指揮者 神尾昇の一言

日々の生活の中でちょっとした事などがあったら、ちょろっと書き留めて行く、そんなブログです。

良い音楽を奏でるための条件

2014年02月28日 | Weblog
私は練習で、時々辛辣なことを言います。
例えば、
「年寄りくさい」
とか、
「育ちが悪い」
とか。
「年寄りくさい」というのは、
例えば音程が下がる、という現象は、
人間が歳をとり、
引力に逆らえず下へ下へ行くのと似ていると思います。
「老」という漢字は、人が腰が曲がって杖をついた姿だ、
といいます。
音程が下がる、という現象の原因は、
1、今出している音から次の音に移動した時に下がる。
  特に、音程が上がった時に上がり切れない。
2、伸ばしている音が下がってくる。
3、音を出した時にすでに低い。
ということが挙げられます。
どれも「年寄りくさい」です。
2、とか3、は特に致命的です。
ではこれは本当に歳をとったらそうなってしまうのでしょうか。
私はそうは思いません。
ただ、筋肉と一緒で、放っといたらそうなってしまうでしょう。
でも筋肉と一緒で、普段の鍛え方、
注意の仕方で変わってくると思います。
腰だって、良い姿勢でいる、
ということを心掛けていると曲がり方が少ないと思います。
そして「育ちが悪い」
というのはどういう事かというと、
1、音の出し方が雑。
2、音の切り方が雑。
3、旋律線が雑。
などという事が挙げられます。
3へ行く程、高度にはなってきます。
そしてこれは「歳をとる」のとは逆で、
「幼稚さ」を示す事でもあると思います。
ただ「幼稚」なだけだと、
「可愛い」で済みますが、
ある程度年齢が過ぎてくると、
もうこれは「イタい」
という部類に入ってきます。
そしてこれも単に「育ちが悪い」からそうなるのかというと、
実はそうではなくて、
つまり音楽に対する「センス」が如何なるものか、
ということが求められます。
だから身なりはちょっと問題があるけれど、
奏でる音楽は素晴らしい、
という音楽家はたくさんいます。
しかし大体において、
そして良い演奏家ほど、
いわゆる「オシャレ」な人が多いのも事実です。 
そして食べるものとか、飲むものなどにも拘ります。
いわゆる「ジャンクフード」などは、
どんなにお腹が空いても食べません。
味付けの濃いお店にも入りません。
つまりそれだけの繊細さを求めているし、
求められている訳です。
以上、自分への自戒も含めて書いてみました。
 
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「水のいのち」合唱団、団員募集のお知らせ

2014年02月27日 | Weblog
先日のK-mio Chorの演奏会に挟まれたフライヤーの中に、
 
白鳥の歌 ー あなたの声が聞こえる ー
 
というものが入っていました。
混声合唱曲、高田三郎「水のいのち」とのコラボレーションです。
他に、アルトの田辺いづみさんのソロなども入ります。
ピアノは松本康子さん。
伊藤哲哉さんとは昨年の公演でご一緒させて頂いたのが縁で、
前回は東京トロイカ合唱団による演奏を、
公演の一番最後にラフマニノフ「晩祷」の一部を歌う、
ということでしたが、
今回は「水のいのち」全曲を、
3.11への鎮魂の思いを込めて上演します。
 
日時は、2014年9月29日(月)
15時開場、15時半開演
会場は、横浜みなとみらい小ホール
料金は、2,000円(税込、全席自由)
です。
 
そしてその「水のいのち」を歌うための、
合唱団員を合わせて募集するフライヤーが入っていました。
練習日程は、
4月13日、20日
5月11日、18日
6月15日、22日
7月13日、20日
8月3日、31日
9月21日、28日
の予定になります。
練習場所は都内某所、14時から17時の予定です。
参加費は25,000円15,000円、楽譜は実費(1,500円)での配布になります。
いわゆるイベント合唱団ですが、
これを機に合唱を始めてみよう、
と思われる方も大歓迎です。
お問い合わせは
090-6343-2711
まで、お気軽にどうぞ! 
 
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佐渡ケ嶽部屋の琴勇輝関

2014年02月26日 | Weblog
小豆島出身の力士として活躍する、
琴勇輝関がブログを開きました
小豆島高校卒業生の会、
錦楓会の会長さんからの情報で知りましたが、
やはりこういう時に故郷がある、
というのはいいなぁ、と思います。
先日のK-mio Chorの時も立派なお花を頂きましたし、
小豆島出身の方が経営なさっているお店の広告も頂きました。
そして琴勇輝関ですが、
残念ながら、このところは休場が続いています。
琴勇輝関の所属する、佐渡ケ嶽部屋の力士はこのところ、
同じく休場が続いている力士が多いので、
ちょっと残念です。
その佐渡ケ嶽部屋は私の住む松戸市にあります。
さて琴勇輝関ですが、
3月9日より始まる大阪場所に向けて大阪入りをしているそうで、
本人は出る気満々ですが、
まだ出場は未定。
どこまで体調が回復しているか、
によるそうです。
ブログの方は開設したばかりで、
コンテンツがまだまだ少ないですが、
大阪場所でぜひ頑張って頂いて、
そしてブログの内容が充実していくといいなぁ、
と毎日ブログを書いている身としては思います。
これを読まれた皆さんは、
琴勇輝関が出場の際は、
是非応援お願いします!! 
 
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病気について

2014年02月25日 | Weblog
オリンピックを観ていて、
というか、いろいろなものを観ていて思うことなのですが、
「自分の」肉体と、「自分の」精神、
というものは決して「自分の」ものではない、
ということです。
「そも自分とは?」と考え始めるとキリがないのですが、
とりあえず、どちらも「自分の」思い通りにはならないものです。
それが競技をする人たちを観ていて、本当によく分かりました。
違う言い方をすると「頭では分かっているんだけれど」
という部分です。
だからこそ競技というものが成立する、
というのも皮肉なものですが、
どうして人間という生き物が、
そういう「システム」になっているのでしょう。
もっとダイレクトだと楽でしょうし、
メンテナンスもやり易いと思います。
二年程前から、特に練習をやっている時に、
顔が酷く歪んで、まず目が開けられなくなり、
歌を歌う時の口も歪んだりしていました。
変だな、と思いつつも、どういう病気なのか思いつかず、
精神的なものから来ているのだろう、
と思って精神科に行ったりもしたのですが、
投薬をしても改善されず、
これは別の要因があるのだろう、
と妻もいろいろ調べてくれ、
「片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)」
という病名を探し出しました。
症状としては、
片側の顔の筋肉がピクピクと痙攣したり、引きつったりする場合がある、
ということです。
そして、HPの記述によると、
症状が進行すると、片眼がつぶったままになるほど引きつることもあり、「歩くと物にぶつかる」「包丁をもつ手元が見えない」など、日常生活に支障をきたしてしまいます。また、「外見が気になって人前に出にくい」というように精神的な負担も大きく、抑うつ状態を伴うケースも見受けられます。
ということです。
しかし私の場合、片側だけではなく両目がそうなってしまいますし、
酷い時は口元が痺れ、呂律が回らなくなったりするので、
別の病気だろう、
と思っていた訳です。
でも一応、ということで脳神経外科の診察を受けたら、
正にこの病気でした。
要するに、血管が顔面神経を圧迫してしまうために起こる病気です。
二回目の診察でMRIを撮り、その場所も判明しました。
普通は片側だけなのが、私の場合は両方とも接触しているので、
顔中に症状が出る、
ということだったのですが、
とりあえず右側のみ最初は手術を受ける、
ということになりました。
4月に入院、手術をすることになりましたが、
十日から二週間の入院になるそうです。
現在症状は日に日に悪くなっている状態ですが、
しかしそれまでの辛抱ですし、
病名が分かっただけでも精神的には楽になりました。
そこで最初の話に戻りますが、
なぜこんな病気になってしまうか、
ということです。
原因としては神経と血管がくっついてしまうために起こる事ですが、
要因としてはストレスや過労などいろいろあるようです。
この事を話すと、
「いろいろな病気があるものですねぇ」
と言われたりもしますが、本当にその通りです。
人間の体は単純な様で、
本当に神秘的で複雑で奥深いものだ、
と思います。
 
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演奏会から夜が明けて

2014年02月24日 | Weblog
K-mio Chorの第一回演奏会から二晩明けましたが、
現在激しい「虚無感」に苛まれています。
団員の中にも同じようになっている人がいるのではないでしょうか。
毎回演奏会が終わるとこの感覚に襲われて、
だからこそ演奏会というものを行うのはイヤだな、
と心のどこかで思っていたりもするのですが、
でも一方であの焦げ付くようなヒリヒリした感じを味わいたくて、
また演奏会を企画してしまったりします。
練習すればする程、本番での燃焼度は高くなるのですが、
その分終わった後の燃え尽き感も激しい。 
一種の「麻薬」の様なものだと思います。
切れると禁断症状。
それにしても神様というのは何て残酷なんだろう、
と思います。
演奏会が終わった後であれば充実感のみ味わわせて下さればよろしいものを。
人間という生き物は感情が複雑で激しく、
その分面白いのかもしれませんが、
それによって苦しくなることも多々ある、
とても「しんどい」生き物だ、
としょっちゅう思います。
演奏会が終わった後は打ち上げで、大騒ぎしながらしこたまお酒を飲み、
次の日はお礼三昧。
しかしそれが一段落すると、虚空の中に吸い込まれそうになります。
とても幸せな気持ちなど感じる事が出来ない。
これは昨年母が亡くなった時と一緒だな、
とふと思いました。
葬式というものはよくしたもので、
やることに振り回されて、悲しみに浸っている時間、
もっと言うなら実の母が亡くなった、
という現実に向き合う時間がありません。
しかし一段落してホッとしたときに襲ってくる感覚。
激しい虚無感と、喪失感。
その感覚は演奏会が終わったときに毎回襲ってくるものと、
酷似しています。
オリンピックから帰って来た選手たちにも、
私と同じ感覚に襲われている人がたくさんいるでしょうね。
では演奏会なんか止めればいいのに。
では音楽家なんて辞めればいいのに。
それでもやめられない、
のがこの仕事の宿命なのでしょうね・・・。
 

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K-mio Chor 第一回演奏会

2014年02月23日 | Weblog

昨日の「K-mio Chor 第一回演奏会」においで頂いた皆様、
本当にありがとうございました。
第一回目の演奏会、ということもあり、
色々課題も見えた演奏会でしたが、
それ以上の収穫が多かった演奏会になった、
と私は思いました。
団員もそう思ったと思います。
またいずれここでも述べる機会があると思いますが、
今私はある病気を抱えていて、
自分の集中力がどれくらい発揮できるのか、
実は自分で非常に不安だったのですが、
練習を積んできた、という部分がそれを補ってくれた、
と思いました。
四人のソリスト、五人のオーケストラ、
そして管楽器部分を担当したピアノの川原さんは、
様々な事情で、昨日の午前に初めて合わせて、
午後本番、という実は私もあまり体験した事の無い手法?
での本番となりました。
本来これは表に明かす事ではないのですが、
こんな条件の良くない中であれだけの演奏をして下さって、
何よりも、誰よりも私が感動しました。
いつもなら私は指揮者として雇われて演奏会を行う訳ですが、
団長として臨んだ昨日の演奏会は、
私にとってもとても特別な演奏会になりました。
このお花は小豆島高校卒業生の会、
錦楓会の皆様より頂きました。
 
 
そして「第一回定期演奏会」とせずに、
「第一回演奏会」としたのは、
「第二回以降をやるのは、一回目の演奏会が終わってから考えよう」
という理由からでした。
この演奏会は私が団長、ということで、
独断でほとんどの事を決めて強行した演奏会でしたが、
こういうやり方はそうそう通用しません。
そして、何よりも「また聴きたい」
と仰って下さるお客様がいらっしゃることが大事な事なのです。
その答えはいずれ分かってくる事だと思います。
しかしながら、その答えを待っていては次の練習曲が決まらないので、
実は来週からの練習曲は、
また皆様の前で演奏できる日を夢見つつ、
高田三郎「水のいのち」と、
フォーレ「レクイエム」を予定しています。
そしてもしとりあえずこの二曲を歌いたい!
と思われましたらいつでもお気軽に見学にいらしてください!!
お問い合わせは
k_mio_chor@yahoo.co.jp
までお願い致します。
 

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本日、午後。

2014年02月22日 | Weblog
今日は、待ちに待った、
K-mio Chor 第一回演奏会です。
この演奏会をなぜ、
「第一回『定期』演奏会」という題名にしなかったのか、
団員にもその訳を話していません。
今日の演奏会でその理由が分かると思います。
さて、その演奏会ですが、
チケットは当日券も発売予定です。
急に予定が空いた、
とか、
急に気が向いた、
とかで来られるようになりました皆様、
お越しを心よりお待ち申し上げております!! 
 
 
 
 

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氷上の涙

2014年02月21日 | Weblog
浅田真央さんはやはり最後はやってくれました。
16位から6位までの駆け上がり。
順位なんてどうでもいいのですが、
やはり凄い事だと思いますし、讃えたいと思います。
本人は滑り終えた時号泣していましたが、
もらい泣きした人は世界中にたくさんいた事でしょう。
東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相が、
福岡市での講演で、ソチ五輪・フィギュアスケート団体について、
「負けると分かっていた。浅田真央選手を出して恥をかかせることはなかった」と述べたそうです。
さらに女子ショートプログラムの後では、
「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」と言ったそうです。
私に言わせれば、
「どの口が、なんて事を言うか?」
という感じです。
そもそも何でこの人が、
東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に就任しているのか疑問ですし、
そもそも何でこの人が今でも表舞台にいるのかも疑問です。
相当「政治手腕」に長けているのでしょうね。
浅田真央さんは、最後は「自分のため」に滑ったのでしょうし、
だからこそ「会心の出来」であったと思いますし、
他の選手も本来はそうであって欲しいです。
でもやはり「重圧」というものは、
私たちの想像を遥かに超えるものなのでしょう。
リプニツカヤ選手は完全にその重圧に飲まれている様でした。
そして金メダルを獲ったソツニコワ選手には、
プーチン大統領から祝電が送られたそうですね。
おめでたい事ではありますが、
冷静に考えると、
やはりオリンピックは政治的な利用をされている、
と受け取ってしまいます。
それにしても、浅田真央さんのフリーの点数は142.71でしたが、
ソツニコワさんの点は149.95。
銀メダルの金妍児さんは144.19。
いずれも「完敗」でした。
それだけ厳しい、ということでもありますし、
それでも銀メダルを獲った金妍児選手は素晴らしいと思います。
どこの国で生まれた選手、
ということに関係なく「同じ人類」として誇りに思います。
 
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浅田真央さん

2014年02月20日 | Weblog
浅田真央さんには正直申し訳ありませんが、
私の予想通りになりました。
本人は明かしていませんが、腰痛が相当酷い、
という情報もあります。
しかし何よりも、「重圧」に押されたのだと思います。
日本人の女性スケーターは皆そうだと思います。
だから、羽生結弦さんや、平野歩夢さんなどを除いて、
他のメダルを獲った選手は、事前にあまりどうこう言われていなかった、
のではないかと思います。
だから伸び伸び競技に集中できた、
その結果ではないかと思います。
そんな中、
という記事を見ました。
「注文」の内容です。
・「メダルを噛む」行為をしないよう求めるもので、「品がない上に、メダルを屈辱することになる」
・国歌が流れる際には「聴くのではなく歌え」というもの。
また「日本には国歌斉唱時に胸に手を当てる文化はない」とした上で「直立不動で歌うこと」と追加で注文をつけた。
・「予選落ちしてヘラヘラと『楽しかった』などと語った選手」を問題視し、
負けた際のコメントとして「思い出になったとか、楽しかったなどはあり得ない」
 
私は全て反対意見です。
選手、というのは日本国の「兵士」なのでしょうか。
「日の丸を背負っている」と言いますが、
そんなものを背負わされて本当にかわいそうだと思います。
竹田氏は「国費で行っているから」と言いますが、
だとしたら国立大学の学生にも同じ事を言って下さい。
メダルを噛もうが、売ろうが、電車に忘れようが、
それはもらった人の自由では無いでしょうか。
竹田氏が自分であげたものなのなら話は別でしょうが。
それでも私は「あげたものなのだから」と反論するでしょうね。
 
国歌に関しても、「君が代」が「国歌」である、
ということが他でも問題になっている訳で、
そういう色々な事情を鑑みると歌いたくない、
という人も当然のことだ、と私は思います。
まして、胸に手を当てようがどうしようが、
「表現の自由」なので全く問題はありません。
そりゃ、竹田氏は天皇の末裔だからそう申されるのでしょうが、
私は「ふるさと」を国歌にすべきだった、
と本気で思っています。
 
そして「予選落ちしてヘラヘラしてはいけない」
というのは本当に頭の固い、古い考え方だ、
と私は思います。
そりゃあ、竹田氏が私財をつぎ込んだ、
とかであれば話は別ですが。
私はオリンピック、という「祭典」を、
国家が政治利用している、としか思えません。
そこまで言うのであれば、
外国へ留学する事も禁じ、
外国製の道具は一切排し、
その代わり「オリンピック養成学校」なる、
日本の総力を挙げて全寮制の学校を創立し、
メダルを獲った選手についてはそれ相応の待遇をする、
ということまでしたのであれば渋々納得してあげましょう。
 
テレビのある番組で、為末大さんが、
「オリンピックの魔物、というものが存在するのなら、
 それは『国民の期待』というものでしょうね」
と言っていました。
原田雅彦さんもリレハンメルで銀メダルに終わった後に、
嫌がらせを相当受けたそうです。
何か、スポーツ精神とは関係ないところで、
メダルだけが重視される、
そういう「オリンピック」というものは、
私は正直言って嫌いです。
 
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スキージャンプ団体の個人事情

2014年02月19日 | Weblog
スキーのジャンプ団体で日本チームが銅メダルを獲った、
ということは本当に素晴らしい事だったと思います。
しかし何度も書きますが、メダルを獲った、
ということは、結果がそうなった、
というだけで、私はあまり感心は無く、
この人たちでやり遂げた、
ということが凄いことだ、
思うわけです。
つまり、四人のうちの、
竹内択さんは難病に指定されている、「チャーグ・ストラウス症候群」であった、
ということ、
伊東大貴さんは膝の怪我が、本当は歩けないほど酷かった事、
そしてそれが理由なのか、
ノーマルヒルのメンバーからは外されていました。
そして、最終4人目の葛西紀明さんは別にどこが悪かった、
という訳ではありませんが、やはりその41歳、という年齢で成し遂げたこと、
です。
これでは最初に飛んだ清水礼留飛さんの陰が薄くなってしまいそうですが、
私はその名前に注目しました。
いわゆる「キラキラネーム」っぽいですが、
この名前は、1911年、日本にスキーを伝えた当時のオーストリア・ハンガリー帝国の軍人、
レルヒ少佐にちなむそうですね。
新潟では皆知っている話だとか。
そしてこの清水選手はスキー一家で、
お父さんもお兄さんも、
ノルディック複合の選手だそうです。
つまり生まれてから名前を付けられた瞬間に、
スキー選手になる事を宿命づけられた訳で、
今まではその重圧がとてもあったことでしょう。
といった四人で成し遂げた、
ということがすごいなぁ、と思うのです。
もちろん他のドイツやオーストラリアのチームメンバー、
そして他の競技などでもそうでしょうが、
決して満足できる条件、状態で望めていたかどうか、
ということは分かりませんし、
超一流の選手であればある程、
練習量も超一流でしょうから当然ですが、
怪我などのリスクも大きくなるわけです。
ですので、私はどこの国の選手も、どの地域の選手も、
オリンピックに出てきた、ということだけで心から讃えたいです。
結果なんかどうでもいい。
これだけ命を削りながら皆戦っている、
ということに大きな感動を得ます。
だから解説を聞いていて違和感があるのは、
「にっぽんの○○」とか、
「ロシアの○○」と言っている事です。
せめて「日本人の○○」とか、
「ロシア人の○○」と言ってもらいたいと思っています。
それはともかく、
浅田真央さんも、本当は立つのも辛いくらいの腰痛持ちだとか。
それでもあれだけ頑張っている姿にエールを送りたいです。
 
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