イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

私時間

2022年08月28日 | 在宅介護
皆川明さん、の再放送を見れた。

リアルタイムでなかなか見れないところが、
在宅介護の介護者の宿命。
たいてい、現実時間とは遅れて、
現実社会とはずれて、
私は見ることになる。
ただ、今は動画もたくさんあるから、
投稿された時間より何年も経って、
私たちは見ることができ、
先日は10年前の動画を見て、
まるで、私も当時に戻ったかのような感覚になった。
若い人たちのレトロブームも
動画が一役かっていると思う。

実は、ミナヘルポネンのハギレは大量に持っていて、
この10年かけて集めていた。
皆川明ファンでコレクターの方から譲っていただいたのもたくさんある。
絵画のようなキルトを作りたくて、集めていて、
この春にキルトの設計図が完成したが、
寝たきりで全く何もできない母の介護を私ひとりでしているので、
度重なる母の発熱や不調に対処したり、
毎日、大量に出る洗濯物や
食べさせなければならない食事やあって、
私のキルトプロジェクトは全く進んでいない。
設計図が完成しただけでも
いい年になったとする。

ただ、皆川さんの2020年1月の初回放送の再放送を見て
ちょっと驚いたのは、
収録時、皆川さんは52歳だと言っていたけれど、
私は60歳過ぎているように見えた。
かなり老生していて、
当時58歳ぐらいだった私より年上に見えた。

(注:私の考える老生というのは、私よりはるかに大人であるということです。
老という字を日本では、人間の最終の哀れな状態のように思う人が多いけど、
人間として完成しているという尊敬語だと私は考えています。)

昔、50歳目前に、同窓会に行った私の同級生が
「男の人たち、みんな髪真っ白や、髪がなくなってるのよ。
痩せてシワだらけになった人もいた。
やっぱり、男の人は仕事で心身、絞り取られているんだわ。」
と話していたことを思いだす。
男女差別云々もあるだろうけど、
男性並みのハードワークでないから
女性は守られていることがあるのかもしれない。
男性のような仕事は家族がいたら、とてもできないことが
私は身をもって知っている。
ならば、家族を育て守りながら
自分なりの生き方をする方法が必ずある。

私の場合は、おかげさまで
息子も娘も伴侶を得て、
我が家から2軒家族が増えた。
それだけでも、老化が少し止まったような安心感がある。
孫は、できても、できなくても、全く構わない。
私のことではなく、息子夫婦、娘夫婦のことなので。
よその夫婦に口は挟めない。
私には、実質、関係ないと思う。
できたら、婆さんとして面倒はみる、、というか、
面倒をみてもらう方だろうと思う。
この件は神様に丸投げしている。

いろんなことがあったけれど、
今の日本が、戦争でないだけ、
私は幸せだと考えている。
60歳になるので、
私は、さらに私時間を生きることに拍車をかけることにした。

皆川さんのお店に行って、
私より年上のスタッフの方々と
ゆっくり話してみたいな、
と思った日曜日だ。
いつか行こう。


選「100年つづく人生のために 〜デザイナー皆川明〜」 - 日曜美術館

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ファストファッション全盛の今、流行にとらわれない独自の生地作りで注目されるデザイナー・皆川明。若い頃は長距離選手として活躍、魚市場でも働いた異色の経歴を持つ皆川...

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