芽を出すのではなく、雪の下から伸ばしていることが
よく解る。

 

 

 

 

 

 

解けた雪の下から、去年のビオラが色彩も鮮やかに顔を見せた。

その青々とした葉っぱもさることながら、雪の下の半年、瑞々しい
色を湛えている花の力に、ここでも驚かされた。

積雪は、夕方で88センチ。

 


米切り

2013-04-13 21:57:47 | ぐるりのこと

「コメ」切りではなく、「メートル」切り。

昨日(12日)の昼過ぎに、積雪1メートルを切り、本日(13日)昼には95センチと
なった。

積雪の多いシーズンだったが、「ここまで来れば」の感が強い。

こちら側のカラマツ林の下は、さすがに1メートルはない。
せいぜい、一尺ちょっとといったところか。

 

 

 

 

 

 

針葉樹などは、下枝が引っ張られて三角になっている。

こうして、雪の引っ張りに打ち勝った枝だけが残るが、針葉樹の下枝はどれもみな
横から下向きになってしまう。

度合いは違うが、雑木も同じようなものだ。

 

 

 

 

 

 

カラマツの下の「根開き」は、こんなに進んだ。

その代わり、枝の落下はおびただしい。
毎年のことだが、春には小枝がひと山できる。

以前は、集めて燃やしていたが、最近ではその筋の取り締まりが厳しくなって
野焼きはできないので、ダンプを持っている友人に頼んで、数年に一度処分して
いる。

枯れ枝や落ち葉を自分の地所に運ぶだけなので、不法投棄には当たらない。
(念のため)

 

 

 

 

 

 

 

いつも、一番に芽出ししてくれるお二方。
左・セイヨウワサビ(ホースラデッシュ)と、右・シャク(コジャク)。
共に、食用になる。

特に、セイヨウワサビは、その根の爽やかな辛さが春の一番の味覚になっている。
最近では、乱獲がたたって、野にはずいぶん少なくなった。
確実に採るには、自前で栽培するのが一番と思う。

 

 

 

 

 

 

こちらの雪もずいぶんと腐れてきた。
一本カラマツの下も、落下した枯れ枝が一面を覆っている。

少しずつ拾い集めて、こんな風に積んでおくと雪解け後の始末がし易い。

 

 

 

 

 

 

デッキ前も、少し雪割りしたのでこの程度まで減った。

少し、雑然としているのはいつものこと。

 

 

 

 

 

 

 

家周りでは、カラ達が「落ち穂拾い」ならぬ、「落ちヒマワリ種拾い」に
いそしんでいる。

いつの頃からか、朝の恒例だった「エサのおねだり」がなくなった。

やはり、季節とともに野生のルール?が復活して、それぞれが本来の
エサ集めに戻っているのだろう。

一冬給餌して言うのも何だが、そうあってもらわないと困る。

 


少しだけ春の気分

2013-04-10 21:27:34 | エトセトラ

今朝の汁物は、ちょっとだけ春を先取り。

お椀の、中ほどにあるものがそれなのだが…。

わかるかなぁ、わっかんないだろうなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、春の正体。

数日前に採ってきた、気の早いフキノトウ。
小鉢に入れて水に浸けていたら、花が開いてきた。

外は、まだ雪の世界だが、除雪などで強制的に雪を剥がされた道路脇には、
ぽつらぽつらと、淡い黄緑のフキノトウが見られるようになってきた。

 

 

 

 

 

 

カビの生えたオレンジを置いていたら、すぐにこちらがやってきた。

何事にもくちばしが短いヒヨくん、苦しいが「気の早い」つながりで
登場してもらった。

…。

 


雪山と鉄路

2013-04-07 13:46:04 | ぐるりのこと

雪山と言っても、天然物ではない。

北の国、積雪地には市街地の排雪を堆積しておく、通称「雪捨て場」が
必ずある。

河川敷地だったり、雑用地だったり、夏場に使い途のない場所が
選ばれることが多い。

この場所は、以前鉄道敷地だった。

ユー地区には「拓殖軌道」のような軽便鉄道が走っていたことはあったが、
いわゆる国鉄やJRはなかった。

なかった、というか「走らなかった」、と言うのが実情に近い。

一時、ユー地区を通過する、たくさんの路床やトンネル、鉄橋などが造られたが、
列車は一度も走ることなく廃線となったから。

その夢の跡が、この雪捨て場だ。

 

 

 

 

 

 

大量の雪は堆く積み上げられ、6月の声を聞く頃まで汚れた姿を晒すことになる。

 

 

 

 

 

 

ユー地区の中心駅になるはずだった場所なので、面積はかなりある。
路床脇には排水も掘られているので、雪捨て場として条件を備えている。

ここから、地区の中心部へと続く道路は、しばらく「駅前通り線」と呼ばれていた。

 

 

 

 

 

 

捨てられた雪の山に登ると、まだ雪厚いユー地区の市街地が一望できる。
鉄道が走っていれば、「駅まで徒歩3分」の家々だ。

ただ、一度は開通したとしても、その後の合理化で長くは保たなかっただろう。

 

 

 

 

 

 

自宅付近のカラマツ林も、指呼の間。

 

 

 

 

 

 

 

その家周りでは、だんだんと冬の間の残渣が顔を出してきた。

こちらは、カラマツの若木の下に散らされたヒマワリの種の殻。
冬の間、カラ達が啄んだ成れの果て。

 

 

 

 

 

周囲の木々では「根開き」が見られる。

もうすぐすると、根本に植え込んだ球根類の芽出しが始まるだろう。

 

 

 

 

 

 

ラズベリーの支柱がずいぶんと雪の下から出てきた。
向こうには、ブルーベリーの雪除けの支柱頭が見える。

今日も、朝から生暖かい風が吹いている。

春の嵐とか、爆弾低気圧の報道があるが、今のところ、ここユー地区に
その気配はない。

 

 

 


蒼黒い流れ

2013-04-06 14:17:23 | ぐるりのこと

雪解けが始まり、川の水も増え始めた。

いつもこの頃の川は黒っぽいモスグリーンのような色をしている。
「蒼黒い」という色表現は、必ずしも適切でない。

何となくの言葉のイメージだ。

 

 

 

 

 

 

川底が見えないので、なおさら水量が増した感じがする。

 

 

 

 

 

でも、浅瀬を真上から眺めると、草や川砂利が透けて見えている。

この流れの黒色が取れて蒼く澄んでくると、春鱒(サクラマス)やカワヤツメの遡上の
頃となる。

まだ、もっと先の話だ。

 

 

 

 

 

 

川からの帰り、アスファルトを破って春の申し子が顔を出していた。
この、どこにこんな力があるのだろうかと思う。

たまたま、除雪された道路脇だから出てきたので、他のフキノトウはまだ
しばらく雪の下だ。

 

 

 

 

 

 

それで、やっぱり、少し採ってきて飾ってしまうのは、長い冬を過ごした者の
習い性なのだろう。

飾った後は、一足早く見つけた初物をいただいてしまおう。

 

 


もう一歩

2013-04-03 20:50:50 | ぐるりのこと

卯月四月、連日のプラス気温に着実に雪解けが進んでいる。

朝方には、雪の上を歩いても抜かることはない。
いわゆる「堅雪」になっているからだ。

堅雪は、雪の組織が暖気で一度溶け、朝方のシバレで再凍結した
状態を言う。
だから、気温が上がる日中は、またざくざくの雪となる。

小さな頃は堅雪が嬉しく、早朝、雪の上をどこまでも、どこまでも
歩いて行ったものだった。

 

 

 

 

 

 

朝日を浴びた一本カラマツも、季節の到来を喜んでいるようだ。

 

 

 

 

 

 

玄関先の雁木下の煉瓦が出てきた。

並べた雪かき用具類は、もう一つ場違いな風情だ。

 

 

 

 

 

 

向かいの通りには、半年ぶりのセンターライン。

去年の秋のカラマツの葉が、道路脇から出てきた。

 

 

 

 

 

 

木デッキ回りは、日差しの反射で雪が溶けてきている。
灰を撒いたせいもあるかもしれないが…。

奥に一時仮積みの、薪を運ぶ間隔も遠くなってきた。
もう、そんなに薪を焚かなくても、小さくした灯油暖房だけで寒くはないのだ。

それでも外は、減ったとはいえ積雪はまだ140センチ。

この雪の下には、半年満を持した草木が芽出しを待ちかまえている。
強く引いた弓のように、春の陽に放たれるのを待っている。