杉本さなえさんの展覧会「Close to my ears」が尾道の紙片さんで開催されます / 2冊目の作品集も販売致します

｜おしらせ｜
2020.11.20(金)～12.9(水)の期間、
広島・尾道の紙片さんにて杉本さなえさんの展覧会「Close to my ears」が開催されます。

と言っても、新作の展示ではありません。

ちょうど4年前に紙片さんで開催した杉本さんの個展「耳をとじて」(2016.11.25 - 12.14)のときと
全く同じ作品たちが、もう一度、同じ場所に並びます。
その個展で展示された全26点は会期中に完売したので、
杉本さんの手元には一つもなかったのですが、紙片店主・寺岡さんの呼びかけで
今回、なんと20点以上が再び集結することになりました。

一度、それぞれの人の元へ旅立った絵たちが 現在の持ち主の方々の協力を得て
これだけの数が集まるというのは本当にすごいことだと思っています。
この呼びかけに気付いたり反応したりするのもハードル高いし、作品を梱包するのも送るのも手間だし、
なにより大事なものを人に預けるというのはとても勇気のいることだと思います。
そして、そんなことを呼びかけようと思った店主・寺岡さんもすごい。自分にはできないなあ、と。
杉本さんの寛容さも含めて、たくさんの人たちの優しさ・温かさみたいなものが伝わってくるようで
いろんなことにびっくりだし、感動しています。
こういう展覧会を2020年という特殊な一年のおわりに観られるというのは、
なんだか感慨深いものがあります。自分の店の出来事ではないけれど
4年前に観た人にも初めての人にも観てもらえたらうれしいなあと勝手なことを思っています。

そして、もう一つ。
2018年にうちの店で刊行した杉本さんの作品集「Close Your Ears」と
同時に発売する予定の本がありました。2016年に紙片さんで開催した個展「耳をとじて」とのきに
展示された作品のみで構成した作品集「Close to my ears」です。
（自分たちの間では、「紙片版」と呼んでいました）
いろいろなことに時間がかかってしまい同時発売は叶いませんでしたが
この度、めでたく完成致しました。発行元は、紙片さんと当店。
装幀・造本設計は、サイトヲヒデユキさん。製本は、美篶堂さん。印刷は、中野活版印刷店さん。
と、ここまでは「Close Your Ears」と同じメンバーですが、
ほかにもたくさんの尾道の人たちに関わって頂いたことはとても大事な出来事でした。
杉本さんをはじめ、関わって下さった全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

本の諸々については、また改めて書きたいと思いますが
初日である11/20から、ひとまず紙片さんのみで販売致します。
少部数なのですが作業工程の多い本なので、現時点で全冊は完成していません。
そういうこともあり、販売についても様子を見ながらやっていくことになりそうです。
紙片さんと話し合いながら、ゆっくりやっていけたらと思っています。

-

杉本さなえ展覧会「Close to my ears」
会期｜11/20(金)〜12/9(水)
休み｜木曜
時間｜11:00-18:00
場所｜紙片
住所｜〒722-0035
広島県尾道市土堂2-4-9あなごのねどこの庭の奥

→ https://www.instagram.com/shihen_onomichi/

営業日カレンダー

◎営業時間 14：00～20：00 / 水曜定休

※現在、新型コロナの感染防止対策のため、変則的な営業日程になっています。

【重版のお知らせ】 図録「ロシアの装丁と装画の世界」(当店刊)の重版・第5刷が完成致しました。

【重版のお知らせ】
先月のことですが、当店発行の「ロシアの装丁と装画の世界」の重版(第5刷)が完成しました。

作ってから3年。作ったばかりの頃は、掲載されてる一冊一冊への気持ちの距離が近く比較的身近な存在でしたが、
今改めて見ると「あー、こんな本あったなあ」とか「え！こんな本あったっけ？」とか
いいなと思う部分が今と違ったりやっぱり変わらなかったりで、なんだかいろいろおもしろく感じます。
また見てみたい本とかあるし。

ロシアの本の装丁に惹かれて作った本だけど、いたって普通の装丁で作れたのも地味に嬉しかったことの一つです。


手に取ってくださった皆さま、扱って下さるお店の皆さま、本当にありがとうございます。

-

◎「ロシアの装丁と装画の世界」詳細&通販
https://rusuban.ocnk.net/product/8764

◎卸販売も可能です
https://ehonyarusuban.cart.fc2.com

期間限定営業と展覧会、無事終わりました / 実店舗は、しばらくお休みします。

期間限定営業と展覧会、無事終わりました。
期間中、たくさんの方々が足を運んで下さいました。
こんな状況の中、本当に本当にありがとうございました。
いろんなことがしみじみ嬉しかったです。
そして絵を購入された方々、会期延長のご協力ありがとうございました！
いま、諸々整理中ですのでもうしばらくお待ちくださいませ（近々ご連絡致します）。
それから、参加・ご協力いただいた8名の作家さんたちに、深く深く感謝いたします。

-

8月以来、2度目の期間限定営業でしたが「やっぱり実店舗はおもしろいなあ」と思いました。
今回、特に印象的だったのは、感じたことを伝えて下さる方が多かったこと。
文字ももちろん好きだけど、声という音が聴こえるのはやっぱり実店舗ならではだと思えました。
声は瞬間瞬間消えちゃって残らないけど残っていく感じが好きだなぁ。

あと最終日に少し名残惜しさを感じられたのもよかった。
なにより「また開けられるといいな」と思えたことがほんとによかったです。

ところで、今回の展覧会にあわせてうちで出版した15冊のことをブログに書こうなんて思ってたのに、
結局書けたのは、2冊のみ。こんなにも書けないものかと自分でもびっくりしてます。うーん。
当初の予定では、会期が始まる前に7冊終わらせて、会期中に残りを終わらせるつもりだったんですけど、
なかなか思うようにはいかないものですねぇ。
〆切みたいなものがなくなったいま、残りを書ける気もしないので、どうしようかな。

お店、また開けられますように。

◎高円寺の実店舗はまたしばらく休業しますが、通販サイトは、普段通り営業しています。
→ https://rusuban.ocnk.net/