むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

やはり最近の中国はおかしい、今度はノルウェーと関係悪化、ネット規制強化の暴挙に

2010-10-13 18:41:20 | 中国
今年のノーベル平和賞に、中国の民主化を訴え、共産党の1党支配を批判する文書を発表したことで有罪判決を受け、服役中の中国人作家、劉暁波氏が選ばれたことで、中国政府が常軌を逸した行動に出ている。

まず、外交部は8日夜に北京駐在のノルウェー大使を呼びつけて(また夜中の呼び出しかよw)、正式に抗議。しかし、そもそもノーベル平和賞とノルウェー政府は関係ないのに、なぜ?

また、同じ8日深夜には、劉氏授賞に関する海外のニュースサイトなどが中国国内で一斉に閲覧不能になり、中国最大の検索サイト・百度で「ノーベル平和賞」「劉暁波」と入力しても、「関連法規と政策に合致しないので表示できない」との一文が表示され、検索結果はゼロとなったり、携帯電話のメールでは「劉暁波」の文字を送信できない状況が続いている。(ノーベル賞サイトに漢字の祝福 中国からは閲覧不能に 朝日新聞 http://www.asahi.com/international/update/1009/TKY201010090161.html;「民主化」締め付け…ノーベル平和賞、報道・ネットは規制監視も強化。フジタ社員釈放は「中国包囲網」回避狙う? 日本経済新聞 http://www.nikkei.com/news/special/article/g=96958A969381959FE2EBE2E0818DE2EBE3E2E0E2E3E29494EAE2E2E2;q=9694E0E3E2EAE0E2E3E2E6E7E6E3;p=9694E3E6E2E1E0E2E3E2E7EAE7E2;o=9694E3E6E2E1E0E2E3E2E7EAE6EB)

さらには、ノルウェーのバルグハンセン漁業・沿岸問題相と、漁業と食の安全を担当する2次官との間で13日に予定されていた会談をキャンセルにしただけでなく、12日には、北京で来月催されるノルウェー人歌手と中国人音楽家共演のミュージカルまで中止に追い込むなど、ノルウェーとの関係を一方的に悪化させる暴挙に出ている。
(中国、ノルウェーに次々「制裁」 ミュージカルも中止 中国当局「中止は(劉氏への)平和賞に対する罰」 2010年10月13日11時8分 http://www.asahi.com/international/update/1013/TKY201010130120.html

それにしても夜に大使を呼びつけとか、大臣会合中止とか、中国人も楽しみにしていたミュージカルまで中止など文化交流までぶち壊したり、平和賞の文字すら見えないようにしたりと、もうなりふりかまわず、土地狂っているとしか言いようがない。
そのうち、中国在住のノルウェー人を逮捕するんだろうねw。

大体、ノーベル平和賞委員会は、ノルウェー行政府とは関係ないものなのに、三権分立という観念がまるでない共産党独裁政権の人間には理解できないで、八つ当たりしているわけw。

長年アジア諸国をウオッチしているから、中国の本質は熟知しているつもりだが、それでも数年前まではまだまだ最低限の常識というものが通じたし、かつて共産主義イデオロギーが華やかりしころには、もっと外交的に巧妙なところがあった。
しかし、改革開放が急展開した「南巡講話」以降、中国社会のモラルが急激に堕落すると比例して、中国指導部のオツムの程度も急速に低下してきているようだ。
どんどん頭が悪くなっている。
これなら、イデオロギー過剰だった文革時代のころのほうが、はるかに知性も高く、まともだったなあ(しみじみ)。


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