かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

「じゃあ、またね」・・・サンマウル高交流生帰国

2012-01-19 06:24:32 | アズワンコミュニテイ暮らし
 寒い朝だった。
 ゲストハウスから、四人は出発した。
伊与田さんが運転して津なぎさ港に向かった。
 
1月14日朝8時前。
 ジュノくん。
 ヨンミンくん。
 ジョンスさん。
 ウンソルさん。

(送り出し会のあいだに、岩田隆さんがスケッチした絵。左から、
ジュノ、ヨンミン、ジョンス、ウンソル)


「じゃあ、またね」
「待ってるよ」

 1月6日から数えると、9日経ったことになる。
いろいろな人との出会いや場面があったとおもう。
そこで、なにを一人ひとりがうけとったか。
かれらのなかで、なにがおこっているか、
かれら自身でも、よう、すぐには整理できないかも。
「楽しかった!」
この一言に、こめられているもの・・

 「じゃあ、またね」というのは、「いろいろあったけど、
いまのところはこれぐらいのところで・・」という
気持ちだろうか。

(ここまで、1月14日に記す)


 送り出し会にて。
 ヨンミンくんは、「日本の人がやさしかった」と言っていた。
 ジュノくん「地域通貨リンカにはびっくりした。お金が
なくなることが目標というのは、どんなことか、関心が
ある」
 ジョンスさん「職場やSCSタイムなど、いろいろ体験した。
楽しかった」
 ウンソルさん「白子のお弁当屋さんに行った。伊与田さんが
”ウンちゃん””ウンちゃん”と呼んでくれた。おべんとうの
配達に行って、日本の人にも会えた」




 付き添ってきたカン・ヨンホ先生。
 「一人ひとりが心を開いているなと感じた。ヨンミンは
ふだんあまり話をしないとみていたけど、ここでは
よく話していたなあ」

 二日目だったか、夕方、ゲストハウスへ帰るため、歩いて
いた。
 後ろを歩いていたウンソルさんがなにやら聞いてきた。
日本語がわかるジュノくんが「トイレ」と訳してくれた。
耳には「トイレ」と入ってきた。
 とっさに、こんなところで、「トイレ」なんかあるだろうか。
まわり見渡した。
 暗いなかに、コンビニの明かりが見えた。
 「よかった、あそこにある」
 「トイレ、あそこにあるよ!」と、ほっとして指差した。
 ジュノくんが、「ちがいますよ、ウンソルは「トイレ」という
映画を見たことありますか、って聞いているんですよ」
 みんなで、大笑い。

 結局、ネットでしらべたら、荻上直子監督の日本映画だった。
 ウンソルは、その映画からどんなことをくみとっているか。

 ジュノは数学の先生になりたいと言っていた。
 ヨンミンくんは、大学に進むつもりだと言っていた。

 ユン校長に聞くと、3月の卒業生20人のうち、15人が大学へ
進学するという。
 「サンマウルは、進学のための学習はやって
いないんじゃないですか?」と聞いてみた。
 ユン校長は、「そうなんです」とにっこり笑った。

 かれらのことをおもうと、今のなかにある未来といったものが
浮かんでくる。
(1月19日記)

 

 









 

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