緊急事態宣言も一部で解かれ、何となく緩和ムードが広がってきています。
専門家から見ると、この緩和ムードは第二波、第三波の恐れがあるから注意、
ということですが、やはり世間としては、とりわけ感染者が少ない地域は特に、
早く今までの生活に戻りたい、と思う気持ちは強いと思います。
海外でも緩和ムードが広がって、イタリアなどは観光客を普通に受け入れる、
ということを発表していますが、
観光業がGDPの占める割合が多い国は特に早く解放したい気持ちだとおもいます。
もちろんあまり日本に情報として入って来ないからかもしれませんし、
休業補償がたくさん出ているからかもしれませんし、
アメリカに至っては、失業保険に政府が上乗せする形で支給されるので、
普通に働くよりお金が入ってくる、
という状況があるからかもしれませんが、
こんな状況なのに、日本より悲壮感が少ないような気が、私はします。
それは、例えば日本人は「耐える」ということが美徳と肌で感じている、
とか、東日本大地震や台風など、自然災害を多く経験している、
などの要因はあるでしょうが、
私は日本人はやはり真面目なので、
働いていない、という「罪悪感」もあるのではないかと思います。
「働かざる者、食うべからず」
ということです。
モルジブに旅行に行った時の話です。
一週間、同じ島で過ごしました。
私としては一週間も、それも歩いて一周20分もかからない小さい島から一歩も出ないで過ごす、
という体験はとても特殊で、ハッキリ言って3日で飽きました。
しかし、バーで他の旅行者と話をしたときに、
「一週間も居る」と言ったら大変驚かれました。
「たった一週間!?私たちは一月ここに滞在するし、あっちの夫婦はハネムーンで3ヶ月居るそうよ!」
日本人なら、3ヶ月もあそこにいたらかえって離婚危機が訪れるかもしれない、と思いました。
もちろん皆そう、という訳でもないですし、
イタリアに行った時に、
日本人はイタリア人は休んでばっかりで働かない、
というイメージを持っているがそれは違う。
都市部のサラリーマンは昼休みは一時間だけだ、
と言われました。
それでも8月にイタリアに行ったら、閉まっている所は多いですし、
運転手もやる気がないのか、鉄道は常に遅れていますし、
やはり「バカンス」という言葉は非常に生活に溶け込んでいると思います。
日本人はやはり「バカンス」というと特別な事で、
周りから羨ましがられたり、時には疎まれたり、
ちょっとした罪悪感があります。
ですので一月以上休む、という経験が社会人になってからはほとんどない訳で、
本当に色々な意味でかつてない経験をした、という事だと思います。
まだまだ先が見えませんし、ワクチンができない状況で秋以降はまた流行する、
と言われていますが、とにかくこうなってしまった以上はうまく付き合っていくしかありません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます