天然不純物の泉

自遊に生きる。
時悠に歌う。
地結に踊る。

水鏡不比人が思うこと

穏積

2015年04月06日 20時32分39秒 | Weblog
わたしのかたに、また今日も

穏やかがふりつもる。

チラチラと、しんしんと。

命はただ、ゆっくりと

雪を溶かすだけにつかわれて

身の回りを少し照らすだけ。

降り積もった穏やかは、

もう僕の身長を通り越してあたり一面、

白い壁、かべ、カベ。

まるでかまくらのように、僕の周りは風も吹かなくなって

世界はぼうっとしてきてしまう。

きっと世界から僕も見えなくなって

僕はただ無音の世界に暮らす。


ほんとうは、すぐ隣に、ありとあらゆる世界は
広がっているのだろうけど、

そんなたくさんのものよりも、
たった一つの心が欲しくて、

僕はそれを
忘れたいとも忘れたくないとも願うことで

必死にその心にしがみついている。

純度100%のあの日

未来には存在しないいのち。