いまさらながらの原点回帰
あの世に聞いた、この世の仕組み
死後の世界.4
※初めての方はこちら「プロローグ」、「このblogの趣旨」からお読みください。
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引き続き、執念深く「Reader's Choice」でのコメント大募集中!
ご協力のほど、よろしくお願いいたします!
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シャーロック・ホームズとワトソン博士がキャンプに出かけた。二人は星空の下、テントを張って眠りについた。
まだ暗い時間に、ホームズがワトソンを起こした。「ワトソン君、上を見て君の推理を聞かせてくれたまえ。」
ワトソンはちょっと考えて答えた。「無数の星が見える。」
ホームズ:「そのことから何が分かるかね、ワトソン君」
ワトソン:「この大宇宙には何百万もの銀河とおそらくは何十億もの惑星がある。占星学的に言えば、土星が獅子座宮に入っている。測時法で言えば、今はだいたい午前3時15分だ。神学的にならば、神は全能で、ぼくたちはちっぽけで取るに足らない存在だ。気象学的には、たぶん明日はよい天気だろう。」
ホームズ:「バカ! 僕たちのテントが盗まれたんだ!」
…
あ、どうも。そこはかとなくインテリジェンスを醸し出す、知的ジョークとともにこんにちは。
匂い立つ知性の泉、キュアブラックこと、黒斎です。
プリキュア・メタモルフォーゼっ☆
うん。久しぶりでしょ。こういう唐突な始まり方。
あ、やっぱ、こういうのいらないですかそうですか。
じゃ、昨日の続きとまいりましょう。
…
「あなたは、いつ生まれましたか?」
こう聞かれたら、ほとんどの方は「昭和(平成)○年○月○日です。」と、誕生日をお答えになると思います。
なのですが、この返答では一般的・常識的。つまりは、知識にまみれて本質を見失ってしまったワトソン君レベルの返答です。
もう少しホームズチックに本質を見つめてみましょう。
「誕生日」は、人間が勝手に決めた便宜上のものです。
母親のお腹から出てきた時を「誕生」としよう、という決まり事でしかありません。
だって、出産前から、すでにあなたはいたのですから。
記憶にないのはしょうがないですが、それでも、お母さんのお腹を、内側から元気よく蹴っていたのは間違いないはずです。
ってことはですよ、「本当は、誕生日以前から存在している」ということは誰しも納得がいくかと思います。
さて、問題はその先です。
では、自分はいつから存在していたのでしょうか。
そうなるともうわかりませんね。
多くの方はこう考えているかもしれません。
父親の精子と、母親の卵子が結びついた瞬間、そこに「魂」が入ったのだ、と。
証明することは出来ませんが、「魂」という仮説を持ち込むことによって、話のつじつまが見事に合ってしまうからです。
僕も以前このブログにおいて「旅行計画」や「18禁」などの記事で、そういった比喩をお話ししたことがあります。
なので、余計先ほどお話ししたようなイメージを強くお持ちの方も多いと思いますが、それは真実とは言えないんです。(お前が言うなと怒られそうな気もしますが…)
比喩はあくまで比喩でしかないですし、あの比喩自体も、かなり話の次元を下げた表現です。
誤解の無いように、ここでお話しておきます。「ヤドカリ」の様に、肉体から肉体へと渡り歩く「魂(永遠不滅のキャラクター)」は存在しません。輪廻転生は、そういうことではないんです。
これは深く語らなくてもなんとなくご理解いただけるかとは思いますが、「比喩」は非常に「通約不可能性」が発生しやすいコミュニケーション方法です。
とはいえ、この先も比喩を通してしかお話することができません。元々が言葉に出来ない次元の話だからです。
と、いうわけで、ここから若干話の次元を上げてお話しますので、多少混乱してしまうかもしれませんが、一度「魂」という概念を捨ててみてください。
今度は「魂」という「仮説」を用いずに、「自分はいつ生まれたのか」を考えてみましょう。
そうするとね、やっぱりわからなくなるんです。
どうにも行き詰まってしまいます。
それはなぜかと言いますと、先日までのお話と同様に「もともと答えに行き着けない変な問い方だから」なんです。
「自分はいつ生まれたのか?」という問いの立て方自体が間違っていたんです。
お釈迦様が凄いのはここ。
そこに気づいて、全く別角度から驚くべき解答を見出しました。
「そもそも生まれていないのだよ、ワトソン君。」と。
…
誰一人、何一つ、もともと生まれてなんていない。
生まれていないのだから、「いつ生まれたか」に答えられるはずがない。
生まれていないのだから、死ねるわけがない。
ゆえに、「死後」を語れるはずがない。
仮に「生」と「死」を別な言葉で言い表すならば、「現象」や「状態」だ。
「生まれる前どこにいたか」ではなく、「どういう状態だったか」の方がまだ近い。
「死んだらどうなるか」ではなく、「どういう状態になるか」の方がまだ近い。
「生」や「死」も、「誕生日」などと同じように、便宜上人間が勝手に作った概念でしかない。
「生命」とは「生まれる」「死ぬ」で語られる内容ではないのだ。
…
これが、以前ご紹介した「般若心経」の中に出てくる「不生不滅」という話です。
このお話がそのまま「諸行無常」「諸法無我」「因縁」に結びつきます。
で、このお話の続きに入る前に、話の流れがわかりやすくなるかと思いますので、こちらの記事を読み返してみてください。
2007年11月19日投稿『境界線』
2007年11月20日投稿『境界線.2』
2007年11月21日投稿『境界線.3』
←ちなみに、冒頭で紹介したジョークは、イギリスのウェブサイト『ラフラボ』(Laugh Lab)が2002年に発表した「世界で一番笑えるジョーク」の第2位に選ばれたモノです。 ところで、このブログは今日何位?
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ワトソンはちょっと考えて答えた。「無数の星が見える。」
ホームズ:「そのことから何が分かるかね、ワトソン君」
ワトソン:「この大宇宙には何百万もの銀河とおそらくは何十億もの惑星がある。占星学的に言えば、土星が獅子座宮に入っている。測時法で言えば、今はだいたい午前3時15分だ。神学的にならば、神は全能で、ぼくたちはちっぽけで取るに足らない存在だ。気象学的には、たぶん明日はよい天気だろう。」
ホームズ:「バカ! 僕たちのテントが盗まれたんだ!」
…
あ、どうも。そこはかとなくインテリジェンスを醸し出す、知的ジョークとともにこんにちは。
匂い立つ知性の泉、キュアブラックこと、黒斎です。
プリキュア・メタモルフォーゼっ☆
うん。久しぶりでしょ。こういう唐突な始まり方。
あ、やっぱ、こういうのいらないですかそうですか。
じゃ、昨日の続きとまいりましょう。
…
「あなたは、いつ生まれましたか?」
こう聞かれたら、ほとんどの方は「昭和(平成)○年○月○日です。」と、誕生日をお答えになると思います。
なのですが、この返答では一般的・常識的。つまりは、知識にまみれて本質を見失ってしまったワトソン君レベルの返答です。
もう少しホームズチックに本質を見つめてみましょう。
「誕生日」は、人間が勝手に決めた便宜上のものです。
母親のお腹から出てきた時を「誕生」としよう、という決まり事でしかありません。
だって、出産前から、すでにあなたはいたのですから。
記憶にないのはしょうがないですが、それでも、お母さんのお腹を、内側から元気よく蹴っていたのは間違いないはずです。
ってことはですよ、「本当は、誕生日以前から存在している」ということは誰しも納得がいくかと思います。
さて、問題はその先です。
では、自分はいつから存在していたのでしょうか。
そうなるともうわかりませんね。
多くの方はこう考えているかもしれません。
父親の精子と、母親の卵子が結びついた瞬間、そこに「魂」が入ったのだ、と。
証明することは出来ませんが、「魂」という仮説を持ち込むことによって、話のつじつまが見事に合ってしまうからです。
僕も以前このブログにおいて「旅行計画」や「18禁」などの記事で、そういった比喩をお話ししたことがあります。
なので、余計先ほどお話ししたようなイメージを強くお持ちの方も多いと思いますが、それは真実とは言えないんです。(お前が言うなと怒られそうな気もしますが…)
比喩はあくまで比喩でしかないですし、あの比喩自体も、かなり話の次元を下げた表現です。
誤解の無いように、ここでお話しておきます。「ヤドカリ」の様に、肉体から肉体へと渡り歩く「魂(永遠不滅のキャラクター)」は存在しません。輪廻転生は、そういうことではないんです。
これは深く語らなくてもなんとなくご理解いただけるかとは思いますが、「比喩」は非常に「通約不可能性」が発生しやすいコミュニケーション方法です。
とはいえ、この先も比喩を通してしかお話することができません。元々が言葉に出来ない次元の話だからです。
と、いうわけで、ここから若干話の次元を上げてお話しますので、多少混乱してしまうかもしれませんが、一度「魂」という概念を捨ててみてください。
今度は「魂」という「仮説」を用いずに、「自分はいつ生まれたのか」を考えてみましょう。
そうするとね、やっぱりわからなくなるんです。
どうにも行き詰まってしまいます。
それはなぜかと言いますと、先日までのお話と同様に「もともと答えに行き着けない変な問い方だから」なんです。
「自分はいつ生まれたのか?」という問いの立て方自体が間違っていたんです。
お釈迦様が凄いのはここ。
そこに気づいて、全く別角度から驚くべき解答を見出しました。
「そもそも生まれていないのだよ、ワトソン君。」と。
…
誰一人、何一つ、もともと生まれてなんていない。
生まれていないのだから、「いつ生まれたか」に答えられるはずがない。
生まれていないのだから、死ねるわけがない。
ゆえに、「死後」を語れるはずがない。
仮に「生」と「死」を別な言葉で言い表すならば、「現象」や「状態」だ。
「生まれる前どこにいたか」ではなく、「どういう状態だったか」の方がまだ近い。
「死んだらどうなるか」ではなく、「どういう状態になるか」の方がまだ近い。
「生」や「死」も、「誕生日」などと同じように、便宜上人間が勝手に作った概念でしかない。
「生命」とは「生まれる」「死ぬ」で語られる内容ではないのだ。
…
これが、以前ご紹介した「般若心経」の中に出てくる「不生不滅」という話です。
このお話がそのまま「諸行無常」「諸法無我」「因縁」に結びつきます。
で、このお話の続きに入る前に、話の流れがわかりやすくなるかと思いますので、こちらの記事を読み返してみてください。
2007年11月19日投稿『境界線』
2007年11月20日投稿『境界線.2』
2007年11月21日投稿『境界線.3』
←ちなみに、冒頭で紹介したジョークは、イギリスのウェブサイト『ラフラボ』(Laugh Lab)が2002年に発表した「世界で一番笑えるジョーク」の第2位に選ばれたモノです。 ところで、このブログは今日何位?
コメント ( 13 ) | Trackback ( )
« 死後の世界.3 | 死後の世界.5 » |
てかキュアブラックいないから~~
最近、またブラックいるのかな~って
プリキュアのホームページ見ちゃいました
(初代は、いた)
グルグルまわっているだけなのかな~
だから、あなたは私で
私はあなた。。。。
そう思うと、様々な所で蔓延ってる
「自分さえ良ければ」って考え方もなくなるよね~
実行が難しいけど
「世界の総量は増えも減りもせずただぐにゃぐにゃと形を変え続ける。」(「我が家のお稲荷様。」地の文より)
全ては一つ。そして始まりも終わりも無い。
「存在」の一滴である僕らも、「生まれる」前から存在していて、形を変えはするが無くなりはしない。
「俺が死んでも、俺という質量がこの世界から消えて無くなるわけじゃないんだぜ」
byアルベド・ピアソラ(「ゼノサーガエピソードⅡ 善悪の彼岸」より)
やっぱり、アハ体験しないと実感の湧かない、ただの知識に過ぎないな。
八正道がんばりまふ☆( ‘∨’ )
今日の記事は、今までの黒斎さんの講義で言って来たことのちょっとしたオサライの内容なので、リラックスして聞けました。
でもって、改めてしみじみと感じた事ですが、雲黒斎さんのようなウィットに飛んだ表現の仕方で分りやすく、真理を解いてくれる人が居た事、そして出会えた事って…
根本的に人生観が変わってくる気がする。
この表現、大げさじゃないよね?
どうもしっくりいかなくなるみたいな感じで
理解しました。
ロードも日本語に訳すのが難しいですよね。
道、なんだけど、聖書なんかの対訳をみると
「神」なんて訳されていたりなんてするし。
他の言葉でどうさすかを調べてみると、
ヒントがいっぱいありますね。
(´・ω・`) (´・ω:;.:... (´・:;....;.:. :;;.:.:...... :;::;.:. :;:・`) ...:;.:ω・`) (´・ω・`) (´・ω:;.:... (´・:;....:......
ショックのあまり、ふじこーはカスになった。
境界線も何も無いカスの状態になった。
そして、カスからふじこー、ふじこーからカスへの過程を永遠に繰り返した。
生まれる前も死んだ後もその間も自分は単なるカスなのだという事を痛いほど理解した。
どっちみち、彼はカス以外の何者でも無かったのだ。
できればカスタードクリームでありたかったとも思うが、それは過ぎた望みであろう。
カスタードプリンなど、持っての他である。
特にオチ無し。
なるほど!
目からウ○コとはこのことですね!
ほうほう、これは目からウロ・・・こっちじゃない!
>「そもそも生まれていないのだよ、ワトソン君。」
ほうほう、これは目からウロコでした・・・
まさか自分が生まれていないなんて。
だから覚醒ってのがあるのかな??
謎が解けないよ、ワトソン君・・・
「目の前の君と僕はホラ別々じゃあないか!」
と言われてしまいそうですが
ちがうんですーー
「個」って頭の「固い」「人」が作った言葉?
そんな「古い」「枠」は取ってしまおー!
ホラみんな繋がる~♪
○○○○○
人人人人人
いや、振り出し以前の話か???
ならばどうして存在を認識している自分がいるのか……。池田晶子さんの本を読み直してみるか……。
しまった・・・・ランキングボタン押してしまった・・・
今何位なんて聞くから_| ̄|○ il||li
生まれもしないが死んでもいない……この世の自意識が転生という名のあっちとこっちの往復を繰り返す一個の魂の一部なだけであるならば
魂にとって血縁などの現実・肉体的な束縛などその魂にとっては「この世」にいたころのひとつの関連性に過ぎず
人類は全て親であり子であり兄弟姉妹である。
と考えることも可能である。
…小林亜星じゃないけれど。これじゃすっごい乱暴なオレサマ理論だなあ(´・ω・`)
MMRもびっくりだ
ゴメンナサイまったく関係ないっすね;;
騙すわけじゃないとはいえ、誤解してる人もたくさん居ただろうしね(昔の僕もその一人です
ただ、
>誤解の無いように、ここでお話しておきます。
はちょっと今頃かよ感が……(笑)
とっくの昔から大勢誤解してます!
誤解しても仕方ない内容でした^^;
あと、今のところの僕の疑問を書き込んでおきたい。(記事に反映してくれってことじゃないです。今後も構想どおりに書いてください
・雲さんは黒斎さんの前世。
・この世は「魂」を「漂白」するための訓練所。
・死んだら「魂」は「類魂」に溶け合って、類魂全体が少し白くなる。
・肉体に宿れる魂の量には限界がある。
・あの世はなんでもできす世界。容姿もなにもかも想いのまま。あの世ではみんなやりたいように過ごしている(ということは、意識があるのか?)
これらの発言の意味。(記憶を辿って自分なりに言い直してはいますが)
今僕が抱いてる死後観では説明がつきません。
死後、どのような状態になるのかまだわからないことだらけです。
>そう思うと、様々な所で蔓延ってる
>「自分さえ良ければ」って考え方もなくなるよね~
そうなんですよ~。
ヘンゼルとグレーテルさん
>やっぱり、アハ体験しないと実感の湧かない、ただの知識に過ぎないな。
うん。しょうがないと思います。
「理解」って、そういうもんです。w
ふ~みんさん
うんうん。もっと褒めてw
ぽんさん
はい。「言葉」はヒントの宝庫です。
ふじこーさん
オチが無いのに笑えるのはどうしてだろう…w
らびさん・wakingさん
ね、すごいよね。
苺さん
そうそう。そうなんですぅ。
やこぜんさん
>池田晶子さんの本を読み直してみるか……。
うん。それも良いと思います。
つーか、僕のブログ読み直しするよりそっちの方が賢いと思います。w
群さん
ヾ(`⌒´メ)ノ″くぉら~!いつでも押せやぁ~!!
rrrさん
>これじゃすっごい乱暴なオレサマ理論だなあ
いや、そんなことないと思いますよ。
ヘンゼルとグレーテルさん
ヘンゼルとグレーテルさんも勘違いしているようだから言っておくね。
僕は、「あの世は無い」と言っているワケではないですからね。
本当は「ある」「ない」で語れる話ではないって言ってるんです。
でも、一般的な認識をされる方に対しては、どちらかからのアプローチでしか、なかなかご理解いただけないので、相反する矛盾した比喩で、両側から攻めていって、その矛盾をつなぐ「ニュアンス」をご自身で見つけてもらうしかないんです。
う~ん。通じてるかなぁ…