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3号機格納容器ヘッド等の損傷可能性を認める東京電力。可視化されないと放射能危機を無視する貴女。

2013-07-27 11:36:25 | 福島第一原発と放射能

 東京電力が3号機の湯気について下記の様な見解を出しています。

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 〈湯気の発生メカニズム〉
 シールドプラグの隙間から流れ落ちた雨水が原子炉格納容器ヘッドに加温されたことによるもののほか、原子炉圧力容器、原子炉格納容器への窒素封入量(16m3/h)と抽出量(約13m3/h)に差が確認されていることから、この差分(約3m3/h)の水蒸気を十分含んだ気体が原子炉格納容器ヘッド等から漏れている可能性が考えられ、これらの蒸気がシールドプラグの隙間を通して原子炉建屋5階上に放出した際、周りの空気が相対的に冷たかったため蒸気が冷やされ、湯気として可視化されたものと推定されます。

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 つまり原子炉格納容器のヘッドなどが壊れていて漏れ出していることを、東京電力が認めていることになります。3号機の格納容器の健全性がどこまで保たれているのかは、以前から不透明なことが多いですが、さらにそのマイナス情報が付け加わっている状態と理解して下さい。

 これからはっきりすることは、2年4ケ月も経過して、格納容器内に放射性物質をおしこめることさえ、今の日本は出来ていないということです。東京電力という会社に丸投げして、放射性物質の拡散を押し留めるという基本的に一番最優先度の高い作業も、日本政府は実行できていないことが確認できました。

 地中の中に埋もれている放射性物質の話でなく、現況そこにある格納容器の中にあるものも、処理できないのが日本の現実です。ごく微量であっても継続的に漏れ続けていると認識して下さい。ただし、これはきのうきょうに始まった話ではなく、おそらくずっと漏れ続けていただけなのでしょうが。可視化できたから、大騒ぎになっているだけです。

 可視化しないと、その危険の本質を理解しない人々が多すぎるだけです。貴女もそうだとおもいます。だから、駄目なんです。この話が全体的に可視化できる状態になった時には手遅れなんです。僕はずっとずっと同じ話をしています。2年も経過して、認識を誤魔化す人ばかりです。

 

 駄目と言えば、あたまの悪い人たちが、山本太郎の支援者の中に中核派がいるという話を大騒ぎしています。まず、基本的な話が大きく間違っています。山本太郎選対にはいろんな人が出入りしていて、どこかのセクトがそれを取り仕切っている実態はありません。そんなの少しやり取りしたら、すぐにわかります。むしろ体制がうまくできていない方が大問題なのですが。。。


 週刊誌が問題としたのは、「市民の党」ですが、これは東京では、昔から活動している左翼系統の政治団体「MPD・平和と民主運動」として知られていて、セクトである「中核派」の政治団体ではありません。昔の中核派だった人間もいるかもしれませんが、そんな新左翼だった年配者は社会のここかしこにいます。別に「市民の党」や「MPD」を僕は良いと思ったことは一度もないですが、そういう左翼系統の政治的なグループの一部が、彼の選対に関与しているだけです。そんなことは、どの候補でも、いろんな人が選対は参加しています。自民党候補選対に統一教会関係者が参加しているケースも多いですから。
 斉藤まさし氏という人は、そうした政治的な繋がりの中で、メリットがあって関わっているだけで、山本太郎にまわりに集っている大半の人とは、直接、何の関係もないです。それがセクト直結で動いている実態もないです。こんなことは、少し市民運動の政治特性を確認して取材したら分かる話。文春や新潮にその基本を勉強している記者が激減している証左です。菅直人と市民の党は、これまで裏のやりとりはあるでしょうが、どちらがどちらかを裏で牛耳るような関係でないのも、そういう政治運動のイロハを知る僕には常識です。距離感が違うんです。
 ほとんど文春や新潮の記事は、公安関係者に聞きかじった話を、東京における市民の政治的な活動の歴史的経緯や常識的な知識を欠落させた記者による記事なのは明らかです。そもそも編集長あたりが、僕と同世代ですが、こうした知識はほとんどないタイプの編集長ですから。

 週刊誌が、取材の足らない、余りにも知らない人の与太話のメディアになっているというだけのことです。

 また、中核派がおそらく勢力の拡大を願って(新規の参加者獲得を目指して)、ガレキの問題で自分たちがおこなっているかのような主張を機関紙でおこなっているのが、現実の実態と大きく異なり、北九州でも大阪でもガレキ反対の市民側と相当な乖離があったことは、常識です。保守的なメディアというか勉強不足で取材力が劣化している週刊誌が、自分たちの歪んだ思い込みで、公安に聞いた話を拡大解釈して伝えているだけで、事実とはまるで違います。

 山本太郎氏周辺の問題は、それよりも、具体的な政治活動をおこなっていくチームがどう作れるのかということの方です。その具現化を実際どのように行うのかが、人的に構築が可能なのかどうなのかということに尽きると思います。

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8/10(土)の松山でのイベントで、僕の無料公演があります。

参加費は無料と思います。名称「反貧困フェスタ 2013 inえひめ」

主催 『オープンハンドまつやま』
(愛媛大学学生のホームレス支援の会)

ここの分科会の講師として、僕が招かれています。2時間程度の講演になります。

特別分科会「放射能汚染を考える」
開催時間 平成25年8月10日 (土曜日)15時00分から17時30分
場所 愛媛大学 城北キャンパス 南加記念ホール
特別分科会の会費は無料

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バンダジェフスキー博士DVD予約⇒http://bandazhevsky.jimdo.com/ 

  「バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太」のDVDに関して予約受付を開始いたします。ただし、来週に編集が始まりますから、編集が終わり次第に、内容を精査して、盤のプレス作業を発注して、発送体制が整うまでに、少なくとも三週間程度はかかると思います。8月下旬です。この段階で、振込などの方法に関しての確認メールを送付し、入金確認できた方から、送付する形になると思います。受付をして頂いてから、こちらのお知らせをお伝えするまでに、時間がかかることは御認識ください。

 DVDの価格は2000円予定。送料は未定ですが200円程度になると思われます(遠隔地や海外は別途)。

 編集は、東京講演の内容です。プロのテレビカメラマンが固定カメラで撮影しました(カメラは檀上のせり出し部分に設置した1カメのみ)。今回、専門家向けのセミナーは、撮影しておりません。また、臨場感をそのまま出す為、編集は最低限しか行いません。通訳部分もそのままに致します。字幕対応などは極力行いません。また講演会中に、プロジェクターで映し出した内容を、編集で、反映できない場合がありますので、その点はご了解ください。(新宿文化センターは舞台が深く、壁面に映し出した内容と、博士が、シンクロして撮影ができていないため、プロジェクターの内容は、編集で加えるしかありませんが、それがご期待に添えるまで、出来ない可能性が高いことはご了解ください。)

 博士の話の言葉と、通訳の文言は全て確認できる内容と思います。また、冒頭登場した山本太郎氏と博士の邂逅シーンは、DVDの内容として、お伝えできるように対応する予定であります(折衝中)。

 予約は【バンダジェフスキー博士  2013日本講演公式ホームページ】のトップページで受け付けることに致します。必要事項を全てご記入いただいて、送信して下さい。なお、こちらからのメールが受信できない場合がよくありますので、受信できるように、皆さんのアドレスの受信設定をお願いします(こちらからは、yahoo.co.jpのメールアドレスから送信予定、僕の個人アドレスではないアドレス)。申込いただいた方の個人情報は、当該DVDの販売配送に関して使う事は当然として、バンダジェフスキー博士及び木下黄太の関連情報提供にのみ使いますが、それ以外には利用いたしません。この発売は「バンダジェフスキー講演プロジェクト」で行います。

バンダジェフスキー博士DVD予約⇒http://bandazhevsky.jimdo.com/ 

 




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