集合アパートの301号室
六畳一間の小さな部屋で
私の365日は、毎日始まる。
鏡一つあれば、全部が覗けてしまうような
小さな部屋で、私は四六時中、私を見ている。
90cm×120cmの窓は、いつもちゃんと
外側と繋がっているから、
今日雨が降ったことも、昨日晴れたことも
私はちゃんと知っている。
私は、私の窓から、見えるだけの景色の全部
いつもこの胸に留めてる。
隣の部屋から、子どもの鳴き声が聴こえる。
見たことのない顔で、知らない名前の子が泣いている。
なぜ泣いているのか、私は知らない。
親がなだめているかも、私は知らない。
知らないのは、この部屋に
窓が一つしかないからだろうか
隣の人が挨拶にやってこないからだろうか
303号室の部屋が空いた音がして
隣のチャイムがなった。
「これ良かったらうちのお古ですけど」
そういう声がした。
がちゃがちゃと音がダンボールの中でした。
隣で赤ちゃんの鳴き声がやんだ。
代わりに私が泣き始めた。
六畳一間の小さな部屋で
私の365日は、毎日始まる。
鏡一つあれば、全部が覗けてしまうような
小さな部屋で、私は四六時中、私を見ている。
90cm×120cmの窓は、いつもちゃんと
外側と繋がっているから、
今日雨が降ったことも、昨日晴れたことも
私はちゃんと知っている。
私は、私の窓から、見えるだけの景色の全部
いつもこの胸に留めてる。
隣の部屋から、子どもの鳴き声が聴こえる。
見たことのない顔で、知らない名前の子が泣いている。
なぜ泣いているのか、私は知らない。
親がなだめているかも、私は知らない。
知らないのは、この部屋に
窓が一つしかないからだろうか
隣の人が挨拶にやってこないからだろうか
303号室の部屋が空いた音がして
隣のチャイムがなった。
「これ良かったらうちのお古ですけど」
そういう声がした。
がちゃがちゃと音がダンボールの中でした。
隣で赤ちゃんの鳴き声がやんだ。
代わりに私が泣き始めた。