1.5の毎日新聞の社説、「2010再建の年 経済 心のデフレに負けるな」。
いやあ、その通り、と思ったので、紹介させていただきます。
日本経済は今、ひと時代前に戻ったかのような規模の縮小に見舞われている。
モノが売れず、売れても金額が伸びない。
「○年ぶりの低い水準」のオンパレード。
例:
新車販売は38年ぶりの300万台割れ。
百貨店は24年ぶりに6兆円台に落ち込む。
輸入高級ブランド市場は21年ぶりに1兆円を割る。
新設住宅45年ぶりに80万戸を割る。
首都圏のマンション販売は17年ぶりの低水準。
モノを買わなくなった消費者の間では、共有やシェアをキーワードに新しい動きが始まっている。
1台の車を複数の会員が共同で使うカーシェアリング
高級ブランドのバッグやアクセサリーなどを会員に貸し出すビジネス
共同住宅のようなシェアハウスや、賃貸マンションなどを共有するルームシェア
こうした動きは収入の減少などをきっかけにしているが、成熟社会の「賢い選択」と言える。
ここから一部引用させてもらいます。
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所有し独占することへのこだわりが薄れ、モノを大切にするのはいいことだ。ずいぶん前から叫ばれてきた循環型の社会に近づき、地球温暖化の防止にも役立つだろう。何かを共有する作業は、現代人が忘れつつあるコミュニケーションの復活にもつながるに違いない。
しかし、困ったことに賢い選択は、今の日本経済には打撃になる恐れがある。モノを買ってほしい企業の売り上げは低迷し、買わなくても済むのなら消費者の購買意欲はますます落ちるだろう。結果的に日本経済はさらに縮んでいくかもしれない。理にかなったこと、時代が求めることをすれば、経済の低迷を招くという「わな」から抜け出す道を見つけなくてはいけない。
ヒントはすでに日本の中にある。地方では若者が流出を続け、企業誘致もたいてい絵に描いたもちに終わった。そして、時代の求めで公共事業が縮小され、地方交付税も減らされた。お金の回り方が鈍くなると、道路沿いに相次いで開店した大型店舗などはシャッターを下ろし始めた。いち早く経済縮小に見舞われたそんな地方で今、少しずつ変化が起きているという。
食環境ジャーナリストの金丸弘美さんは各地の実例をまとめ、「田舎力」(NHK出版)として昨夏出版した。
国内外からの民泊客でにぎわう長崎県の離島・小値賀町、コウノトリの復活を目指し「環境の町」のブランドを確立した兵庫県豊岡市などの取り組みを紹介し、ネット書店アマゾンの売り上げランキングの「地域経済部門」でほぼ首位をキープするヒット本になった。
◇眠れる力の再認識を
全国800の農山漁村を見てきた金丸さんは語る。
「だれかではなく、自分たちの手で産業づくりをしていく。それが持続可能な活力につながると気づき、行動を起こしたところが多い。人を含めた眠っている力を組み合わせ、100年後を見通す発想を持つと可能性が見えてくるもんです」
<中略>
ゆるキャラや一過性のイベントで地域は元気にならないように、「成長戦略」が掲げる美辞麗句や政府による経済対策の効果はたかがしれている。経済を語ろうとする時、私たちは企業や国家、政治を主語にしがちだが、実際に経済を動かしているのは人の力である。
だから、本当に怖いのは景気の二番底や急激な円高ではなく、「どうしようもない」「何をやってもどうせだめだ」と熱意や意欲を低下させてしまうことだ。そんな「心のデフレ」に陥ってはいけない。
私たちは実感をおぼえない経済指標に必要以上に振り回されたり、その変化に気持ちまで支配されたりしてはいないだろうか。自分と、自分の周りの眠れる力の大きさを過小評価してはいないだろうか。
一人一人の気持ちや行動の集積が大きな経済活動を形作り、生活の基盤となっていくことを改めて言い聞かせ、行動を起こしたい。
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昨日書いた、「成長し続けること」にもリンクします。
「どうしようもない」「何をやってもどうせだめだ」などとあきらめてしまうこと、落ち込んでしまうことが、すべての地盤沈下の元。(「落ち込まないためのコツ」ともリンクしますね。)
「だれかではなく、自分たちの手で」ということもキーワードだと思います。
(以前書いた「自分事」化、「自分事」として考えるとリンクします。)
自分と、自分の周りの眠れる力の大きさを過小評価せず、もっと生かせないか、新たな価値を生み出せないか、と自問自答してみる。
いやあ、そんなに捨てたもんじゃないかもしれないよ。
そうやって考えたら、結構行けるかもしれないじゃん。
大企業とか、ビジネス社会とか、都会の大きなうねりとかよりも、
地域のちょっとした知恵から、田舎の小さな活動から、一人一人の熱い情熱から、
巨大なものに影響を及ぼすようなムーブメントになってくるのでしょう。
明るく前向きに、のんびりこつこつと、自分の周りのできることを。
そしてちょっと頭や知恵を使って、戦略的に、効率的効果的に。
デフレ脱却、デフレ退治は、そこからですね。
いやあ、その通り、と思ったので、紹介させていただきます。
日本経済は今、ひと時代前に戻ったかのような規模の縮小に見舞われている。
モノが売れず、売れても金額が伸びない。
「○年ぶりの低い水準」のオンパレード。
例:
新車販売は38年ぶりの300万台割れ。
百貨店は24年ぶりに6兆円台に落ち込む。
輸入高級ブランド市場は21年ぶりに1兆円を割る。
新設住宅45年ぶりに80万戸を割る。
首都圏のマンション販売は17年ぶりの低水準。
モノを買わなくなった消費者の間では、共有やシェアをキーワードに新しい動きが始まっている。
1台の車を複数の会員が共同で使うカーシェアリング
高級ブランドのバッグやアクセサリーなどを会員に貸し出すビジネス
共同住宅のようなシェアハウスや、賃貸マンションなどを共有するルームシェア
こうした動きは収入の減少などをきっかけにしているが、成熟社会の「賢い選択」と言える。
ここから一部引用させてもらいます。
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所有し独占することへのこだわりが薄れ、モノを大切にするのはいいことだ。ずいぶん前から叫ばれてきた循環型の社会に近づき、地球温暖化の防止にも役立つだろう。何かを共有する作業は、現代人が忘れつつあるコミュニケーションの復活にもつながるに違いない。
しかし、困ったことに賢い選択は、今の日本経済には打撃になる恐れがある。モノを買ってほしい企業の売り上げは低迷し、買わなくても済むのなら消費者の購買意欲はますます落ちるだろう。結果的に日本経済はさらに縮んでいくかもしれない。理にかなったこと、時代が求めることをすれば、経済の低迷を招くという「わな」から抜け出す道を見つけなくてはいけない。
ヒントはすでに日本の中にある。地方では若者が流出を続け、企業誘致もたいてい絵に描いたもちに終わった。そして、時代の求めで公共事業が縮小され、地方交付税も減らされた。お金の回り方が鈍くなると、道路沿いに相次いで開店した大型店舗などはシャッターを下ろし始めた。いち早く経済縮小に見舞われたそんな地方で今、少しずつ変化が起きているという。
食環境ジャーナリストの金丸弘美さんは各地の実例をまとめ、「田舎力」(NHK出版)として昨夏出版した。
田舎力―ヒト・夢・カネが集まる5つの法則 (生活人新書)金丸 弘美日本放送出版協会このアイテムの詳細を見る |
国内外からの民泊客でにぎわう長崎県の離島・小値賀町、コウノトリの復活を目指し「環境の町」のブランドを確立した兵庫県豊岡市などの取り組みを紹介し、ネット書店アマゾンの売り上げランキングの「地域経済部門」でほぼ首位をキープするヒット本になった。
◇眠れる力の再認識を
全国800の農山漁村を見てきた金丸さんは語る。
「だれかではなく、自分たちの手で産業づくりをしていく。それが持続可能な活力につながると気づき、行動を起こしたところが多い。人を含めた眠っている力を組み合わせ、100年後を見通す発想を持つと可能性が見えてくるもんです」
<中略>
ゆるキャラや一過性のイベントで地域は元気にならないように、「成長戦略」が掲げる美辞麗句や政府による経済対策の効果はたかがしれている。経済を語ろうとする時、私たちは企業や国家、政治を主語にしがちだが、実際に経済を動かしているのは人の力である。
だから、本当に怖いのは景気の二番底や急激な円高ではなく、「どうしようもない」「何をやってもどうせだめだ」と熱意や意欲を低下させてしまうことだ。そんな「心のデフレ」に陥ってはいけない。
私たちは実感をおぼえない経済指標に必要以上に振り回されたり、その変化に気持ちまで支配されたりしてはいないだろうか。自分と、自分の周りの眠れる力の大きさを過小評価してはいないだろうか。
一人一人の気持ちや行動の集積が大きな経済活動を形作り、生活の基盤となっていくことを改めて言い聞かせ、行動を起こしたい。
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昨日書いた、「成長し続けること」にもリンクします。
「どうしようもない」「何をやってもどうせだめだ」などとあきらめてしまうこと、落ち込んでしまうことが、すべての地盤沈下の元。(「落ち込まないためのコツ」ともリンクしますね。)
「だれかではなく、自分たちの手で」ということもキーワードだと思います。
(以前書いた「自分事」化、「自分事」として考えるとリンクします。)
自分と、自分の周りの眠れる力の大きさを過小評価せず、もっと生かせないか、新たな価値を生み出せないか、と自問自答してみる。
いやあ、そんなに捨てたもんじゃないかもしれないよ。
そうやって考えたら、結構行けるかもしれないじゃん。
大企業とか、ビジネス社会とか、都会の大きなうねりとかよりも、
地域のちょっとした知恵から、田舎の小さな活動から、一人一人の熱い情熱から、
巨大なものに影響を及ぼすようなムーブメントになってくるのでしょう。
明るく前向きに、のんびりこつこつと、自分の周りのできることを。
そしてちょっと頭や知恵を使って、戦略的に、効率的効果的に。
デフレ脱却、デフレ退治は、そこからですね。
なんか、すごく長く旅行していたような気がします。
こちらのブログも向こうにいる間に、インターネットカフェより何度か見ていました。
コメントを入れようと思ったら、ウィンドウズが日本版でないので(当然か・・はは^^;)日本語変換が出来ずに断念しました。。
本日、見たら自分の好きな経済や消費関係の話がたくさんありますね^^
今日はちょっと時間が無いので、後日に改めて、おじゃまさせていただきます~ではでは^^/
くっち~さんのコメントタイトル、『結局のところ』っていうの多くないですか?(笑)
>まだまだ首都圏への一極集中は続き、地方は更に衰退してゆくんだろうね。
この『田舎力』という本、面白いです。
田舎が育てたコンテンツに対して都会から学びに来る。
田舎がどんどんこういう事例のように発展していけば、都会はおいてけぼりにされてしまうのではと思います。
☆とらんとらんさん、こんにちは。
>お久しぶりです~帰国しました^^/
お帰りなさい!
>こちらのブログも向こうにいる間に、インターネットカフェより何度か見ていました。
コメントを入れようと思ったら、ウィンドウズが日本版でないので(当然か・・はは^^;)日本語変換が出来ずに断念しました。。
ありがとうございます。そこまでして定期的に見ていただいてるのはうれしい限りです。
>本日、見たら自分の好きな経済や消費関係の話がたくさんありますね^^
今日はちょっと時間が無いので、後日に改めて、おじゃまさせていただきます~ではでは^^/
はい、お邪魔していただきましたね。
まだまだ書きたいこと山ほどあり、時間が追いつかないです。
なんてじょうたいではまだまだなんですよ。
田舎力と云っても、所詮都会からみれば一時の際物ではないかと思うのです。
いつものような同時(テロ)コメントありがとうございます。
>中央政府にすがって情報をもらうマスコミ、ネット時代なのに本社機能を次々と首都圏に移しマスコミの発信力にすがる企業。
そうですね。経済的にはまだまだそうだと思うのだけど、以前と比べたらそのバランスは変わりつつあるのではと思います。
情報力としては、ネットのお陰で格差はなくなってるはずだし。
>田舎力と云っても、所詮都会からみれば一時の際物ではないかと思うのです。
うーん、新しい動きには期待したいですけど、どうなっていくのか見守っていきましょう。