ラミウムというのは、庭のグランドカバーや釣り鉢、寄せ植えなどに使われる
シソ科・オドリコソウの仲間だ。
痩せ地、日陰でもよく育ち・増え、その旺盛な繁殖力に気付いた時には
既に遅し…、ということもままある。
庭のラミウムも、最初の頃、何の気なしに数株植え込んだものだと思うが、
みるみる花壇を覆い尽くし、大風に飛び火する山火事の如く、あち、こちと
子孫を飛ばし、その先でも増殖を繰り返すに至った。
ラミウムがやっかいなところは、他の草花の根っこに絡みつきながら
イチゴのストロンのように茎を伸ばし、次々と増えることだ。
従って、ラミウムだけを除草し駆逐することが、極めて難しい。
花壇のエイリアンと言えるかも知れない。
天候が不順で、寒々とした五月の庭を眺めていて、勃然とこのエイリアンに
逆襲を加えてみようか、という気になった。
数日前に「スターウォーズ」をテレビで見たのも影響しているかも知れない。
この時期の庭は、ラミウムばかりでなく他の草花も育っていないので
案外と仕事(攻撃)がし易い。
最初、シャベルで根を掘り返していたが、根がそれほど深くないという
唯一の弱点?を攻める、最良の道具(武器)があったことに気付いた。
画像下の盆栽用の小さな熊手のことだ。
これで、根や茎を引っかけるようにすると、芋づる式に取り進めることが
できる。
カラマツの根元に「飛び火」したものも、元を辿れば一株。
ミニ熊手を使って、絨毯を剥がすように取り除く。
こちらでは、取り除いた後に、クロユリやマイヅルソウなど従来あった下草が
たくさん顔を出してきた。
ラミウムが覆い尽くしてしまうと、これらの野草はだんだんと勢力を減じて
しまうのではないだろうか。
外来生物の恐ろしさは、こんな所にあるのだろう。
除草後のジギタリス(上)と、デルフィニウム(下)の周囲の状況。
取り残しがあるだろうが、根気よく抜くしかない。
こんな山がたくさんできた。
葉が繁る前なので、この程度で済んだともいえる。
実は「庭のエイリアン」、ラミウムには二種類ある。
今回、主に除草した左(赤紫花系)と、蔓性の特徴が強い右(黄花系)だ。
この黄花系は、根張りが強く抜けにくい。
無理に抜こうとすると一部を残したり、絡まっている別の草花まで痛めてしまう。
ただ、幸いなことに繁殖力は赤紫花系に劣る。
ラミウムへの逆襲は、始まったばかりだ。
しかし とうとうラミウム駆除第一段階開始なんですネ
ウチは2年前 第一次攻撃をかけたんですが、
今のところ 勢力弱体化しておとなしくしてくれております。
逆に その空いたスペースに、カンパニュラ・ラプンクロイデス一派が入り込み、
去年はえらいことになってしまっておりました
更に 腐葉土母船に乗ったタネツケソウやら、ネイティブのゼニゴケ攻撃も
隙あらば。。。なので、監視怠れば こちらが劣勢になりそうです
野草を守る共和国としましては、生物兵器は使いたくないですしね。。。
根気を武器に戦うしかなさそうですネ
ちょっと考えたりします。
北の国のタンポポが、ほぼセイヨウタンポポに制圧されたように、エイリアンたちの
攻勢は執拗です。
高性能なライトセーバー?が欲しい今日この頃です。
一昨年、この話題を立てたときのリンクを張りました。(「二種類」のところ)
適切なご助言?をいただいていることを、改めて確認いたしたところです。
ご近所さんちの土手に 植え込んできたの思い出しました
その後 暴れてるかどうか? またチェックに行ってきます。
と、タンポポ軍の事のことも忘れておりましたわ~
去年 気合い入れて抜きまくったので、今年はどう出ますやら。。。
ほんとに ライトセイバー欲しいです