むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

堕落した中国共産党が、同じく腐敗堕落の代名詞・中国国民党と波長が合うのは必然か

2008-08-09 19:35:32 | 中国
「白毛女」の有名な主題歌「北風吹」だが、これがイマドキの中国の若い女性スターに詠わせると、こんな堕落した、締りのないものになってしまう!てか、これでは「北風吹」ではない!

「北風吹」を歌う劉亦菲
http://jp.youtube.com/watch?v=t9GymYqMkFw

しかもこの劉亦菲、確かに可愛いのだが、なんと国籍は米国だ。しかも両親が離婚して、離れ離れになった父親はフランス文学者。文革時代なら真っ先に糾弾され粛清されるなw。
ほかにも、何人もの中国の国際的スターは、今は米国やカナダ国籍などを持っているようだ。

こういうところが、馬英九と同じだなw。

その昔、中国共産党がまだ思想に忠実だったころは、中国国民党とは犬猿の仲だった。その半面、80年代後期までは、台湾で国民党打倒に燃える民主進歩党の関係者が、中国共産党にはそれなりに好感を抱いている部分も見られた。それは民進党は左翼傾向の政党として、中国共産党が掲げる社会主義的理想の一部と国民党打倒の言説には共鳴するところもあったからだ(もちろん国家は異なるが)。今ではまったく考えられない状況だった。

しかし、中国共産党が堕落を続ける中で、今や共産党と国民党が蜜月関係になり、民進党を最も敵視するようになっている。それは国家アイデンティティ、台湾独立問題もあるにはあるが、より本質的には、民進党が中道左派政党として、資本主義の欠点を是正し、新自由主義への批判を持っているのに対して、中国共産党が完全に新自由主義推進の右翼政党として腐敗と堕落の道を歩んでいることにある。経済政策では、中国共産党と台湾の民進党の溝は大きい。中国共産党は経済・軍事的に極右政党であり、民進党は中道左派だからだ。右翼の国民党のほうが、今の中国共産党に近い。いや、日本の自民党や韓国のハンナラ党も中国共産党にきわめて近い。
事実、ハンナラと国民党はそれぞれ中国共産党と正規の党の交流を行っているし、自民党も国民党やハンナラとの関係を経由して、間接的に中国共産党とは連携・友党関係にあるのだ。
自民党が基盤とする財界は、中国共産党の労働者搾取・環境破壊政策の恩恵を蒙っており、財界の意向ばかり聞いている自民党にとって、今の中国共産党は都合がいい。さらにそれは米国共和党、フランス保守など、世界の新自由主義のリンクと重なっている。

中国共産党は名前とは裏腹に、いまや新自由主義極右党でしかない。それを支えたり、それに寄生したいのが、中国国民党、韓国ハンナラ党、日本の自由民主党である。

だからこそ、中国共産党は、台湾の民進党を敵視するのである。80年代までなら考えられなかった。これは国家アイデンティティ問題以前に、人間としてのモラル、思想の問題である。

最新の画像もっと見る