ぽれぽれ百綴り

犬好きおばさんのんびり雑記。

アメリカにも行けない毎日

2012-02-15 22:09:10 | Singapore/学生生活
最近、えくすての授業のことをあまり取り上げていません。
 
もしかしたら「ネタにならないくらい順調なの?」と思われているかもしれませんが、
まったくもってその逆です。
 
毎日、毎日、こてんぱんにやられています
この年齢になってこれほどボロカスに言われるのは貴重な経験だといえましょう。
 
            こてんぱんにやられて燃え尽きている最近の私。
 
先生はシンガポーリアンの知性あふれる情熱的な女性の先生と、
大英帝国万歳的イギリス人の男性の先生です。
こてんぱんにやってくださるのは、主にイギリス人の先生です。
今日はこの先生のご紹介を。
 
先生は30代前半、育ちのよさと教養から察するに、おそらくイギリスのアッパーミドルの出身です。
完璧なブリティッシュイングリッシュを話されて(私には聴き分けができませんが、そうらしいです)、
それ以外の英語についてはクソミソにおっしゃいます。
 
                    ご自分でフェイスブックに載せてらっしゃったマンガ。あんまり似てません。
 
見た感じはとても30代とは思えないくらいのベビーフェイスで、
大きな目が印象的な可愛らしいお顔立ちなのですが、
毎回毒舌が冴えまくっているだけに、そのギャップがすごいです。
あと、整ったお顔立ちだと思うのですが、おしいことに目の下にとても濃いクマがあります。
よそでも教えていらっしゃって、
それは語学学校のおとなだったり、会社のビジネスパーソンだったり、時には小学校の出張教室だったりするようです。
で、小学校のちびっこたちに、パンダ呼ばわりされているみたいです。
きっとちびっ子たちの前では歯と毒舌に絹を着せているのでしょう。
私たちのクラスで、彼らに対して力いっぱい毒づいています
"スチューピッドチルドレン"ネタは彼の十八番です。
 
英国パンダ先生はシロクマ相方と同じで暑いのが大嫌い
エアコンの設定温度は12℃です。
シロクマ相方だって、最低でも17℃にしてくれるのに!
30℃までなら快適に過ごせる体質の私には、まるで氷河期です。
日本のクールビズの28℃が懐かしい。
 
 
もっと温度を上げてくれ!
 
みんなで嘆願するとパンダ氏は言いました。
 
「温度を上げたら、君たちの脳ミソはもっと働きが悪くなるだろ!
 
ええ、ぐうの音もでません。
 
 
こんなことだから風邪をひいたわけですね、私。
なお、風邪をひいた最近の私は、教室ではダウンジャケット着用です。
常夏シンガポールで着るダウンジャケットはなかなかオツですよ。
 
  パンダ氏をイメージできるように、
  パンダの正面写真を探していたのですが、唯一見つかったのがこれでした。
         
 
 
 
  なんだかデジャブと思ったら、こちらの写真とシンクロしてたようです。
           若い方にはわからないと思いますが、有名な映画のシーンなんですよ。
 
 
 
英国パンダ先生の毒舌っぷりも紹介しておきましょう。
 
リスニングの授業で。
私は東京外大の才媛Hちゃんとペアを組まされることが多いです。
ふだんのHちゃんはとても優秀ですが、若いからか集中力が途切れることがまれに。
BBCのニュースを聴き取る授業で、たまたまそのまれな時に、私たちペアがあてられました。
「聴き取ったことをすべて吐き出して」
 
私のリスニング能力が特に悲惨なことは以前にも話しましたが、頼みの綱のHちゃんもまったくで。
ふたりでわずかな単語だけを途切れ途切れに話しました。
 
すると、英国パンダ氏、
 
「ほんとに!?ほんとにそれだけ!?
どうして!?信じられないよ!いったい君たちに何が起こったの!?」
 
大きな目をさらに見開いて、さも嘆かわしい様子でおっしゃるのです。
 
この調子でどこまで続くのかなあ…と思ったら、
 
「いいか、落ち着いて。落ち着くんだ。
 
 
よ~く落ち着けば…
 
 
これはドイツ語じゃないってわかるから
 
そこまで言いますか?
 
 
 
スピーキングの練習で。
毎度のことですが、彼は得意の大英帝国万歳的精神で、
私たちにブリティッシュイングリッシュを叩き込もうとしています
 
「アメリカ人はーーーー、という風に言うけれど、
僕たちイギリス人はこうだ。~~~~。
そのあたりを意識して、じゃあ、次のサー、言ってみて」
 
注:英国パンダ氏は毒舌ですが、英国紳士なので、
  敬称としてオトナの男性は「サー(Sir)」、女性は「マダ~ム(Madam)」とお呼びになります。
  でも言ってることはクソミソで、何の敬意も感じられません。
 
で、あてられたサーが、
大変プライドは高いけれど、気が小さい韓国人男性で、
緊張気味にカミカミになって発音。
 
すると、パンダ氏が静かにひとこと。
 
 
 
「サー、あなたはインド人を目指しているのか?」
 
 
 
ひとめでプライド高そうとわかる彼に、それを言える先生は他にいない。
 
 
 
 
そして全員のリスニングがダメダメだったある日、
ついにブチ切れたパンダ氏。
 
「どうして、そんなにできないんだ!!
こんなのベイビーリスニングだぞ!!スーパーイージーだ!!
このクラスのできなさ加減は驚異的だ!!
おまえたち、ココは大丈夫か!?耳は掃除しているのか!?」
 
ご自分の頭を指差し、耳をつまんで、はき捨てるようにおっしゃいました。
 
「おまえたち同士で会話してたって、無駄だ!うまくなんかならないぞ!
シンガポーリアンだってまともな英語なんて話さないから、それもダメだ!
もっとちゃんとした英語圏の人間と話すんだ!
よし!!
おまえたち全員をクラークキー(シンガポールの盛り場)に連れて行って、課外授業をしてやる!
そこのお前!
あそこの白人に話しかけろ!
インタビューをして来い!!
…って感じの授業をしてやるからな!!」
 
 
ひいいいぃ。
Hちゃんとかマイちゃんとか、若くてかわいい子ならまだしも、
私の年齢でそんな突撃インタビュー授業なんて、絶対イヤ!!
本気でイタイひとと思われて、気味悪がられるじゃないですか!
 
私、この年齢になって、こんなに容赦なくしばかれるとは思いませんでした。
 
このタームが始まる前に収集した情報では、
パンダ氏の授業では、発音が悪かったりしたら、おまえはアメリカへ行け!!」と言われたとか。
それで、ターム開始前に大変おびえてたのですが、
どうも私、アメリカにさえ行かせてもらえないようです。
 
 
明日も彼の授業です。
はあああ。
 
と、こんなブログを書いている間も、フェイスブックでパンダ氏が私たちを叱咤しております。
…叱咤はしても、激励はしておりません。
 
           
         昨日はバレンタインデー。
        シンガポールでは男性が女性に花束を贈る習慣のようで、花屋さんは大混雑、特設売り場も出現します。
        あちこちで花束を抱えた女性をたくさん見ました。
        これってチョコを男性に贈る日本の習慣よりザンコク。


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4 コメント

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Unknown (いぐいぐ)
2012-02-16 01:44:24
■こんばんは。いろんな画像が
 登場して「えくすての授業」
 が絵解きされ、面白い!
 雰囲気伝わってきます。

> 若い方にはわからないと・・
・おまかせください。「地獄の
 黙示録」のウィラード大尉。
 関係ないけど、ボクは朝顔を
 洗うとき、気分がカーツ大佐
 にシンクロします。
返信する
すごすぎる (ほー)
2012-02-16 19:56:13
わたしも、よく、それはアメリカの言い回しね、間違いではないけど、こう言ってね、
とは言われましたが
パンダ氏、すごすぐる。
今学期のクラスには、私を含め日本人が4人いるので
休み時間が日本語になってしまいます。
私を除くお三人は永住組。お家でも英会話の毎日ですので、私は落ちこぼれ気味。いやーはっはっは、頑張りましょうお互い~(涙)


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いぐいぐさんへ (momo@ぽれもも)
2012-02-18 14:41:54
授業中、私が滅多打ちにされている様子が
伝わりましたでしょうか?
今の私には、
パンチドランカーの気持ちがわかります。
…いっそうおバカになっちゃうじゃん!?

シンクロしたシーン、
何の映画かおわかりいただけてうれしいです。
しかも私よりずっと上手!
実は私、若い子ぶるわけじゃないですが、
コレを見たときはほんの子どもだったので、
内容をよく理解できていなかったのです。
ベトナム戦争モノなのに、
なぜ白人さん同士が?って感じ。
今見ると、すごい配役に驚きますね。
カーツ大佐…いぐいぐさんは
彼よりずっとスリムでかっこいいですよ。
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ほーさんへ (momo@ぽれもも)
2012-02-18 15:02:13
無敵パンダ氏はえくすての名物教師です。
よそで会った日本人に
えくすてで英語を勉強しています、
って自己紹介すると、
「もしかして先生はパンダ氏?」と聞かれたことが。
えくすてでも有名なら某一流語学学校でも有名らしい。
ということは、シンガポール中で有名なのでしょうか?
なんせ教え方と個性は強烈だから。
日本人は性格も穏やかなら、
イギリス人特有のブラックユーモアを理解するだけの
文化度もあると思うのです。
彼の場合、度が過ぎるきらいがありますが。
でも中国人の女の子は本気で怒っていました。
韓国の人たちにもぎりぎりな感じ。

ほーさんの新しいクラス構成は
ちょっぴり残念なのでしょうか?
私は、すっかり日本人だけの場合、
日本語で話す習慣になってしまい、ダメダメです。
千里の道も一歩から…
私の場合、今何歩目なのかも実感ナシです。
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