元々、僕に入っていた情報は、8月上旬の話です。夜の九時ごろにおきたこと。福島第一原発の作業員よりつぎの趣旨でメールで情報が地元関係者に届いたという事です。その内容は、「敷地内にある地割れから水蒸気が噴出。周りが真っ白になり、作業員が一時退避した。地下で反応しているようだ。風向きでそちらの線量に注意して」。作業員から自分の知人へ心配して伝えている文脈です。僕としては、この情報の精査を続けていましたが、ようやく、政府内の情報源より「構内の地面から水蒸気が出ているとは聞いていて懸念している」との話がありました。完全な原因は不明ですが、作業員の情報と中身がかぶりましたので、この情報を公にしました。元々の作業員情報には、格納容器に近い場所で、何箇所か地割れがあって、そこから水蒸気が吹き出てくる状態が、恒常的ではないのですが、おきているということも伝わってきています。さらに、10,000ミリシーベルトの箇所も東電の発表と違い、六ヶ所もあるということも伝えてきています。
この情報のニュアンスとしては、再爆発への懸念という要素が含まれている事も皆さんには、十分に理解していただけると思います。メルトスルーした核燃料の所在が断定できない中で、再爆発への懸念という感覚が、政府内部でも実は存在している事だけはお伝えします。その背景には、東電、保安院、経産省の不明瞭な説明が政府内部でも続いているという事です。補足しますが、再爆発の可能性が高まっているというよりも、その懸念が続いているという事ですから。説明がおかしいと、内部でも納得していない人がいるということです。おかしな事象がおきていれば、さらにそう思うのは、ある意味当然の事と僕は思います。水蒸気が噴出している現象が、どこまでの危険度を示すものなのか、過去にまるで類例がないだけに、僕にも想定がたちません。
万が一のことを考えると地下で、何らかの爆発がおきる想定は不可欠ですし、何らかの爆発事象がおきたら、遠方に逃げるしか回避の方法はありません。地下のどのポイントに核燃料があるのかで影響は違います。燃料の所在が不確定なため、とにかく爆発事象がおきたら、地元は極力遠方、風向きと反対側へ逃げることを考えます。首都圏の皆さんは、いち早く西に逃げる。無理なら目張りをして、立てこもるしかありません。逃げられる人は逃げることが最優先です。逃げるための準備、ガソリンを満タンにしておく事などは、ブログを見ている皆さんはいつもそうしていらっしゃると思いますが、確認をしてください。
もちろん、爆発事象につながらないことを切に願いますが、願っても現実は変化するとは限りません。六十六回目の敗戦記念日にこの話を書きながら、自分の心の中はずっともやもやしています。
「追記」
問い合わせの多い、港区内の超有名中学校は、具体的には麻布中の情報ではありません。勿論、港区内の学校は多かれ少なかれ、放射性物質に一定量汚染されていますが。僕は都内の、比較的裕福な人々の層が、自分たちの既得権益とそれにまつわる社会的関係を優先して、緊急事態への対応を、早急かつ具体的に実行していないことは、本当に馬鹿げた話だとおもいます。社会的パワーがあるはずなのに、それよりも見栄を優先する感覚は僕には滑稽です。子供の健康や命よりそうしたことを優先する人々を、僕は心の底から軽蔑します。
「放射能防御プロジェクト」 http://www.radiationdefense.jp/ ========================================= 加工食品の原材料がどこのもので、さらにいつごろのものなのかで、内部被曝する可能性の有無を確認できる可能性があります。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b8c8f85c5ce80be6f2fafabcf0c8f66eこの記事のコメント欄で、それに特化した形でコメントをしてください。ネットからの二次情報でなく、ご自身が直接調べた情報をコメントしてください。この際、注意していただきたいのは、個別企業の批判的なコメントは一切書かずに、客観的に事実情報をまとめる形で作りたいです。下記のスタイルで書き込みを。 ①企業名 ②商品名 ③製造場所(この記号はどこの工場までわかれば) ④主要な原材料 ⑤原材料の産地 ⑥賞味期限などから製造年月日がいつで、原材料の調達がいつか。 ⑦放射能対応の有無、具体的な対応 ======================================= 講演依頼など、様々な問い合わせは、まずメールでお願いします。また、具体的なご相談も、コメント欄でなく、直接メールしてください。僕と話したい方は、直接メールが早いです。スカイプや電話でも対応しますから。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp なお、連絡事項ですが、膝を骨折し出来る事は、限定していますので、ご了解下さい。なお、完治までは三ヶ月ですし、特にリハビリで八月中も身動きはかなりしづらいです。講演会、ミーティングなどは、交通手段について打ち合わせが、事前に必要になります。よろしくお願いします。 最近はツイッターでも情報は流していますが、ブログとは性格の違うツールとして使っています。必要な方はフォローしてください。https://twitter.com/#!/KinositaKouta
放射能はいらない
ttp://vimeo.com/21914049
頭にhをつけて動画URLとしてアクセスしてください
いつも貴重な情報をありがとうございます
もし、この水蒸気が本当に出てたとして
そして最悪の事態が起こってしまったとしたら。
その時もまた政府は直ちに人体に影響は無いと繰り返すばかりなのでしょうか?
それとも、正しい情報を発信して適切な避難方法などをアナウンスするのでしょうか?
皆さんはどう思いますか?
ツイッターを見たときは半信半疑でしたが、地下にメルトアウトしているのだから、地下水に接触すればありうるかもしれないと思うようになりました。
敷地も地盤沈下して地割れもあるでしょうし考えられない事象ではないなと。
木下さんの記事を今日見るまではどうなのだろうと悶々と考えていました。
最近フクイチのライブカメラで閃光と白煙の情報が多く、線量も首都圏では高いので心配していました。
水蒸気爆発の可能性もあるということでしょうか。
もう一度避難準備を確認して、何が起きても冷静に行動出来るよう心がけます。
情報ありがとうございます。
まるで原発事故、放射能のことを忘れてしまったような日本の社会にはますます苛立ちを感じます。
アラフォーやアラサー雑誌も主に子供がいる母親達が読者だというのに二子玉川マダムや秋のエア買い等とファッションのことばかりで一体全体、頭がおかしいのではないかと思います。
私はまさに避難する前は二子玉川や成城でランチしてましたが(お金持ちではないです。経済的にギリギリで避難してます。)、もう今やファッションどころじゃないです。
避難する5月初めまで成城や二子玉川で大きなブランドバッグを持つ裕福そうな新生児を抱いたお母さんに何度「避難されたらいかがですか!?」と声をかけたい衝動にかられたことか!?危機管理なさすぎです。
やはり日本は異常です。市民がこうだからメディアもだめなのです。報道については中国や北朝鮮のことを批判できないですよ。本当ならば政府、東電はライブで刻一刻、福島第一の状況を詳細にわたってネットやテレビで発信すべきです。先進国なら普通そうしますよ。事故にあった新幹線を土に埋めてまた掘り出した中国を笑えないです。
ところで木下さん、どうか怒りや苛立ちのストレスでお体をこわさないよう気をつけてくださいね。応援してます。