武蔵野の草は諸向(もろむ)き かもかくも
君がまにまに 吾(あ)は 寄りにしも
=巻14-3377 東歌=
武蔵野の草が、あちらへもこちらへもそれぞれになびくように、あなたのお心のままに私は寄り添いましたのに・・・。という意味。
府中市の大国魂神社けやき通りの一隅にこの歌碑がある。そこには、
「草が風に靡(なび)くよう、私は貴方にひたすら心を寄せたのに」という意味の歌で、自然と共に生きた女心を歌ったものです。碑文は万葉集古写本中、全巻を完備している西本願寺本に拠りました。とある。
大国魂神社では5月初旬、年に一度の祭り「くらやみ祭」が行われ、大太鼓・山車・万灯などが登場し8基の神輿でクライマックスに達する。